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連載小説
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地獄に底はある
「うわあっ!やだっやめてっ!!」
生臭い臭いを発するライクライクの体内とつながる。
口を掴みなんとか外そうとするが、見た目以上にライクライクの力はすさまじく、びくともしない。
またぬるぬるとした緑と茶の体液が指を滑らせ、上手く掴むことができない。
柔らかな藍紫の髪もライクライクの唾液によってぐしょぐしょに濡れ、唾液をすった髪から粘り気のある液体がべちゃべちゃと落ちる。
「いや・・・いやだ・・・ひゃあっ!?」
視界が闇に染まる。
目まで呑まれてしまった。
恐い。見えない。
闇が蠢く。
目が慣れてくると、緑と茶の体液を混じらせた桃色の肉。
それは獲物を呑み込みやすくするためにグネグネと動く。
そのグネグネと動く肉が、顔を優しく撫で回しているようで、どこか心地よくも感じてしまった自分を恨む。
「あ・・・や、ちょ・・・んん゛っ!!」
唇を呑み込み、顎を呑み込む。
頭部は完全に呑まれてしまった。
ライクライクは体を伸ばし、確実に輝を呑み込んでいく。
肉が揺れ動くたびに顔を締め付けられ、疲労が出てくる。
また練習後故、体力が急激に落ちる。
力が出ない。まるで、ライクライクが力を吸収しているようで。
こんな奴、いつもの力があれば、一蹴りで倒せる・・・はずなのに。
諦めと無力さが少し出てきたか、ライクライクの体内にいることに快感を覚え始める。
ライクライクは胴を呑み込み始め、肩からつっかえるものがないからか、ペースを上げる。
奥へと送りこむときの肉がいやらしく動き、輝の体を撫でまわす。

ぐにゅ、ぐち、ぐちゅ・・・

「はあっ・・・ああっや、はあっんん・・・」
顔が赤らみ、呑まれるたびにゾクゾクする。
息が荒くなってくる。
体が熱い。こんな怪物に快感を覚えるなんて・・・。
そうは思っても、偽ることはできなかった。
ライクライクは足先を残していた。
そして名残惜しそうにしながらゆっくりと呑み込んだ。
全身で感じながら、緑の怪物の体内に収まった。



「ははっ完全に呑みこまれたな。生きたまま呑まれるなんて、どんな気分なんだろうな」
「ライクライクも楽しいであろう。いつもは動物の死骸ばかりだったからな」
「おいおい、楽しみはまだまだこれからだぜ?ライクライクのあれがあるだろ」
「あれか・・・おい、あの特殊カメラを用意しろ、ボイス付きでな。ふふっ、良いビデオになりそうだ・・・」





12/01/08 23:23更新 / ねじゅみ
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■作者メッセージ
不定形って竜とかとは違うよさがあるよネw
存在自体がエロいよネw

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