ここは、夜の街ニスタ―――。
夜になると、奇妙な「もの」が出現する。
その町に住む者は、ひょっこり遊びに来るゴースト達だという―――。
夜になると町に響くのは奇妙な歌である。
「ハ〜ロンタッタ〜、ハ〜ロンタ〜♪
今〜日は、何月な〜んにち〜?♪
ハ〜ロンタッタ〜、ハ〜ロンタ〜♪
きょ〜うは私の活動日〜♪
ハ〜ロンタッタ〜、ハ〜ロンタ〜♪
その名も私はヴォ〜スト!♪ 」
少し低めの紳士的な声が、奇妙な歌に奏でられる。
ヴォストは、竜人の無き姿に、スーツをまとい、シルクハットをかぶり、スキップしながら街を歩くその手には、大切に磨かれている、トランペットがある。
ヴォストと呼ばれるものは、こうして街を徘徊する―――。
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