うるさいセミの声で目を覚ます。
公園の時計を見るともう約束の時間に大分近づいてた。
「もう行かないと・・・」
大広場まではそう遠くなかったはずだ。
ハンモックからどいてスルスルと木から降りると僕は走り出した。
大広場はいろんな人がたくさんいる。
今頃で遅いが、どうやって見たことのない人を見つけるんだろう
「君がハーテ君かい」
明るい感じの少年に呼び止められた。もしかして・・・
「そうですけど・・・あなたはもしかして・・・」
「僕がペンテだよ」
「あなたが・・・今日はよろしくお願いします!」
正直、この人が、施設に潜入して母を助けれるとは思えない。
なにせ前にいるのは僕と同じくらいの少年だ。
でも僕は不思議とペンテさんを信じていた。
「まあ、君の母さんを助けるんだけど、施設には君にも付いてきてもらうけど、いいかな?」
「勿論です!」
自分が助けになるのならいくらでもついていこう。
「じゃあ、話しづらいこともあるから人気のない裏山にに移動しようか」
僕はペンテさんについて行った。
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