ギーゼル「くそっ時間が・・・」
俺は腕に取り付けていたカウンターを見て焦っていた。残り時間は・・・20時間。
あれから二日たった・・・今日が期限の三日目だ。
奴に真っ向から挑んでも勝てなかったのだから、不意打ちしかないと思う。
なぜか銃は弟子になった途端返してくれ、隙があれば遠くからでも攻撃できる
だから、隙を見つけたら即行で撃退しようと考えていたが・・・隙が全くない。
いや、隙はあるにはある。なぜなら・・・
リース「うーん・・・畜生!何から教えればいいんだ・・・」
アイツは、俺を弟子にしたものの、何を教えれば良いのか分からないらしく、
ずっと考え込んでいる。
だから、後ろを向くことも多く、隙はある・・・のだが、銃を抜こうとしたり、撃とうとした途端に振り向いたり、顔をあげたりして、
攻撃できない。
このままではらちがあかない。やはり真っ向から殺るしか無いのか・・・
リース「あーもう・・・考えすぎて何か眠い・・・非常に申し訳ないのですが。少し寝かせてくれ・・・zzz」
ギーゼル「あ、ああ・・・」
・・・と思っていたらようやく隙が出来た。よし、今だ!
ズガッ!!
リース「zzz・・・うっ!」
当たりはしたものの、大したダメージは受けていないようだ。くそ・・・
リース「うう・・・まさか、弟子になったのは・・・」
ギーゼル「そうさ・・・俺は最初からこれが目的だったんだ!」
リース「・・・何故自分の命を懸けてまで戦うんだ?」
ギーゼル「・・・今日までにお前を撃退しないと、俺の娘が・・・」
リース「あー・・・人質に捕られてるっていうようなパターンか。その気持ちはよくわかる・・・でも、俺も負ける気は無いんでね。
おまけに今みたいに寝てる間に不意打ちとあっちゃ・・・手加減なしで行くぞ。悪いな」
くそ・・・また真っ向勝負に・・・だが今度は銃は奪い取られていない。
遠くから攻撃できる為、勝てるかも知れない・・・
ギーゼル「くっ・・・こい!」
一分後・・・
ギーゼル「うっ・・・あ・・・くそ・・・」
リース「銃使っても・・・同じ結果になったな」
惨敗だ。俺は押し倒され、また上から押さえつけられている。
銃は遠くにあり、取れそうにもない。
リース「分かってるかどうか知らんが一応言っておく。もう弟子にしてくれとか、そんなことしても助けんからな」
グウウ・・・
リース「ありゃ、こんな時に腹減ったな・・・悪いけど、腹に入ってもらうぞ」
ギーゼル「まさか・・・俺を食う気か!?」
リース「普段は絶対に食べないけどな。でも良かったじゃん。ただ無駄死にするんじゃなく、誰かの糧になれるんだからさ」
ギーゼル「ふざけるn・・・」
ベロッ
ギーゼル「ッ・・・」
リース「美味いな。防具が邪魔だがそれを取れば・・・」
ギーゼル「な、何をする!やめ・・・」
さらに一分後・・・
ギーゼル「あ・・・やめろぉぉ・・・」
リース「はずかしいのかぁ?服より自分の命を心配したらどうなのよ」
俺はほぼ素っ裸にされ、防具やら装備やら服やら・・・全部取られた。
一瞬、このまま外に放り出されるくらいなら、食われた方がずっと良いかも知れないと考えてしまった・・・
リース「・・・へえ、帰るより食われた方がマシなんだ。じゃあさっさと食おう」
ギーゼル「え・・・」
リース「驚いて当然だよな。触っている相手限定だけどな、相手の心読めるんだよ俺。これは魔法じゃないぞ・・・さてと、食われるまでの時間引き伸ばされたら精神的に辛くなるだろ。それじゃ・・・
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