「はあ、疲れたー」
僕は大きくため息をつく。
「裕一、疲労困憊だね。なにかあったの」
隣を歩いている里香が笑いながらもしっかりと反応してくれた。ありがとう里香。
「鬼大仏にやられたんだよ。校庭20周」
伊勢は田舎だ。田舎の学校は校庭が広いものと決まっている。そしてうちの学校もご多分に漏れず校庭は広い。結果、僕達のクラスはへとへとになるまで走らされたのだった。
「いいじゃん、明日は休みなんだし」
そう。それが唯一の救いだ。明日は創立記念日とやらで、学校が休みなのだ。
「いや、休みじゃなかったら死んでるね。間違いなく」
全く鬼大仏め。忌々しいああ忌々しい忌々しい。
「そっか、じゃあ遊びに行くのもやめたほうが良いね。裕一辛いもんね」
僕の言葉をどう受け取ったのか里香はさも悲しそうにそう言い、上目遣いで見つめてくる。
「あ、いや、そんなことは、もちろん明日は大丈夫だから。全力でエスコートするよ」
見苦しいまでにあわててしまう僕。
あの里香が弱弱しい表情で上目遣いをしてくるんだ。対抗できるわけがあろうか。いやない。
「じゃあ、何処に連れてってくれるの?もちろん奢りだよね?」
「も、勿論だ」
「ありがとっ」
あれ?なんかさりげなく、奢りになってない?
「えーと、奢りって言うのは……」
「裕一、男だもんね。男に二言なんてないよね」
負けました。
「で、何処に連れてってくれるの」
里香が期待に満ちた目で僕を見つめてくる。
学校に行き始めてから3ヶ月。里香はいろんな部分が変わってきた。その中でも露骨なのが僕を懐柔、説得、威圧、従属させるために色々な表情を使い分けるようになったことだ。
最近は僕を意のままに動かすために、表情どころか声音まで変えるようになってきた。分かっていても動揺しちゃうんだ。いかんせん里香は可愛すぎる。
内の学校では別格だし、この町でも1.2を争う。僕的に言えば世界一だ。
だから僕は里香の期待に満ちた目に押され、真剣にデートの場所を考えるのだった。

何処からか子供の甲高い声が聞こえる。随分と楽しそうな声。僕はふと、声が聞こえる方に目をやる。「水遊びしてるね」
里香も同じ事を考えたらしい。僕と同じ方向を見て、こう呟いた。
「私、ああいうことしたことないんだ。せいぜい水辺でぱちゃぱちゃしたくらい」
やっぱり、そうなんだろう。里香は小さいときから病院暮らしだし、こういう誰もがやったことのある遊びでさえやったことがないんだろう。
「やってみたい?」
僕はなんとはなしに聞いてみた。
「うん」
帰ってきたのは、純粋な肯定。里香のその返答を聞いて心が決まった。
「よし、明日は海に行こう」
「海?」
「海」
僕たちは同じ単語を繰り返す。
幸い明日も暑いし。平日だから海岸も空いてるだろう。きちんと浮き輪とか準備していけば、里香の体にもそんなに負担にもならないだろうし。
「でも私水着なんて持ってないよ」
「さっき言ったろ。万事俺に任せておけって。里香は着いてくるだけでいいの」
男らしく言ってサムズアップ。里香は疑わしそうな目で僕を見た後、決意したのか小さくわかったと言ってくれる。
こうして、明日のデートは海に決まったのだった。
「着いたー」
僕たちの他に誰一人いない海岸。海の家すら開いていない。まあ平日だし、海水浴には時期が少し早いし、当然だろう。
「さて、泳ぎますか」
「私の水着持ってきてくれたの?」
「勿論。海は眺めるもんじゃないぜ」
僕はそう言って、バックの中から里香の水着を開陳する。
「裕一?私がこれを着るの?」
里香の口元がヒクヒクと引きつる。すっごく怖い
だが落ち着け僕。ここまでは予想の範囲内だ。ここからが勝負だ。
「いや、俺あんまり可愛い水着とか、わかんなくてさ、これなら里香に似合いそうだと思ったからさ。ダメかな?」
必死の説得と里香のお株を奪う懇願の目つき。
「馬鹿。すっごく馬鹿」
里香はそう言って水着から目を逸らす。
「やっぱりダメ?絶対ダメ?」
でも、僕はあきらめずにもう一回頼んでみる。病院にいた頃なら間違いなく蜜柑が飛んできてたけど、今里香の周りには砂しかない。大丈夫のはずだ。
「はぁ、そこまで言うなら着てあげる」
説得成功。僕は心の中で大きくガッツポーズをする。
これでスク水里香が拝める。
「絶対こっち見ちゃダメだからね」
里香は僕の後ろ側に回ると、そう言ってゴソゴソと着替え始める。
もう何回もナニする時とかに見ているのに、やっぱり見られたくないんだろうか。まあ、何回も見てるのに見たい僕が言うことでもないが。
僕はまもなく降臨するであろう里香の水着姿に胸を膨らませつつ、その他の用具を準備する。
小型のクーラーバックを出し、大き目の浮き輪を膨らませる。この浮き輪を僕が引っ張れば、里香は楽に海で泳げるわけだ。

「着替えたよ」
里香の声を耳にし、僕は光速で振りかえる。
恥ずかしいのか、ほんのりと赤みが差している頬。
濃紺の布と透き通るような肌のコントラスト。
普段は下ろしている髪を一本にまとめたポニーとそれに伴う遅れ毛。
控えめに、でもしっかりと存在を主張する胸。
そしてその上に羽織られた、白いカーディガン。
やわらかそうな太ももと大事なところを隠す布。その下に隠れているであろう、秘所。
最高だった。
とにかく最高だった。
至福の瞬間だった。
「どう?」
「めちゃくちゃ可愛い」
「そう?」
まんざらでもない反応だ。
「写真とって良い」
ぜひともこの艶姿をフィルムに納めたかった。
「少しだけね」
僕はバックの中からカメラを取り出し、里香をシートの上に座らせ、砂の上に腹ばいになる。焼けた砂が凄く熱いけど、今の僕にはそんなことは些事だった。
「そんな下から撮るの?」
「うん。ちょっとだけ足開いて」
里香はほんの少しだけ足を開いてくれる。
「本当にこんな格好で撮るの」
やっぱり恥ずかしいらしく、再度聞いてくる。
「うん。いくよ」
「あ、ちょっ」
パシャパシャと2連写。
里香の素の恥ずかしがっている表情が撮れた。スク水里香にちょっとエッチな格好させて、素の表情なんて家宝級だ。
僕は大事にカメラをバックに戻すと、まだ顔を赤くしている里香にこう言った。
「さあ、泳ごう」
僕は、里香に手を差し出す。
「もう、裕一の変態、エッチ」
でも里香はそんなことを言いながら、脇においてあった浮き輪を手に取り、こっちに歩いてくる。
その姿は小さい子供を連想させて頬が緩んだ。
「「里香、初めての海はどうだい?」
もう日が暮れかかっていた。
かれこれ6時間くらい海にいたことになる。
「うん」
里香は浮き輪に乗ったまま、生返事をしてきた。その目線の先にあるのは、赤くなり始めた太陽を映す水面。
まあ聞かなくても分かるか。でも、ほんの少しの悪戯心が沸いてくる。
浮き輪の紐を離し、里香の後ろ側に回る。
里香は海の景色に気を取られているらしく、全く気づいていない。
僕は里香の足を手で取り、開くと、里香の股間に顔を埋めた。
「きゃっ、裕一、なにしてふぁっ」
そのまま水着越しに秘所をペロペロと舐める。
「やぁっ、馬鹿、変態裕一っ。ふうっ……だめっこんなところで」
いつものより数倍敏感な反応を返してくる。
「でも、ここぬるぬるしてきてるよ?」
「馬鹿っ、こんなHなことして、あふっ…良いと」
「いやなの?」
「ふんっ…いやにぃ、きまってえぇうあああっ」
首を振って乱れる里香。湿った髪が、首筋や顔にくっついて更なる色気をかもしだす。
「里香、ごめん我慢できない」
僕は浮き輪を波打ち際まで引っ張ると、里香を、砂浜に寝かせる。さっきまでは焼けるように暑かった砂も、徐々に冷めてきていて、今は少しあったかい布団くらいの温度になっている。
「里香、いい?」
「ダメって言ってもやるんでしょ?」
里香はそう言って、顔を横に背けてしまう。
「そ、そんなことあるわけないだろ」
いくら盛りがついた犬みたいになってても里香の合意なしに事に及ぶなんて出来るわけがない。男としてそのくらいのプライドは持っているつもりだ。
僕は肩から力を抜く。やっぱり強引過ぎたかな。反省。
「やあっ」「うおっ」
里香が、気を抜いた僕を砂浜に押し倒し、僕の上にまたがる。さっきとは完璧に逆の体勢だ。
「り、里香?」
「あは、裕一のヘタレ。私をこんなにしたのは裕一なんだからね。責任とってね」
里香はそう言って笑うと、僕のいきり立ったものを手に取り、自分の秘所に導いた。
「ふぁっ…裕一の……おっきい。奥に当たってるの、あふぅ…わかる?」
「うあ、里香凄い」
里香の中が、うねうねと僕の物を締め付けてくる。
まるで一つ一つが意思を持っているのかように、撫で、締め、握ってくる。
「ひゃうっ、うあっ……急に、何っうああ」
僕は懸命に上に乗った里香を突き上げる。
「だっだめっ、もうっイっちゃう、ふっう、裕一凄すぎっ」
「お、俺もっ」
僕たち、二人とも急速に限界に近づいていた。
「う、あ、あ、あああ、ダメ、ダメ、ダメぇぇ」
「いくよ、里香っ」
僕は里香を最後の力で突き上げる。
「あああぁああぁっ」
里香の上半身が大きくのけぞり、僕の物が大きく脈動し里香の中に精子を注ぎこむ。
「はぁ…はぁ……」
里香は僕の上に倒れこむと大きく呼吸する。
海で散々遊んだ後にこれは、多少ハードすぎたかもしれない。大丈夫かな?
「裕一、中に出しちゃったね」
「あ、うん」
「出来たら責任とってね。安全日じゃないから」
僕は口をパクパクさせるしかなかった。
でも決まっていることだってある。
僕は一度大きく深呼吸すると、こう言った。
「勿論、取るよ。里香と、もしいたらだけど、子供も俺が守る。それで、いいかな」
ちょっとプロポーズっぽくなってしまった。
「うん」
でもそんな気恥ずかしさなんて、里香の笑顔の前では一瞬も持たないものだったんだ。


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