廻り廻る・・・果てしなく続く-輪廻-という螺旋階段の途中で僕たちは出逢った。

君は一面に広がる草原にただ一人、凛と胸をはって立っていた。

まさに、孤高の浮雲のように。

そして、その表情を読み取れない漆黒の瞳からは涙が伝っていた。

-僕のために泣いてくれるのですか?-

問いかけても答えは返って来ない。

これは…幻想世界のなかの唯の幻なのでしょうか?

彼はゆっくりと辺りを見回す。

僕がいる方向に視線を流した瞬間、彼はハッとした様な表情になった。

その表情は直ぐに崩れ、先ほどよりも更に大粒の涙を流し始めた。

貴方からは、一体何が見えるのでしょう?

ここから見ていることしか出来ない僕には、分からない。

・・・けれど。

-どうか、泣かないでください。その美しい顔を哀しみに染めないで。-

聞こえていないであろう微かな声で精一杯叫ぶ。

視界が突然暗闇に支配されてゆく。

せめて、これだけでも…!!

「愛しています、いつか必ず迎えに・…!!」


はっと気が付く。

繋がれた手首、閉じられ、能力を封じられた目。

すべての感覚が急激に戻ってくる。

此処は水牢。一切の外との関わりを遮断された、牢屋。

夢を見ていた気がする。

なにか、とても大切な夢・・・。

ああ、そうだ。

ちゃんと一人で歩けてますか?

必ず貴方の元へと帰ります。貴方を迎えに行きます。

それまで、どうか僕を忘れないで、恭弥・・・。

fin.



あとがき
いみぷーーー。
設定としては、水牢にいる骸が夢の世界で雲雀んと出逢う、というモノです。
今度は雲雀んsideも書きたいと思います♪

いつか現で会いましょう

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