もう、空は闇に染まっていた。
その頃鬼道は仕事を終え、学校を出る。
校門を出て少し先に、クルスがいる。
クルスの姿を見つけた鬼道は、そこへと歩いていった。
「クルスじゃないか。待っていてくれたのか?」
「・・・! ・・・うん、待ってたの。」
いきなりの鬼道の声に、クルスは焦る。
輝を食い殺す所は見られていない。
だが・・・・
「・・・?これはどうした?」
クルスの足元には、先ほどの自分の唾液と、破かれた輝のユニフォームが落ちていた。
「・・・・・・ぁ、これ・・・は・・・・」
「何を食った」
「・・・・・!・・・・・・」
「人間を食っただろう。 言え。何をしていた」
「・・・・・・。」
鬼道はクルスを問いただす。
サングラスのレンズ越しに見える鬼道の眼を見て、クルスは、自分のしてしまった事の大きさを知った。
「輝を・・・ 影山輝を食べた・・」
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