「夕飯は和食でいい?」
「えぇ。恭弥の作るのもなら、何でも頂きますよ♪」
今日の夕飯当番は僕だった。
基本的に骸が当番のときは洋食だったから、聞いてみたんだけど。
・・・本当に骸は可愛いことを言うね。
「…夕食までテレビでも見てて。」
「はい、おとなしくまってます!」
素直に快く返事をしてくれる。
さて、何を作ろうか。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
結局、今日の夕飯は焼き魚と味噌汁、ほうれん草の胡麻和え......と、一般的なモノだった。
まぁ、骸が喜んでくれたから良いんだけど。
「いただきます。」
二人で手を合わせて食べ始めた。
味付けに問題ないことを確認すると、何気なく骸を見る。
・・・・・・・・・。
「ふっ、」
思いがけず笑ってしまった。
「し、失礼ですねッ!! これでも僕は頑張っているんですよ!?」
「っそうだね...っ、でも、それはちょっと酷いんじゃない?...ふふっ」
そう。骸はまるで小さな子供のように両手で箸と格闘していた。
和食なんだから、箸は使ってもらわなくちゃね。
僕の拘りだし(←重要
そして視線を再び骸に向けると、彼は箸との格闘をやめ、眉間にしわを寄せかわいく唇を突き出している。
「むぅぅ。僕、イタリアに帰ります。フォークシックです。」
また変なことを言い出した。ていうか「フォークシック」って何?ホームシックみたいなアレ?
ちょっと笑いそうになったけど、骸に帰られたら僕はすごく困る。
「仕方ないね。ほら、こっちおいで?箸の持ち方教えてあげる。」
そう声をかけると骸は不貞腐れた顔をそのままに、てくてくと歩いてくる。
この可愛い歩き方も好きなんだよね。
そして若干抵抗をみせる骸を抱え込むように座らせると、箸を持たせる。
ちょっとして漸く彼はソレを使えるようになってきた。
「じゃ、ご飯冷めちゃうしこれくらいにしよっか。」
「はいっ、ありがとうございます!」
・・・・・・・
「むぅぅ。やっぱり難しいですね…。」
また言ってる。
「仕方ないね、口あけて?」
そう言うと骸はキョトンとした目で僕を見る。
それでも不思議そうに口をあけてくれる辺り信用されているのだと思う。
「はい、あーん。」
「・・・ふむっ!?・・・///」
ほら、予想どうり。真っ赤になってうつむく頬をつまむと、ゆっくり顔を上げた。
「美味しい?」
「はぃ・・・美味しいです。」
「そう、何も言わないから不味かったのかと思ったじゃないか。」
「そ、そんなこと、有り得ませんからっ!」
全力否定の骸。
今日はまた新しい君が見れた。
こんなに楽しいことしてると、料理も悪くないと思ってしまう。
さあ、明日のメニューは何にしようか。
fin...
あとがき。
甘っ・・・orz
最初からこれってどうなんですかね(←聞くな;;
まぁ、まだまだ未熟者ですがよろしくお願いしますm(__;)m
箸
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