「うわぁ、美味しそう」
立派な樹木になる数多くの果実。その艶とはち切れんばかりに引き締まった実は、見るもの全てを魅了する
もちろん、ブイゼルもその例外ではない。
ブイゼルは、その実を丁寧に枝から切り取り、持ってきたバスケットに入れた
「今日はついてるな♪」
のんきに鼻唄をかましながら、着々とバスケットに積めていく
直ぐにバスケットは、青い色でいっぱいになったのだった
「これだけ有れば、しばらくは食糧の心配はしなくてもいいよね」
フゥ……と一息つきながら、ブイゼルは額の汗を拭った
「近くに川もあるから、少しよっていこうかな」
すっかり重たくなったバスケットを持ち上げ、ブイゼルは目的地へと、向かったのだった
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