気まずいような、気恥ずかしいような沈黙の中、
僕は意を決して、里香に対して先ほどから僕が抱いていた、素直な気持ちを伝えることにした。
「なぁ、里香」
「ん、なに?」
里香はいつもの調子で聞き返すが、次の瞬間僕の口から出た言葉にはとても驚くことになる。
「その……今日はさ、良いモノ見せてくれてありがとうな」
僕の言葉に、里香の表情が一瞬固まったかと思うと、次の瞬間、激しく赤面しはじめた。
「バッ、バカ……! 全然反省なんかしてないんじゃないの!? そんな……良いモノだなんてぇっ……!!」
怒りよりも先に羞恥心が出てきたのを幸いと思った僕は、
更に里香を恥ずかしがらせてみることにした。
「でも、本当に可愛かったよ。俺のこと考えながらオナニーしてくれてた里香は」
より直接的な言葉で自分がしていたことを言い表され、里香は動揺し始めていた。
「……あ、あたしのこと……こんなにしたの、裕一でしょ……?」
「いやぁ、そうだけどさ」
普段はいつも勝ち気な顔をしている里香が、
今は恥ずかしさのあまり僕の目をまともに見られないでいる。
そのことが僕の心を興奮させて、より大胆な行動を取らせる。
「‥‥こんなにって、どんな風にだよ? 俺さ、里香に比べたらバカだから、ちゃんと説明してもらわないとわからないなぁ!」
僕はそう言い終わった後に、ダッと急に立ち上がり、その勢いでベッドの上の里香を押し倒そうとした。
「キャッ! ……ちょっ、やだぁっ……!!!」
里香の、僕に比べたら華奢で柔らかい身体は、予想外な僕の攻撃の前にあっさり押し倒されてしまう。
ジタバタする里香の温もりが心地よくて、僕はベッドの上で彼女の肢体をギュッと抱きしめた。
「うぅ……ゆういちの、ばか」
すると、里香は涙目で恨みがましいことを言いながらも、抵抗をすぐにやめてしまう。
それは、里香が僕を受け入れてくれたことの表れだと思ったので、
今度は彼女の唇を少し乱暴に奪った。
「里香……!んっ……!」
まだキスする準備など整っていない彼女の唇を奪い、
やや強引に舌をねじり込んだが、やはり里香の抵抗はあまり無かった。
「んんっ……ん、んぐ……っ……ああっ!」
それどころか、里香は目を閉じ、どこか心地よさそうな表情で僕に身を任していた。
僕はそれをいいことに、彼女の身体の様々な部分を撫で回したり、自分の腰を擦りつけたりした。
つまりは、形勢逆転ということである。

しばらくして、僕の息が辛くなってきて、長いキスと力強い抱擁が終わりを告げる。
「ぷはぁっ……! はぁ、はぁっ………!」
いきなり激しい愛撫を受けた里香は、惚けたような表情で、荒く甘い息を吐きながら呼吸を整えていた。
そしてよく見ると、スカートの中で股を切なげに擦り合わせている。
……よく考えたら、里香は僕に見つかりさえしなければ、
オナニーをずっと続けていたハズなのに、それを中断されていたという形なのだ。
また、僕に見つかったことで、怒りと羞恥心のあまり性欲を忘れていたが、
こういう状況になってまたぶり返してきた、ということだろう。
「なぁ里香、教えてくれよ。……俺は、里香のことを、どんな風にしちゃったのかな?」
僕はちょっと意地悪い口調で、先ほどの問いの答えを再び里香に要求した。
このまま成り行きで事に及んでしまうのも、芸が無いと感じたからだ。
すると、上気した顔の彼女は、もう観念したという口調で返してきた。
「………だからあたしは、その……裕一のことを考えてオ、オナニーしてたの……」
里香の口から淫らな単語が出るだけではなく、僕自身が里香にオカズにされていることにとても興奮した。
僕は里香に襲いかかりたがっている愚息を必死に抑えながら、更に里香に問いかけた。
「そりゃわかってるよ。俺の名前、呼んでてくれてたもんな……。ほんとに嬉しかったよ」
僕が素直な気持ちでそう言うと、里香も僕を愛おしそうな目で見る。
「裕一……」
「で、それ以外に何か言うことある?」
僕の口調が急に変わったので、里香は涙声で僕をなじる。
「うぅ……どうしてそういうこと聞くのよおっ!」
そんな里香に対して、僕は落ち着いた口調で返した。
「ちゃんと教えてくれたら、二人で気持ち良くなろうよ」
そう言った後に、僕は里香に対する取引材料を見つけたので、早速使ってみる。
「……あ、そうだ。里香が正直に、自分がどんな女の子か教えてくれないなら、もう今日は帰っちゃおうかなぁ」
「えっ」
「だって、俺はさっき里香に良いモノ見せてもらってるから、今日はそれですれば十分満足だよ」
肝心なところでお預けを食らった形になる里香は、僕に縋り付くような声を出す。
「そ、そんな……」
里香の様子を見て、僕はしめたという気持ちでなおも働きかけた。
「もちろん、ほんとは俺だって里香としたいけど、里香が嫌だっていうなら仕方ないしなぁ。
 まぁ……携帯をちゃんと持って帰れるならいいか」
そう言いながら、わざと素っ気なく里香の身体から離れようとすると、学ランの袖口をグイッと引っ張られた。
もちろん、里香に引っ張られたのだ。
「ま、待って……」
里香は羞恥心が振り切れてしまったのか、熱に浮かされたような感じで、唐突にある告白をし始めた。
「さっきのあたしは、ベッドに残ってた、裕一の……匂いを嗅ぎながらしてたの」
「えっ、匂い?」
里香の告白の意味がよくわからず、反射的に僕は聞き返してしまった。
だが、確かにそう言われれば……。
(さっきの里香は‥‥ベッドの上で、僕が座ってた場所に顔を擦りつけながらしてような……)
僕の考えを裏付けるように、里香は告白を続ける。
「実はあたし、裕一の匂いを嗅ぎながらすると気持ちいいことに、最近気付いちゃって……!」
(そういうことか……!)
……恐らく、里香の家には男性という生き物が同居していないせいで、
たまに家を訪れる唯一の男性である僕の匂いが目立ち、里香がより敏感に感じ取ってしまうのだろう。
それが好きな人の匂いなら、なおさらだ。
里香の考えがわかった僕は、彼女のことがより一層愛おしくなった。
「あぁもう、そんなに恥ずかしがらなくってもいいって!俺だって似たようなもんだから!」
僕は里香を再び抱きしめながらそう言うと、里香は少し疑わしいといった感じで問いかけてくる。
「……本当なの?」
「もちろんだよ。里香の匂いの中だと、特に首筋の匂いが好きかな。
 髪の毛に付いてるシャンプーとかリンスの匂いと、里香の体臭が混ざってて良い感じなんだよ」
僕は彼女の白い首筋に鼻を近付けると、スンスンと鼻を鳴らしながら話し続けた。
「想像するだけでムラムラするし、こんな風に近くで直に嗅いでたら、もうそれだけで勃起しちゃうね」
「………〜〜〜っ!?」
青春真っ盛り男子の赤裸々な告白を受けて、里香は言い表しようのない感情を見せて更に赤面した。
「な……だから、これでおあいこだろ?」
僕はそう言うと、里香をしっかりと抱き締め直した。
「うん……あたしも、裕一と同じような気持ちだったのね……」
そして、里香も僕を静かに抱き返しくれて、一件落着という感じだったが……。
(なんて、これで終わらせるわけないだろ)
僕は里香を抱きしめながら、こっそり自分の社会の窓を全開にし、散々我慢していた愚息を外に出して楽にしてやる。
里香の痴態を見たり、恥ずかしい発言を聞いていたせいで、愚息は既に戦闘形態だった。
それはまだ、里香には気付かれていないようだった。
次に僕は、いきなり里香の両足の間に移動すると、彼女の白く細い足を両手でグイッと開かせた。
「えっ……裕一、何を……!?」
里香からしたら、何の前触れもない僕の行動に戸惑いを覚えただろう。
しかし僕からしたら、それは当然の流れだ。
「だってさ、里香が正直に教えてくれたら、二人で気持ちよくなろうって言ったじゃない……かっ!」
僕はそう言いながら、正常位の形で里香に覆い被さり、いきり立った肉棒を彼女のスカートの中に侵入させる。
「あんんっ……!」
里香が急に、快感に抗しきれずに喘ぎ声を上げる。
先走りで濡れた赤黒い亀頭が、里香のショーツを探り当てて、グニグニと押しつけられたからだ。
紳士的に、ショーツを脱がしてもよかったのだが、これくらい強引でないと里香をおどかすことは出来ないのだ。
「ほら、里香だって、我慢出来なかっただろ?」
そのことは、里香の態度からも、里香のショーツが既にジトジトと湿っていることからもよくわかった。
里香の湿り気を感じた僕は既に、自分で自分を止められなくなっていることに気付いた……。
今まで、僕にこんな風に荒っぽく抱かれたことのない里香は、
当然僕に対して反撃を試みたが、それは上手くいかなかった。
「いやぁっ……こんなの、乱暴よぉっ! やっ…‥んっ……!?」
僕のペニスが、里香のショーツに無理矢理擦りつけられ、布をずらして挿入出来る場所をまさぐっている。
それはまるで、蛇が建物の中に侵入するための穴を探しているかのようであった。
「何言ってんだよ、里香だって、こんなにエロいじゃないか!」
僕が里香のショーツにペニスを擦りつける度、彼女は明らかに感じている。
「口ではどう言ってても、身体は正直だなぁ」
男なら一度は言ってみたい(?)台詞を口にしながら、僕は里香を愛撫し続けた。
「あ……やだ、ふぁっ! あ‥‥んっ!」
僕の先走りと、里香の秘蜜によって、随分とショーツは濡れていた。
すると、上手い具合に布地がめくれてきたおかげで、
僕のペニスがショーツと秘部の隙間にヌルリと入り込んだ。
秘裂の柔らかい土手が、僕のペニスに直接触れた。
「ん……! ほら、わかるか? 今、グチョグチョしてる里香のに直接触ってるよ」
「はあっ、いや……そんなの、言わないでぇ……」
里香は恥ずかしそうに、自分の顔を腕で隠すようにするが、
僕はそれを押しのけ、里香の顔を直接見て言ってやった。
「昔はよく、俺のことをスケベとか変態って言ってバカにしてたのになぁ」
「ううっ……!」
反論できない里香は、悔しそうに涙を浮かべて僕を睨んだ。
ますます調子に乗った僕は、ペニスをより深く擦りつけて、直に挿入することを狙う。
すると、不意に僕のペニスが、熱くて柔らかい何かにピトッと触れた。
(おっ、これはもしかして?)
僕が思いきって前に向かって体重をかけると、そのままズブブッ……とペニスが里香の中に埋没した。
そして勢いを保ったまま、彼女を奥まで犯していく。
「ひぃっん……! くぅ、あああっ……!」
あまりにもあっさりと成功した、ほとんど一直線の挿入に、里香は押し殺したような喘ぎ声を出してしまう。
「ははっ、奥まで一気に入っちゃったな」
流石に、こんなに楽に挿入出来るとは、正直僕も想像していなかった。
「よし、これからガンガン動いてやるからな……!」
里香への配慮はそう言うくらいにしておいて、僕は一気に腰に前後に動かし始めた。
「あ……やだあっ! そんなに早く動かしたら……ンンッ!!」
熱く濡れそぼった里香の膣内は、ずっと僕のペニスを待ちわびていたかのように快感を与えてくれて、
しかもペニスの動きを妨害することはなかった。
「うわぁっ……里香の中、もうこんなになってるなんてな」
奥まで勢いよく思い切り挿入して、そのままの勢いで引き抜く……そんな動作を繰り返しても問題は無かった。
「ゆう‥‥いちぃ‥‥!! はぁんっ、やらっ、こん‥‥なの……!」
里香はもはや、満足に言葉も喋れないくらいに僕のペニスで喘がされていた。
「はあっ、ああん……んっ! あっ‥‥ふぁ……!やっ……!」
僕のペニスが、里香の熱くて気持ちいい膣内を出入りする度に、里香は甘い声で喘いだ。
そんな里香を見ていると、自然と僕の腰の動きも早まってしまう。
……いつしか、早くも僕の腰の奥では、熱いマグマのような快感の塊が吐き出されたがっていた。
僕は息を荒くしながら、里香にそれを告げてやることにする。
「はぁっ……はあっ‥‥里香、ごめん、俺もう出るかも……!!」
すると、里香は急に正気を取り戻したような口調になって慌て始める。
「えっ? ちょっ……ヤダ……! な、中に出しちゃヤダよぉっ……!!」
里香は少女らしく、必死になって抗うが、彼女の秘部はむしろ僕を強く締め付けて、子種を搾り取ろうとする。
「くうっ……無理なこと、言わないでくれよっ……!?」
僕は身体をより里香と密着させながら、更に早く腰を振って絶頂へ上り詰めていく。
「俺、お前の中に思いっきり、出したいんだっ」
「やらぁっ……!中は、中だけは……ふあああん……っ!!」
身体の奥深くを僕にかき回され、里香は為す術も無かった。
そんな里香に向かって、僕が無理矢理中出しするということ自体に更に興奮してしまって、
いよいよその時が近づいてくる。
「はぁっ……! 里香……そろそろ出すぞ! お前の中に、いっぱい濃いザーメン出すからな……!? 里香ぁっ!」
僕の言葉に対して、里香はほとんど喘ぐことしか出来なかった。
「なかっ、だめぇっ、あっ‥‥ああっ、や、ひぃっ……!」
そして僕は、里香の最奥を突いて、思い切り果てた。
「出るぞぉっ……出る……里香!くぅぅ……っ!!」
ビュルッ!!ビュクッ!ドクドク……!
「ふあああんっ!……あ‥‥あつい……!あっ……あ……出てるぅ……!」
僕のペニスが快感と共に激しく脈打ち、里香の膣内に熱い白濁を流し込むと、
彼女自身も激しい快感を感じているようだった。
里香の肉襞は、僕のペニスをきゅんきゅんと痙攣しながら切なげに締め上げてくる。
「くぅっ……はああんっ‥‥!」
里香は目を瞑りながら大きく甘い声を上げ、多少なりとも達してしまったようだ。
もっとも、僕だってかなり運動した上に、激しく達してしまったので、
射精が収まった時に、自分の心身の疲労が結構溜まっていることに気付かされた。
だから、抜かずに続けて二回目ということも出来ずに、
とりあえず里香の中から一戦終えたばかりの愚息を引き抜くことにした……。



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