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夢のドア − 旧・小説投稿所A

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夢のドア

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僕は、それぞれの扉の行く先を知っているが、何を思ったか、僕は、一番安心した色である、
モノクロドアのドアノブに手をかけた。

ゆっくりと開いたこのドアは、音を一切立てず、自分の足音だけが神妙に響いた。

その扉の先は、本当に、黒い地面に、白いラインが刻まれた、幻想的な風景だった。
生きていたころの、いつも僕を見ていたガラス張りの大きい高層ビルみたいな建物が、白と黒の二色で彩られている…

あの夢と一緒だった。出てきた扉を境目に、今は黒の世界が、反対側は白い世界が広がっていた。

しかし、どこかさびしい感じがした。


まるで、狂ったような… さみしいような… 

何かを思った僕は、突然啜り泣きしてしまった。

さみしすぎて、取り残された感じがした。

90度に曲がったビルがあり、白黒に染まった草や木は、そのむなしさを彩るような感じだった。

僕は立ち上がり、何もなくなった道をただひたすら進む。 泣きながら、そのさびしい道を、誰かを探すように歩いた。

その時、何かしらの気配をかすかに感じた。誰かいるのだろうか?


でも、後ろにも、天にも、向こうのビルにもいない…

また何か怖くなった僕は、黒い道を引き返し、白い道に向かって歩き出した。

あの黒い道よりも明るく、さびしい雰囲気はどこかにすっ飛んで行った感じがして、
僕は勇ましい気持ちで歩く。

今ならなんでもできそうな気持ちになったとき、上空に、白色と混じった何かが飛んでいた。

ただ、僕は気にせず先に進んだが、その何かは、僕に向かって飛んできた。




<2011/05/31 00:14 ネイム>消しゴム
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