PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル

連載小説
[TOP][目次]
5
クラッズたちが見ている前で、竜の口が閉じられる。
竜はもぐもぐと口を動かし、その間小さなくぐもった悲鳴が、断続的に漏れ聞こえた。
が、それもほんのしばらくの間だった。竜が喉を動かすと、悲鳴もやんだ。
代わりに竜の首が少しふくらんだが、そのふくらみも首を下り、やがて腹へと消えた。

ドワーフはそれっきりだった。

「形見だ。」

そう言って竜がぺっと何かを吐き出す。
よだれまみれのゴーグルと下着が、残りの衣服の上に落ちた。

残された3人は、黙然とドワーフの遺品を見つめている。
その持ち主はもうこの地上にはいない。毛一本残さず、竜の腹の中に納まっている。
まるで白昼夢を見ているような気がした。

「約束だ、案内してやる。……ついてこい」

そう言い捨て、竜は背をむけダンジョンの奥へと歩き出した。
3人はあわててドワーフの遺品をかき集めると、竜を追いかけ、ダンジョンを進んでいった。


11/11/21 05:34更新 / ベンゼン
前へ 次へ

TOP | RSS | 感想 | 目次

まろやか投稿小説 Ver1.53c