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連載小説
[TOP][目次]
「くく……眠るにはまだ早いな」
意識が白む月華をよそに、胃袋が妖しく蠢き始める。
胃液の分泌は収まり、胃袋と言う肉塊は月華を上に押し上げ始めた。
内容物を吐き出す動き……しかし、嘔吐とは違った。
ガレイドは反芻を行う事が出来た。
胃液で意識を失いかける獲物を口腔に吐き戻し
再度、責め立てる事が出来る。
明確な疲労の色を表情に宿した月華が
食道を反芻されていく様が半透明な内側を通して
鏡に映り込む。
「んぐ……」
生気を奪う特殊な胃液と共に口腔に吐き戻される。
そのまま、外へ……
とは行かず、牙の間に舌で追いやられる。
そして甘噛みへ。
ぐにぃ……あぐあぐ……
やや痛む程度に加減された力で鋭牙は月華の体に食い込んでゆく。
「んんっ……」
一度は霞の境を渡りかけた意識が覚醒してしまう。
加減された力は月華にとって逆に心地よく感じられる程であり、
自然と口元が緩み、喘ぎ声が零れた。
それが不運か幸運か。
その声はガレイドの加虐心を煽ってしまった。
月華を牙で挟んだまま、口元を釣り上げると……
「小娘の肉はいつ、破れるかな?」
ぐぐっ、と顎に力が籠り始めた。
点で圧迫され生じた心地よさは痛覚を捉え
痛みに姿を変える。
ガレイドの力に応えるように、比例するように
喘ぎ声は呻きに変わっていく。
「ふふ、声だけで興奮しそうだ」
生物でも上位に値する人間を弄ぶその狼。
心からの笑みと悦びを発していた。
籠る力も相当なものになると
呻きは悲痛なものとなっていた。
苦痛に顔を歪ませ、その程度は相当な事を感じさせた。
「おっと、殺すつもりはないからな。呑み込む楽しさが無くなる」
皮膚が鋭牙に喰い破られるか否かの境で甘噛み責めは幕を下ろした。
唾液に塗れた舌が月華を巻き取ると
一瞬で口腔に引き戻してしまう。
今度は舌が持ち上がり、上顎に押し付けた。
ぐりぐりと舌先が腹部を蠢きつつ、さらに上へと押し付ける。
「うう……く、苦しい……」
口腔という閉鎖空間の中では空気が減少している事が多い。
その状態で腹部を押さえつけられ、呼吸もままならない。
肺内の酸素が絞り出され、堪らず言葉を吐いてしまう。
「さぁ、私の一部となれ」
舌が塞がったままで器用に言葉を紡ぐと
くいっと月華を喉に放る。
今度は頭からと言う形で喉に滑り込まされ
人生で二度目の丸呑みを体験する事となった。
すっかり疲弊しきった月華が
狭い食道を下る様が鏡に映り込む……
12/03/03 16:19更新 / セイル
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