「ふぅ〜、おいしかった〜〜♪」
ペンドラーは、もごもごと動くお腹を満足そうに舐めていた。
「う〜ん…でもなんか物足りないなぁ〜…」
その数分後だった。
「お待たせ〜…って、あれ?」
ホウオウが帰ってきてビックリしていた。
なにしろ、部屋にいる人がルーブ君ではなくペンドラーになっていて
そして、ペンドラーのお腹が膨らんでいたのである。
「あっ、ホウオウさん…来てたんですか」
「る、ルーブ君は…?」
「ルーブ君なら僕のお腹の中で休んでますよ」
「…出してあげなよ……」
お腹の中は口内よりも遥かに臭く、長居は危険なのである。
「な、なんでですか!?僕は出しませんよ!
出してあげたいならホウオウさんが出してあげてくださいよ!」
「出してあげるって…どうやって…?」
「う〜ん、顔を突っ込んで引っ張り上げたらどうですか?
ホウオウさんの首って長いから届きますよね?」
「う〜ん…たしかに届くかもしれないけど…」
ホウオウもペンドラーの臭さを身をもって知っているため、
あまりその提案には乗る気になれなかった。
「こうしてる間にもルーブ君、だんだん弱ってきてますよ?」
たしかにペンドラーの言うとおり、お腹の動きが弱くなってきていた。
「うぅ…、迷ってる暇はないか…仕方ない、やるよ…」
“ぐぱぁぁ…”
その言葉を聞いて、ペンドラーは大きく口を開ける。
その口からは、待ってましたと言わんばかりに大量の唾液が分泌されていた。
「うっ、うぇっ…」
ペンドラーの口に顔を近づけるにつれ、臭いも強くなっていった。
そして、顔をペンドラーの口に入れると
舌がホウオウの顔に巻きつき、舐めまわし始めた。
“じゅるるっ…くちゅぅ……”
「うっ、な、舐めないでよ!」
「僕は舐めないなんて一言も言ってませんよ?」
「う…くっ…」
ホウオウは言い返せなくなり、そのまま作業を続けた。
しかし、作業は約1時間にも及んだ。
顔をゆっくりと入れていくだけでも大変なのに
そこに、舌の舐めまわしと大量の唾液が待ち構える。
喉に来ると何度も何度も、ゴクン…ゴクン…と嚥下を繰り返される。
徐々にホウオウの体力もなくなっていった。
ようやくルーブ君を見つけ、引き上げ、ペンドラーの口から解放された頃には
ホウオウも疲れ果て、ルーブ君の全身とホウオウの顔とその周りは、
ペンドラーの唾液や粘液で濡れていた。
「お疲れ様♪大変だったでしょ?これ、どうぞ!」
ペンドラーは、にこにこしながらホウオウに水の注がれたコップを渡す。
「大変だったのはペンドラーのせいでしょ!」
ホウオウは、少し怒りながらもコップを受け取り水を飲み干す。
「ルーブ君、気絶しちゃってる…」
ルーブ君は、唾液と粘液が混ざったものの中で気絶していた。
と、その時だった…
「…!!?なに!?」
突然、ホウオウの体がルーブ君ぐらいまで小さくなってしまったのだった。
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