好きだよ、離れたくない。(亮十)



「では、またな。」

さよならって言葉は嫌いだ。
一人の寂しい夜が嫌でも来るのがわかるから。

ひらひらしたそのコートの裾を握って、『行かないで。』と言えたらどんなに…



(好きだよ、離れたくない。)










その背中ずっと見つめて(亮十)



あと2年早く生まれていたら。
あと2年遅く生まれてきてくれたら。

縮まらない距離に何度思っただろう。

追いつけない。
追い越せない。

デュエルも年齢も、全部。

…悔しい。

「十代。」



(でも、振り向いて俺だけの笑顔で手を差し伸べてくれる貴方が大好き!)












キスなんてただの束縛(亮十)



鼓膜をイヤラシイ水音が支配する。既に立っていられない十代の腰を支え、思うがままにその唇を貪る。
合間に零れる甘い吐息や己が名を呼ぶ切ない囁きに堪えきれずに押し倒した。


(このまま閉じ込めてしまいたい。)









告白にルールなんてない(亮十←ヨハン)



気づいたのはいつだったか忘れた。気づいたら目で追ってたから。
だからわかってしまった。君が誰を好きなのか。

幸せそうに笑う君。それだけで構わない。けれど…

「十代〜!すっげー好きだぜ!」

隣に立つ帝王に宣戦布告してみる。


(だっていいだろう?このくらいの意趣返しくらい!)













愛は見返りを求めないなんて理想論(亮←十)



『貴方が愛してくれるなら何もいらない。』

なんて言ったバカは誰だろう。
好きな人に他に好きな人がいて、代わりでもよかった。体だけでも愛してくれれば満たされると思ったのに。


(ねえ、お願いだからその瞳に俺を映して……)











タイプを聞かれて相手の特徴を言った(亮十)



「ねえ、十代の好きなタイプって?」
と、明日香が急に聞いてきたので、
「年上で背が高くて、デュエルが凄く強くて器用そうに見えるんだけど実は結構不器用で、優しくてキスが上手で、うーん…あとは…」
「ごめんなさい。もういいわ。」

心底疲れたような明日香に十代は首を傾げた。


(ご馳走様!!)





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