『茶』の部屋。
土とも合わなく、これは『茶』の空間。
そこに一人の青年が『茶』に蒼の色を混ぜ込む。
蒼の薔薇を大切に持っている、藤色の髪に黒のメッシュをかけた青年。
ボロボロのコートとタンクトップをお気に入りのファッションとしている。
名はギャリー。
ゲルテナ展の美術館で展示物を見ていたところ、突然未知の世界に迷い込む。
そして未知の世界は展示物が動き出す『裏』の世界であった。
展示物の目的は『遊ぶ』こと。
『遊ぶ』選択をし、薔薇を取った愚かな者は薔薇と一心同体となり、薔薇の花弁が散るたびに、命を削る。
そして花弁がすべて散るとその命も薔薇と共に眠りにつく。
展示物はその一部始終を『遊ぶ』。
花弁が散っても永遠に。
『遊ぶ』と遊び続ける。
ほかに二人の薔薇の持ち主がいる。
ギャリーと同じように美術館から裏の世界につれてこられた9歳の少女、イヴ。
彼女は赤の薔薇を持ち、誕生日プレゼントのハンカチを大事に持っている。
もう一人は裏の世界で出会ったイヴと同い年ぐらいのメアリー。
彼女は黄の薔薇を持ち、人懐っこい性格で、イヴ達と行動する事をのぞんだ。
しかし展示物の襲撃により、イヴ達は分散されてしまう。
ギャリー、イヴとメアリーと分かれてしまった三人は、できれば避けたいものだが別行動をとることにした。
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