※いきなりTail Vore表現があります。注意して下さい。
「フェリア〜、居る?・・・おっかしいな。どこ行ったんだろ・・・」
ある日の夜の事・・・僕は、普段なら寝室にいるはずの居候の姿を探していた。
僕の家はそれなりに広い。が、彼女が1階の居間まで行くとは思えなかった。
どんなに暇でも、いつもこの部屋に居たのだから・・・
だが、現に彼女は・・・居候竜、フェリアの姿は見当たらない。
「・・・まあ、いっか」
気にしてもしょうがない。そう考え、僕は寝ている弟をまたいで、床に敷いてある自分の布団の上へと向かう。
そこでいつものように、弟らのせいでグチャグチャになってしまっている掛け布団を直し、消灯する。
そして目を閉じ、眠りにつこうと・・・
「んんっ・・・!?」
「フフフ・・・捕まえた♪」
「フェ、フェリア・・・」
布団の中で目を閉じた瞬間、床からピンク色の腕が飛び出し僕に抱きつく。
まるで心霊現象みたいな話だが、壁をすり抜ける能力を持っているフェリアなら、あり得ない事ではない。
「私に捕まったらどうなるか・・・分かってるわよね、想ちゃん?」
竜人姿の彼女は、姿勢を変え僕の上へと馬乗りになり、優しげな笑みを浮かべてそう言う。
だが、それに見とれてはいけない・・・隙を見せれば、何をされるか分かったものではない。
「んぁぁ・・・!」
・・・そう、自分でも分かっていたはずだった。
だが迂闊にも、僕は隙を見せてしまい・・・首筋に彼女の舌が触れる。
それに反応し、自分でも恥ずかしくなるような声が僕の口から漏れる。
「フフ・・・やっぱり貴方は美味しいわぁ・・・何度味わっても、やめられないとまらない♪」
おいおい・・・僕はかっぱえびせんか。
「・・・そこなんだけどさ、本当に・・・旨いの?今日風呂に入ったんだけど・・・」
「あら、私が嘘をついているとでも言うの?」
「いや、そうじゃなくて!・・・自分で自分の体を舐めても汗の味しかしないしさ、僕は毎日風呂に入ってるから。
・・・本当は、不味いけど我慢してるんじゃないかと思って・・・」
以前、自分の腕を舐めてみた事があった。だがその味は・・・はっきり言って、無味に等しいものだった。
汗による塩気はあったが、それは本当に微かなもの。とても旨いとは思えない・・・
汗による塩気があっても不味いのに、今の僕は先程風呂に入っている・・・当然、僕が美味しい理由なんてないはずだ。
「・・・そりゃあね。貴方の事だから、味があるかどうか疑いながら舐めたんでしょう?
だったら塩気だけして当然よ」
「へ?」
「プラシーボ効果って知ってる?精神が肉体に影響を及ぼす現象で・・・って知ってるかしら?」
「うん・・・まぁね。聞いたことはあるよ」
プラシーボ効果。またの名をプラセボともいうこの現象は、
例えば、風邪薬だと偽ってのど飴を飲ませると風邪が治ってしまう"偽薬"として知られている。
「他に、目隠しをした被験者に熱した鉄棒を押しつけると言ってから、
熱していない鉄棒を押しつけたら火傷の症状が現れるって話も・・・」
「そう・・・そこまで知ってるのなら分かるでしょう?貴方の優しさや恐怖心や快感で味が出てくるのよ・・・例えば、こんな時とかねっ!」
「あっ!・・・」
その直後、また首筋に舌が這う。
その不意討ちのような感覚に、またしても声を上げてしまう僕。
だが今度は、それで終わりはしなかった。舌先は僕の顔へと移動し、嫌がる僕を無視し顔を唾液で濡らしていく。
押し退けようにも、手は体ごとフェリアに
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