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連載小説
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闇にまどいし者
数時間後

「もう夕暮れ時か、皆集まれー!!」

手元に所持している時計を見て、一瞬険しい顔になり隊長は笛を口にくわえて大きくピーーっと音を鳴らした

「結局ドラゴンはいませんでした…」

「なんだ、誰もドラゴンを見つけておらんと言うのか?」

「ええ、どこを探してもドラゴンなど一人もいませんでしたよ」

「あの話はただのガセネタだったのかな?」

「まさか、ドラゴンなんてどこにもいるわけないよな!!」

と兵隊たちは高笑いしていて近くにいる鳥バサバサと飛び去った
だが兵隊たちは知らない。この付近誰かに見られてることなど

「よし、では帰るとするか!」

「おおっ!」

夜になればこちらが不利となる考えがある為検索は中止として森へ出ようとする。謎の影が密かに後を追ってるとも知らずに

「しかし、あの噂はなんだったんですかね?ドラゴンはどこにもいませんし」

「あれか?もしかしてドラゴンは恐れをなしたかもしれんな。ガッハッハッハ!!」

?「バカ言うな。この愚者め」

「ガッハッハッハ!…なぁ!?」

いきなり耳に響いた不穏な声
それが隊長だけでなく他の者たちも聞こえてる様子で全員辺りを見回した

?「こんなところにまた来る人間がいようとはな、今度は何が目的だ?」

「どこだ!?姿を現せ〜!!」

?「ふん、俺はさっきからずっとお前たちを見ていたんだが、それすらも気づいていなかったのか?人間」

「な、なに!?」

?「まあいい、お前たちが何人来ようと俺を倒すことはできない。それは分かっている」

「早く、正体を現せー!!」

「この卑怯もの!!!」

?「…いいだろう、死に行く最後の俺の姿を見せてやる」

ズズズズ…!!

「な、なんだ!?地震!?」

「これは一体?何ごとだ!?」

突然地面が激しく揺れ初めていき兵隊たちは倒れないよう両足を地面に踏ん張っている。隊長も懸命に倒れないようにしたが目の前の光景に皆ポカンと放心した

ズズ……ズズズ…

「あ、あれは!?」

「穴…だと?いつの間にこんな物を?」

?「……………………」

20人の兵隊の視線からは大きな丸い円のような巨大な黒い穴ができあがっていた
見た感じは底無し沼のようになっていて引きずり込まれそうに見えた。そしてその穴からゆっくり竜が現れた

「ああ、あれは!!」

「まさしく、ドラゴン!!」

「……………………」

大きな竜の足元へ吸い込まれるように消え去り
巨大な竜の前に兵隊はいっせいに武器を構え出す。竜はフンと鼻息を鳴らして無表情のまま人間を見下していた
因みに竜の色は紫色に染まっていて両目は紅い色でできており、二足方向で
立ち止まってた



12/03/17 23:15更新 / スイト
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