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交錯する証 - 旧・小説投稿所A
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「ほら、ここ違うぞ凛」
「え? 間違い……?」
妖虎の住処で所持品の札を広げる凛。
枚数は4枚。そのうちの一枚を妖虎が指摘する。
それらは限りなく同様のものであるが
それぞれが担当していた巫女が違い、指摘されたものは凛自ら書いたものだった。
模写にも関わらず、文字は歪み綺麗には書かれていない。
破魔術の媒体である呪符。
書体、サイズ、状態ですら術に影響を及ぼすものである。
「そこは”四”ではなく、”肆”ではないのか?」
言葉で文字の違いは指摘できない。
そのために妖虎は前肢の爪で地を削り、その間違いを指摘する。
「え、でも……意味は一緒じゃないの?」
「そこは威力を示す部位。意味は同じでも威力は雲泥の差だ」
小さな返事を返す凛。しかし、その表情はいかにも怪訝そうだった。
何故、そうなのか。
何故、四ではダメなのか。
込み上がる疑問を表にしているようだった。
「破魔術は呪符を媒介に、自らの霊力を具現化し事象として放つ……」
「えっ、えっ?」
「おっと、済まない。私とした事が」
相変わらず疑問の解けない凛に対し、根幹から説明したほうが良いと判断した
妖虎は破魔術の仕組みを試みた。
しかし、いざ説明してみれば凛には難しい単語が滝の様に妖虎の口から零れていく。
無論、凛にそのような単語がわかる筈も無く
何度も首を傾げるばかり。
「今のは忘れてくれ」
小さな微笑みを零しながら、凛の頭部を愛撫する。
その愛撫がよほど心地よいのか嬉しそうな声を上げている。
次第に疑問を忘れてしまったようだが、ある疑問は消えなかった
「虎さんは……どうして破魔術に詳しいの?」
<2012/05/14 22:45 セイル>
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