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連載小説
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3話
「ふぅ~、おいしかった~~♪」
ペンドラーは、もごもごと動くお腹を満足そうに舐めていた。

「う~ん…でもなんか物足りないなぁ~…」

その数分後だった。

「お待たせ~…って、あれ?」
ホウオウが帰ってきてビックリしていた。
なにしろ、部屋にいる人がルーブ君ではなくペンドラーになっていて
そして、ペンドラーのお腹が膨らんでいたのである。

「あっ、ホウオウさん…来てたんですか」
「る、ルーブ君は…?」
「ルーブ君なら僕のお腹の中で休んでますよ」
「…出してあげなよ……」
お腹の中は口内よりも遥かに臭く、長居は危険なのである。

「な、なんでですか!?僕は出しませんよ!
 出してあげたいならホウオウさんが出してあげてくださいよ!」
「出してあげるって…どうやって…?」
「う~ん、顔を突っ込んで引っ張り上げたらどうですか?
 ホウオウさんの首って長いから届きますよね?」
「う~ん…たしかに届くかもしれないけど…」
ホウオウもペンドラーの臭さを身をもって知っているため、
あまりその提案には乗る気になれなかった。

「こうしてる間にもルーブ君、だんだん弱ってきてますよ?」
たしかにペンドラーの言うとおり、お腹の動きが弱くなってきていた。

「うぅ…、迷ってる暇はないか…仕方ない、やるよ…」

“ぐぱぁぁ…”

その言葉を聞いて、ペンドラーは大きく口を開ける。
その口からは、待ってましたと言わんばかりに大量の唾液が分泌されていた。

「うっ、うぇっ…」
ペンドラーの口に顔を近づけるにつれ、臭いも強くなっていった。

そして、顔をペンドラーの口に入れると
舌がホウオウの顔に巻きつき、舐めまわし始めた。

“じゅるるっ…くちゅぅ……”

「うっ、な、舐めないでよ!」
「僕は舐めないなんて一言も言ってませんよ?」
「う…くっ…」
ホウオウは言い返せなくなり、そのまま作業を続けた。

しかし、作業は約1時間にも及んだ。

顔をゆっくりと入れていくだけでも大変なのに
そこに、舌の舐めまわしと大量の唾液が待ち構える。
喉に来ると何度も何度も、ゴクン…ゴクン…と嚥下を繰り返される。
徐々にホウオウの体力もなくなっていった。

ようやくルーブ君を見つけ、引き上げ、ペンドラーの口から解放された頃には
ホウオウも疲れ果て、ルーブ君の全身とホウオウの顔とその周りは、
ペンドラーの唾液や粘液で濡れていた。

「お疲れ様♪大変だったでしょ?これ、どうぞ!」
ペンドラーは、にこにこしながらホウオウに水の注がれたコップを渡す。
「大変だったのはペンドラーのせいでしょ!」
ホウオウは、少し怒りながらもコップを受け取り水を飲み干す。

「ルーブ君、気絶しちゃってる…」
ルーブ君は、唾液と粘液が混ざったものの中で気絶していた。

と、その時だった…

「…!!?なに!?」

突然、ホウオウの体がルーブ君ぐらいまで小さくなってしまったのだった。
12/02/19 18:09更新 / ツタージャ
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