セックスマスター
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「さあ、始めようかね。」 赤い女はそういうと奥の扉から一体のはだかのマネキン人形をひきずってきた。 「さあ、ひとりずつ、これを本物だと思って抱きついてみな。」 最初にマッスルが立ち上がった。マッスルはマネキンの正面 からゆっくりと抱きしめた。 ビシッ、女の鞭が鳴る。 次に色黒が立ちあがった。色黒はマネキンの後ろから羽交い締めにした。 「つぎっ!」 宇津井健は、立ちあがるやいなや、ウオッとうなりマネキンに抱きついた。マネキンがぐらりと動く。 四人は一斉に女を見た。女の鞭が鳴らない。 「女ってのはねえ、男の押しに弱いもんなんだよう。」 ビシッ 男たちは、順番にマネキンに抱きついていった。 ドカッ、ビシッ。ドンッ、ビシッ。……… 「よし、だいぶ上達したじゃないか。」 「じゃあ、次の課題に行ってみようじゃないか。」 マネキンは4人の男たちのタックルを受け、無惨にもぼろぼろになっていた。
赤い女は、奥の部屋に戻ると、スーパーの袋を提げて戻ってきた。 女が袋をひっくり返すと、ごとっごとっと音を立てながら、カップのプリンが山のように出てきた。 「プリンと言えば?!」 男たちは、おおっ、と感心する。 女は男たちの前に一枚ずつ皿を並べると、プリンを皿に出していった。 「さあ、お前たち、そのプリンをそのまま口にお入れっ。ただし、噛んだり飲んだりしたら承知しないよっ。」 男たちは、黒いマスクを鼻までめくり、ぷるぷるとふるえるプリンを口のなかにほおばった。 「上のカラメルは、女の乳首さっ。乳首を征する者は、あそこも征す。そうだろっ?」 「さあ、舌づかいの練習と行こうじゃないか。」 ゴクッ…、パトロンがプリンの半分を飲み込んでしまった。 パトロンはおどおどと女の目を見ながら、次のプリンを皿にだした。 山のように積まれたはずのプリンが減っていくと、男たちはさらに必至にもがきだした。 用意されたプリンが無くなる前には、四人の男たちはなんとかこの乳首しゃぶりの訓練に合格したが、男たちのあごは、これ以上ないというほどガクガクし、胃袋はプリンで満たされていた。
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