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Epilogue

街はクリスマスで賑わっていた。
普段よりもキラキラに輝く街灯。
歩く人の数。
綺麗に飾り付けられたクリスマスツリー。


どれもみていて飽きのこない風景だ。

「なぁルカリオ。我輩はあれが食べたいなぁ」

「さっき食べたばかりじゃないか。それにあんな高いものは無理だ」

リザードンが指差す所には、表面をカリッと焼き上げ肉汁を閉じ込めたターキーがあった。

誰もが立ち止まるほど魅力的な食べ物なのは間違いない。
さらにそれは値が張るというのも間違いなかった。

「まぁ……。必要なものだけ買い揃えたら、少しクリスマスを楽しもうか」

ルカリオがそうリザードンに言うと、大きな竜は目を輝かせた。

この二匹が、どんな旅をしていくのか、それはまた別のお話。

オレンジ色の街灯に照らされて、エメラルドのペンダントが紅く輝いていた。

それを握りしめ、ルカリオは空を見上げる。
冬の澄んだ闇の空に、輝かしい星々が規則なく散りばめられていた。
12/03/21 01:56更新 / ミカ
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