……体位を崩さぬまま少しだけ休憩していると、僕の中で、母乳というモノに対する興味が湧いてきた。
いや、正しくは、おっぱいが出るようになってしまった里香を、少しだけ苛めてみたくなったのである。
「母乳ってさ……出産前でもこれだけ出るもんなんだなぁ。始めて知ったよ、俺」
僕はそう素直な感想を言いながら、今し方初乳を放ったばかりの里香の母性の証を、両手でもってダイナミックに揉みはじめた。
「ちょっと、そんな……感心してる場合じゃ……んあっ!?」
僕の言葉に突っ込みを入れていた里香は、依然として敏感になっている胸への愛撫に、
身体をビクンと跳ねさせて反応した。
「だ、だめぇぇっ! ひ‥‥!ま、また……おっぱい出ちゃうから、だめぇっ……!」
里香は口ではそう言いながらも、しかし乳首はコリコリと硬くなっていく。
それを指先で摘むと、なるほど確かに母乳が出てきそうな、器官として十分に発達しているらしい感触がした。
「いいんだって、赤ちゃんに飲ませる練習だと思えばさ。里香だって気持ちいいんだし」
「うぅ……! 後で、覚えてなさい……! んあ……っ!!」
里香は、僕に母乳を搾られ、飲まれることへの恥ずかしさに顔を真っ赤に染め、目に涙を溜めながらも、
さっきまで未体験だった快感にとめどなく溺れていく。
「ほら……マッサージ、マッサージ」
「やっ……そんなに、されたらっ、ほんとにまた……!」
僕が里香への愛撫を続けていると、彼女の乳首がプクッと硬くなり、勃起してきた。
そのことを見逃さなかった僕は、先ほどのように、すかさず彼女の右乳首をカプッと咥え込んだ。
「おっ……出るなら、ありがたくいただくよ。んむっ……!」
妊娠前に比べて、ザラリとした感触の乳首が僕の舌に弄ばれる。
「やぁんっ……!おっぱい、あつくて変になっちゃ……!」
里香が嫌そうに喘ぎ声を上げるのもお構いなく、僕はチュウチュウと彼女の乳房を吸い上げた。
すると予想通り、僕の口の中にある里香の乳首から、人肌の温もりの液体がピュッと滲みだしてくる。
「うぅ……! 裕一、やっぱり、こんなの変だよぉ……。
 あたし、お母さんになるのにこんな、おっぱい吸われて、感じて……」
恥ずかしがる里香をわざと無視しつつ、僕は試しに、里香のサラリとした母乳を口の中でよく味わってみる。
(さっきはびっくりして、味わう余裕なんて無かったからな……どれどれ)
舌の上で感じた里香の母乳の味は、果たしてこれが乳なのか?という感じの、なんとも言えないものだった。
少なくとも、僕が赤ちゃんだとしたら、あまり飲みたい味だとは思えないだろう。
(うーん、こうしてちゃんと味わってみると、あんまり美味しくないなぁ。……なんて言うかこう、キュウリの汁みたいだ……)
僕はそんな感想を抱きながら、今度は里香の左乳房を口で覆った。
「や……やだぁっ……!そっちもなんてっ……!ふああん……!」
今まで敢えて吸っていなかった左乳房も、
まるで僕に吸われるのを待っていたかのように張っていて、褐色の乳首も硬くしていた。
そこを少し強くチュパチュパと吸い上げるだけで、生ぬるい母乳がジュンッ……と滲みだしてくる。
(……まぁきっと、赤ちゃんが飲む時には、ちゃんと味や成分が調整されてるんだろうな)
僕は母乳の味に対して考察をしながらも、
前歯で里香の左乳首を上下から甘噛みし、胸全体も揉みほぐすことで刺激を与えて射乳を促した。
すると、今度は右乳首の方からタラタラと母乳が垂れてきた。
……そんなことをしていると、僕はまるで、自分自身が里香の赤ちゃんになってしまったかのような錯覚を覚えてしまう。
「あぁ……あたしのおっぱい、裕一に、たくさん飲まれてる……!ゆういち、赤ちゃんじゃないのにぃ……」
常に両方の乳房を揉みしだかれながら、交互に母乳を搾られて直飲みされている里香は、
半ば恍惚の表情で僕に訴えかけてきた。
「ゆういち……も、もう吸わないでぇ……赤ちゃんの分、なくなっちゃ……う」
無論、里香が言っているようなことは起こるはずもないのだが、
理屈で否定することはしたくなかった僕は、里香の顔をチラリと見返しながら答えを返す。
「ごめんな……せめて赤ちゃんが生まれるまでは、もう少しだけ、里香を独り占めしておきたいんだ。
 ホントは、たとえ娘にだって里香は渡したくないんだから」
僕はそう言いながら、里香の大きく膨らんだお腹を、愛おしくスリスリと撫でさする。その中からは、確かな赤ちゃんの鼓動が伝わってきた。
「裕一……」
僕の真面目な言動に、里香は少しの間、いつもの調子の里香に戻った。
しかし次の瞬間、僕が里香の右の乳房に強めにヂュウウウッと吸い付くと、彼女は身体をビクンと跳ね上げて喘いでしまう。
「ひゃあっ……!? ああぁっ!!ああっ……!!」
里香が嬌声を発するのと同時に、僕の口の中に里香の母乳の味がまた広がる。
僕は里香の乳首を前歯で刺激して、更に快感と母乳を里香から引き出す。
「やだよぉ……! おっぱい搾られるの……気持ちいい、きもひいいよおっ……!」
快感のあまり、呂律が回らなくなってきた里香は、ただただ僕の愛撫に身を任せていた。
僕は緩急を付けながら、彼女の乳房に愛撫を続けた。
「ふああ……っ! まっ、またくる……!あたしまた、おっぱい出しながらイッちゃいそうだよぉ……!」
語尾を快感に震わせながら、里香はただただ僕に訴えかける。
……思い返せば、僕が里香にここまでしてきたことは、
妊婦にする前戯としては、だいぶ激しいものだった。
だから、ここらで里香を達せさせたら、大事をとって一度彼女を休憩させた方がいいだろう。

そう考えた僕は、里香を本気で絶頂に導く努力をした。
「いいぞ……ほら、イッてみろよ……おっぱいだけ触られて、妊婦なのに思い切りイッちゃえよ!」
僕はそう言いながら、里香の母乳が溜まっている両乳房を円を描くような動きで激しく揉みしだいた。
同時に、指先でツンツンと乳首を刺激して、射乳も促す。
「やああんっぅぅ!!……ちょっ、ダメ、こんなに……!んああっ!?」
里香が舌を突き出しながら、絶頂の予兆とも取れる嬌声を上げる。
それは、僕が里香の両乳房をそれぞれ両手で、乳を搾り取るように少し指に力を込めて、ギュッと愛撫したからだ。
「……里香っ、ほら、俺が里香のスケベなミルク全部絞り出してやるから、早くイッちゃえ!
 おっぱい搾られながら、気持ちよくなっちゃえ!」
自分でもどうかしてるというようなことを言いながらも、
僕は里香を早く休憩させてやりたくて、執拗に愛撫を繰り返した。
すると、ようやくというべきか、里香に限界が訪れたようだ。
「ひやああっ……っく――――!!!」
股を開いて正座しているような格好だった里香は、腰をガクガクと震わせながら、
彼女の胸の辺りを駆けめぐる妙な感覚にも気持ちよさを感じているようだった。
僕が里香の断末魔に合わせて、乳房を軽く搾る。
すると、里香の背中が急に弓なりに曲がり、後ろで支えている僕が少々圧迫された。
「ああっ、今されたら……! やっ……!?」
次の瞬間、里香の言葉とほぼ同時に、新鮮そのものといった感じの母乳が、
可愛らしくピュッピュッと、褐色の勃起した乳首から飛び出して、宙に小さな弧を描く。
それが、乳房の下にある里香の大きく膨らんだお腹にピチョッとかかったのは、とてもいやらしい光景だった。
そして、里香の絶頂もまだ止まらない。
「ふあああぁっ……ああっ……!くぅっ………!」
里香の中にあった、母乳を噴き出しながら快感に溺れてしまうことへの羞恥心は、
今やそのほとんどが快感に変換されてしまっているらしい。
断続的な絶頂を繰り返しながら、里香は徐々に落ち着いていく。
また、里香の切なげな嬌声は、僕が彼女の乳房を揉むのを止めるまで、ずっと寝室の中に響いていた。
その後、僕と里香は、自然な流れの中で、お互いベッドに横になって休憩することになった……。



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