"砦"
石を組み、城や町を守る建造物をそう言う。
数が増え、何かしら同族同士での争いが多かった僕らの世界では、かつて必要とされ、作られたものだ。
・・・この世界にも、"砦"が存在する。目的も同じ、城や町を守る為だ。
だが、この世界の"砦"は僕らの世界の"砦"とは違う。
同族から守るのでは無く、異種族・・・"プレデター"から守る為に存在する。
この世界において、言葉を操り、道具を扱う程の知能を備えた生物は人間だけではない。
進化上、人間と酷似した姿になった獣人や竜人、洞窟に適応した種族のドワーフ、
ドラゴンや大狼、大蛇に巨大節足動物・・・あげていけば、きりがない程である。
そしてその種族は生物学的な分類の他に、大まかに2つの種類に分かれる。
1つが、人間や獣人、小型のドラゴン等、1〜3m程の体長を持つ生物達。
もう1つが、大型のドラゴンや大狼、大蛇等の5〜30m程の体長を持つ生物達。
彼らはそれぞれ独自の社会を築いていった。そして・・・ある時を境に、
大型種の群れが小型種の群れに襲いかかるようになった。
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