いつの間にか全て脱がされていたようだ。
俺の身体に舌がずりずりと擦り付けられ、身体を洗われるような感覚が俺を支配する。
上から下まで、満遍なく舐め尽くされ、濃厚な唾液を擦り込まれながら、快楽に悶えた。
『…ん…くぅっ…』
《なかなか心地良いであろう?、我が唾液は媚薬のような効果も有るのかもしれぬな》
ベチャッ…ジュルッ…
臭いには既に慣れてしまった。
口元に舌が押し付けられ、無理やり濃い唾液が流し込まれる。
ぬるぬるねばねばした唾液は口の中で俺の唾液と絡み合い、そして喉を下る。
身体がさらに火照る、媚薬と言うのは本当らしい。
《そろそろ…呑み込んで良いか?》
しばらくの愛撫を受けた後、黒竜が話しかけてきた、俺は何も言わず、肉のベッドにギュッと抱き付く。
このまま黒竜が上を向けば、足から落ちるような状態だ。
少しずつ地面が傾き、唾液に濡れた舌はヌルヌルと滑る。
俺は少しずつずり落ちていく、ごろりと仰向けになり、俺が落ちていくであろう場所を見ると、真っ暗な肉洞が下に向かって続いており、蠢く肉壁に透明な粘液がぐちゅぐちゅと音を立てながら幕を作っていた。
ズルッ…グチュッ…
足が引き込まれる、粘液が絡みつき、喉肉が締め付ける。
そのまま、ゆっくり、ゆっくりと身体が沈んでいき…
ジュブッ…ギュゥ…
とうとう呑み込まれてしまった。
ゆったりとした喉肉が俺を包み込む。
粘液が身体にべっとりとこびりつき、ぎゅうぎゅうと身体を適度に締め付けながら下へ下へと落としていく。
竜の温もりを身体全体で感じ、ずりずりと身体が肉壁と擦れ合う感覚に力を抜いて身を任せた。
ズリュッ…ズルッ…
しばらくすると、優しい締め付けから足が突然解放される。
噴門は強く締め付け、俺を一気に絞り出した。
ベチャッ…
とうとう胃袋に収まってしまった。
真っ暗な中、何にも見えない…
ただ、発酵した臭いと、唾液とはまた違うぬちゃっとした粘液…胃液が身体に絡みつく感覚だけが鮮明に分かる。
《何も見えないのは辛いだろう…?》
その声と共に、胃袋の中が明るくなる。
ピンク色の空間が目の前に広がり、下側には透明な粘液が溜まり、ぐちゃっ…ぐちゅっ…と、胃の伸縮に合わせて嫌らしい音を響かせている。
その光景を見てぼけーっとなっていた俺の視界に、何かが映り込んだ。
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