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第二章

進んだ先には、広い空間があり、その上のほうから、音が聞こえてくる。
俺は、上を見上げて、
「おーい!」
と叫んでみた。
その時、いきなり音がやみ、今度は地響きとともに、天井を突き破り、何者かが、俺の目に現れた。
その正体は、ここを住処としているらしいドラゴンだった。
さっきの音は、音ではなく、ドラゴンの鳴き声だった.

ドラゴンは、鋭い目でギロリと俺を睨み、その後、にたりと笑った。
俺は、
「くそ…こんなところで死ぬのはごめんだ!」
と、ドラゴンを見て言った。
ドラゴンは、俺に向かって攻撃を仕掛けてきた。
俺は、
「うわああっ!」
と言って、あわてて逃げた。
しかし、ドラゴンは執拗に追いかけてくる。
俺は、遂に逃げ場を失い、完全に追い詰められた。
ドラゴンは、怯えている俺を軽く掴み、またニタリと笑った。
俺は、何もできず、ただ茫然とドラゴンを見つめるだけだった。
そしてドラゴンは、大口を開け、俺を口内に入れようとした。
口内には、鋭い牙があり、唾液が糸を引いていた。
舌は、俺を誘うかのように気持ち悪く動き、俺の恐怖を引き立てた。
「う…うわああ…」
俺は恐怖のあまり、目から涙を流し、泣いた。
そんなこともお構いなしで、ドラゴンは、俺を口内に入れた。
口内の筋肉は、俺を激しい動きで揉んでいく。
おれは、必死に羽をばたつかせて抵抗したが、全く効いていない。
俺は唾液まみれになり、ドラゴンは、俺をゴクリと飲み込んだ。
俺は、筋肉が蠢く食道で、もがき苦しんだ。
食道の筋肉は、俺を弄んだ。
その後、噴門を通り、胃に到達した。
胃についた俺は、立ち上がり、胃の壁をつついたり、引っ張ったりしたが、全く効力がない。
俺は、ドラゴンの腹の中で、暴れまわった。
それも効くはずがなく、俺を消化しようと、胃の壁がぐちゃぐちゃと消化の順備を進めていった。
俺は、酸欠により苦しくなってきて、最後にはドラゴンの腹の中で、息絶えた。
ドラゴンは、膨らんだ腹を手でゆっくり撫でた。
12/08/11 12:50更新 / エヴァンゲリオン弐号機

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