楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル

No.2

…ザッ…ザッ…

…この足音は僕の足音ではない、何者かが、居る。


そして、この足音は《僕に向かって近づいてきている》のだ。

慌てて周囲を見回すが、姿は見えなかった。
まだ、かなり遠くに居るのかもしれない。
だが、山の上から聞こえているのは分かった。


麓を見据え、山を一気に下り始める。

ザザザッ!!

坂で勢いが付き、周囲の木々が流れ、風を切り裂く。

もちろん、これはかなり危険だ、一度転んだら命の保証は出来ない。

木々の隙間を縫い、ひたすらに下り続ける、それでも、麓はぼやけている。

下っているような感覚もしなかった。


ザザザザッ!!


柔らかい疾走感。

そんな言葉が良く似合う。

僕はどれだけ走り続けただろう、無意識に、ブレーキをかけて、僕は止まる。


…ザッ…ザッ…

まだ聞こえる!!
音はさっきよりも近づいている、あれだけ走ったのに、なぜ…!?


僕は振り向く、音は聞こえるが、やっぱり姿は確認出来ない。

…ザッ…ザッ…

明らかに近づいてきている、僕はまた、下へと走り出した…


…ドサッ…

走り出した僕に、突如何かがぶつかった。
白い壁のような何か。

身体が弾かれて、地面に倒される。

『…何でこんな所に迷い込むんだろうねぇ?』

《それ》は呆れたように言った、僕は慌てて起き上がり、姿を見る。

『…まあいいよ、来ちゃったものは仕方ないさ…』
12/04/01 01:06更新 / ラギア

[5]前編へ [6]続編へ
[7]TOP [9]目次
[0]投票 [*]感想
まろやか投稿小説 Ver1.53c