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シャリシャリとブイゼルから貰った――というより奪った――木の実を食べながら、リザードンは月を眺めていた
「綺麗だな……そう思わないか?」
「ん! んんっーー!」
リザードンの右手には木の実が握られている
ただ、反対側には、ひどく怯えたミミロルが握られていた
「大丈夫だ、苦しいのは最初だけだからな」
そう言うと、リザードンはいつの日かのバンギラスのように、大きく口を開いた
「いただきます」
「――っ!!!」
ひょいっと、軽く投げられたミミロルはリザードンの口内に着地した
“バクンッ!”と洞穴の中に、リザードンの口が閉じる音が響く
後から聞こえてきたのは、痛々しいミミロルのくぐもった叫び声だった
〜第一部 完〜
「綺麗だな……そう思わないか?」
「ん! んんっーー!」
リザードンの右手には木の実が握られている
ただ、反対側には、ひどく怯えたミミロルが握られていた
「大丈夫だ、苦しいのは最初だけだからな」
そう言うと、リザードンはいつの日かのバンギラスのように、大きく口を開いた
「いただきます」
「――っ!!!」
ひょいっと、軽く投げられたミミロルはリザードンの口内に着地した
“バクンッ!”と洞穴の中に、リザードンの口が閉じる音が響く
後から聞こえてきたのは、痛々しいミミロルのくぐもった叫び声だった
〜第一部 完〜
11/11/25 22:00更新 / マタタビ