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私は、親に捨てられた。運動はできないし、友達は、いないし、できることといえばポケモンの言葉が理解できることだった。
しかし、私がそれを自覚するのは、その後のできごとだった。



ある日、私イーブイの群れにあった。
イーブイは、とても怒った顔をしていた。
私は、怖くて足がすくんで、逃げることもできず、助けを求める声すらでなかった。
すると、イーブイが喋った。
「おい、小娘殺して食ってやる。」
ポケモンが喋った。それに驚いて唖然としているとイーブイの群れが襲い掛かってきた。食べられると思って怖くて目を閉じた。



私は、おかしいと思った、殺されたはずなのに痛みが無い、死ぬ時は、痛みは感じないのだろうかそうも思った。
しかし、私は、生きていた。
それは、目が開いたからである。
すると、目の前に大きなピンク色の体があった。
それは、私よりも身長が高く、横幅が大きかった。
私は、何も見えないので、右にちょっと動いた。すると、面白い光景がそこには、あった。



私は、非常に興奮した。
それは、ベロベルトが次々と長い舌でイーブイの群れを舐め回しながら巻きつけて飲み込んでいるからだった。
そこで、私は、思いついた。
これを利用して世界征服をすると。
イーブイの群れをすべて飲み込み終えたベロベルトがこっちを向いた、ベロベルトのお腹の中がピクピクと動いていた。
そして、動かなくなった。
おそらく、ベロベルトのお腹の中でもがいていたイーブイが力尽きたのだろう。
ベロベルトが喋った。

「私くしのパートナーになってくださいませんか。
　あなたには、私くしの言葉が理解できるはずですわ。
　私くしも理解できますわ。答えてくださいませんか。」

「私の世界征服の夢を叶えて、そうしたらパートナーになってあげる。」

「どのようにして世界征服するのですか。」

「あなたが全てを飲み込んでしまうの、そうすれば世界征服できるでしょ。」

「承知いたしましたわ。
　パートナーとして契約をすると特殊能力があなたに身に付きますわ。
　そのことについて詳しく説明しますわ。」

ベロベルトは、詳しく説明してくれた。
１、私は、ベロベルトの唾液で麻痺することはない。
２、私は、ベロベルトの胃液で溶けない。
３、私の身に着けているものは、ベロベルトの胃液で溶けない。
４、私は、ベロベルトのお腹の中でも呼吸ができる。
５、私は、ベロベルトのお腹の中にいる時は、受けたダメージを全て回復し、傷を塞ぐ。



パートナーになるためには、契約をするためには、儀式をしなければならない。
ベロベルトと私は手を重ねた。
すると、光が発生した。
そして、その光が消えた。

「これで、契約完了ですわ。」

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