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「ぁ……ぅわ………や、やめ…」

目の前には開いた口から銀色の糸を引いているディーツの姿しか見えなかった


(だ…駄目だ駄目だ！ここで諦めたりしたら……！！)

自然的にそう感じ取った僕は、竜から逃げる事を決心した





ガンッ！！！

「いっ…痛ったぁあぁぁぁぁあぁ！！す…脛が…！！」

逃げる事を最優先していた僕は、死角にあった玄関の段差に気付かなかった。


「フフフ…もう逃げるのはよして下さい…ね♪？」

気づけばもう数十センチの所までディーツは来ていた。そして…


一気に僕の下半身に喰らいついた

「！！！！！！」

瞬間的に足が暴れだしたが、その行為は無意味に過ぎなかった。むしろ挑発行為と化してしまったようだ


「ぐっ…お、大人しく私に…喰われて下さい…！(怒)」





…一方トメートは…

「…………う…わぁ……」

竜に半分呑みこまれ、唾液だらけになっている自分の弟を見て、震えていた(ｗ)


「…わ…悪いなトマ…ちょっと用事思い出したわ…じゃぁな！生きてかえれよっ！！」

易々と弟を見捨てたトメは、何も見なかった事にして自分の部屋へと戻る決意をした…


ガシッ…

「！！？」

その時何かが自分の腕を掴んだ。
振り向いてみると…トマの手があった。

「ト、トマ！？なぜ俺を掴む！？？」

「うぐぐぐ…ど、どうせならトメも…と思って…♪」

「アホかぁ！く…喰われるのはお前だけでいいじゃないかっ…！！」

「まっ…まあまあ…捕食は道連れ世は情けって言うしぃ…！！」

「い…言うかぁ！！」

兄弟喧嘩みたいな口論が飛びまわる中、ディーツが僕に一つ問いかけた。

「へ…はなふぁのおふぃふぁんふぉあふぉひくにふぁんへいふぁふぁるんふぇす…ふぁ？」
(略…　え…貴方のお兄さんもあの服二関係があるんです…か？)


(兄)「え…！？そ…そんな訳っ…」

(僕)「はい。関係あります」

(兄)「……・・…・・・・・・え」

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