―――
『よっと…里香ほら手、足元気をつけろよ』
「うん」
今僕達が乗っているのは通称坊主岩と呼ばれている岩だ。
どうしてそんな風に呼ばれているのかと言うと、その名の通り表面がツルツルしてるのだ。まぁ厳密にはツルツルってわけじゃないけど、とりあえず裸足で登っても全く問題はない。
「へぇ…本当に裸足でも痛くないね。なんでだろ?裕一、知ってる?」
『さぁ…波とかじゃないのか?』
「ふーん…」
里香はなんだか腑に落ちてないようだ。
『そんな事より初めての海はどうだ里香?』
「え?うん、楽しいよ。実際に見るとやっぱり大きくて気持ちがいいね」
僕達はそんな事を話しながら時間を過ごした。
「ねぇ裕一、そろそろお昼だから戻ろ、お弁当作ってきたんだ」
『え!本当に!?早く戻ろうぜ!』
僕は海に飛び込んだ。
『早く来いよー里香ー』
「クスッ、裕一ったら子供じゃないんだから」
『はーやーくー』
「はいはい」
『よし、ってなんだその乗り方?』
「んーこうした方が馬車っぽいでしょ」
『俺は馬じゃない!』
小悪魔の様に笑う里香に僕は叫んだ、里香は浮き輪にお尻から入り浮かんでいた。
『ったく』
文句を言いながらも泳いでいると、始めは笑ったりしていた里香の声が聞こなくなってきた。そのかわりに時々「キャッ…」だとか「アンッ…」って声が聞こえた気がした。
ものすごく気になった僕は声をかけながら振り向いた。
『…里香?』
里香は顔を赤らめ口に手を当てて何かを我慢している様だった。
気分でも悪いのかと見ている間にも里香の口からは声が漏れていた。
どうやら波と同時に里香の口から声が漏れ、一緒に足をキツく閉じていた。そして里香の閉じた足の奥を見て僕は確信した。
…そうか水着が波の動きで食い込んでいるんだな、僕の中に黒い(ピンクな)感情が生まれた。
僕は浮き輪を上下に揺さぶってみた。
「ひゃっ…ふぅん!」
急な動きに驚いた里香の目が開いた。
「んぁ!み、みないで裕一」
『我慢すんなよ』
僕は里香のアソコに手を伸ばした…