僕と里香が繋がってから一週間。
その間の僕たちの関係は凄く良かった。
里香は優しかったし、凄く大人になった感じがした。
度量というんだろうか、とにかく優しく丸くなった。
大抵の事は許してくれるようになったし、僕が女の子(みゆき含む)と話してても怒らなくなった。前に同じ学年ーー年齢的には一つ下だけどーーの女の子と話してるのを見られた事があった。
それだけでもどことなく機嫌が悪くなっていた。
多分嫉妬してくれたんだと思う。
あの里香が嫉妬……ヤバイ顔がニヤけてきた。
とにかくすごくよかったんだ、里香の機嫌も、僕たちの関係も、僕の精神衛生も。
でも……
「里香、なんで黙ってるんだよ。」
「…………」
無言。
恐いまでの無言だ。
まるで多田コレクションが見つかった後のような無言。
でも……たぶんだけど里香は怒ってない。
僕は何処かでそう感じていた。
「おいっ、待てって。」
後ろから呼んでも振り向くどころか減速すらしてくれない。
「里香、わかったから座ろうぜ、な?」
だから僕は後ろから半ば強引に里香の肩を掴み、道の脇のベンチに座らせる。
入院してた頃にこんな強引な事してたら殺されてたなぁ。
いや、そもそもこんな事出来ないか。
そんな事を考えつつ、里香の横に座る。
隣に座っている里香は首筋までほんのり赤くて、どことなくいつもより小さい。
でも怒ったようにみせよう、というのか唇をとがらせ不満気にしている。
正直可愛すぎる。
何故カメラを持ってこなかったのか後悔する。
「で、一体どうしたんだよ。」
一応言っておくが、僕は何もしていない……はずだ。
「裕一が悪いんだからね。」
しばらくの無言のあと、いきなりそう言い放つ。
それ同時にギュッと里香が僕に抱き付いてくる。
そして僕の胸にその小さい頭を押し付けてくる。
里香の小さい頭からは息が荒く上下している感じられる。
「おい、大丈夫か?」
「うるさい、馬鹿っ。」
里香は顔を真っ赤にしながら僕の心配りを無視し、半分くらい僕に乗っていた自分の体を動かす。ベンチに座っている僕の足の間に膝まづき、カチャカチャと僕のチャックを開けようとし始める。
「お、おい里香。」
僕は突然制服のチャックを開け始めた里香を慌てて止めようとする。
だけど里香は僕の静止を聞かず、ズボンの中から僕の逸物を取り出すと、いきなり口を開け、くわえた。
「うあっ……おぃ…」
初めて味わった里香の口内は熱くてでも意志を持って僕のを締め付けていた。
その刺激に一瞬で大きく勃ってしまう。
でもここは通学路なわけで、いくら大体の生徒は帰ったとはいえ丘上の学校にはまだ熱血な運動部員どもが沢山いるわけで、そもそも東京や大阪の何十分の一という大きさでも伊勢は都会なわけで10万都市なわけで。
つまり人が通る可能性は多々あるわけで。
僕は興奮しながら血の気が冷めるという相反する感情を初めて同時に感じる。
「里香っ、やっぱだめだって……」
こんなことされた揚句止められるのは辛いけど、羞恥心には勝てない。
僕はなんとか里香を止めようとする。
「駄目?」
僕の言葉を聞いて、今日初めて里香が反応を示してくれる。
僕のをくわえたまま、どこか潤んだ目で上目使いで僕を見つめてくる。
一瞬で針が振り切れた。
「い、いや。いいよ。」
「んんっ。」
口が僕ので塞がれているからか上手く発声出来てないけど、里香は満面の笑みで僕のを扱い始めた。
「んっ……ちゅる…ずずっ……」
舌で裏を舐めたり先端を突いたりしながら全体を口腔で包み込み頭を上下する。
その単調で決して巧みではない奉仕にも僕はこれ以上ないくらいの快感を受け取っていた。
早くもイきそうになる。
でもまだイクわけにはいかない。
だって早漏って思われたくないじゃん。
頑張るんだ戎崎裕一。
「んー、ひゅうひちふぇんなことかんがへてるれしょ」
里香さん。
お願いだからくわえながら喋らないで下さい。
舌や唇がいろんな所に当たってヤバイんです。
それにくわえながら上目使いで睨まないで下さい。
恐い前にどこか小悪魔チックで可愛い過ぎます。僕の精神は半分くらい昇天した。いや、させられた。
何も反応しないーーように見えるーー僕に、里香は業を煮やしたらしく更に強くで攻めてきた。
「ん……あむっ…」
口の中の息を吸い引っ張り出されるような感覚を僕に与えながら、先端の割れめをほじほじとほじったり半ば強引に突いたりしてくる。
「うあっ……里香っ…もう俺」
「らひてひーよ」
里香は僕に許可を出すと共に、空いていた手で里香の小さな口に含まれていない部分ーーつまり袋の部分ーーを優しく握り、コリコリと弄んだ。
「うあっ……もう出るっ」
その刺激に果てそうになった僕は、里香の中に出しちゃいけないという念のみで必死に里香の顔を引き剥がした。
ドクッドクッ
僕の逸物から白濁液がほとばしり、里香の端正な顔、そして長く黒い髪にも降りかかっていく。
「あっ……」
里香の綺麗な顔に僕の出したものが大量に降り懸かっている。
更に里香はイヤそうな顔もせずに半ば呆けて受け止めてくれている。
戎崎裕一、決してぶっかけ好きではない、はず。
でも僕の前にいる里香には水爆級の破壊力があった。
里香は自分の顔にかかった精液を指でちょっとだけ取ると、それを舐めていた。
「ん、変な味。」
里香は顔を一瞬顰める。だけどすぐ甘い顔になる。
「ねぇ、裕一ぃ。」
僕はその声音に含まれた意図を嗅ぎ取って、里香を立たせるとそのままベンチに両手をつかせ、立った犬のような体制にした。
「里香、もう俺抑え聞かないからな。」
元々理性なんか無くなってるけど一応里香に宣告しておく。
「うん。」
里香が僕に頷き返してくれたのを見ると同時にスカートの中に手を入れ、秘裂に指を当てる。
「んあっ……うぁ…」
まだ指を当てただけで、動かしてすらいないのに里香は敏感に反応する。
「すごい、濡れてる。俺のしてただけでこんなになっちゃったの?」
そこはぐっしょりと里香の愛液で濡れていた。
「ゆういちの馬鹿っ……へんたい…」
「里香、俺は何もしてないよ?自分でこんなにしちゃったんでしょ?」
里香の反撃にも構わず強気な僕。
だって多分、おそらく、十中八九里香が僕のを舐めてる間にこんなにしちゃったんだろうし、僕に負い目はない……はず。
それに里香が僕を求めてくれたって事だし、男冥利に尽きるじゃないか。
後の事なんか考えたら負けだ。
男は今を楽しむんだ。
里香の逆鱗に怯えてちゃ……
僕のわずかな理性は恐怖に震えている。
里香が怒ったら手がつけられない事を知っているから。
でも現状僕の意識を握っているのは本能な訳で、本能だから里香をいじめたい欲求に従ってこんなセリフが出ちゃうわけで。
「こんなに濡れてるんだから、一気にいってもいいよね?」
僕はわざわざ疑問系にしておきながら、里香の返答を待たずに後ろから里香の濡れそぼった秘穴に逸物を突き入れる、
「あああっ…んぅ……まいあっ…ゆういちぃ」
里香の声に含まれている意志を感じ取りながらも無視して腰を動かす。
里香の窒は柔らかく僕のを扱いていた。
「んんっ……ああ…そこっ……駄目っ」
里香の中の天井のザラザラとした部分を突くと里香の反応が激しくなる気がする。
「んうっ……駄目っ…そこばっか……あぁっ…あう…」
しつこくその辺りを突き続けていくと里香は明らかに高まっていた。
「ゆういちぃ…あひっ……へんになっちゃうよぉ…」
顔は見えないけど表情はわかる。
多分今の里香は凄く色っぽい顔をしてる。
そにの表情もみたいけど、今は里香を絶頂させる事に集中する。
僕たちにはまだ長いとは言えないけど、それなりの時間がある。
またこういう機会もあるだろうし、その時にじっくりと里香の可愛い顔を見ればいいんだ。
「いいよ、里香。変になっちゃいなよ。」
僕は後ろからなるべくザラザラのそこをこするように大きく腰を動かす。
「んうっ…駄目…つよっ……うああああぁあっ」
里香が大きく背を反らせ体を震えさせると共に窒が僕のを絞り取るようにキツく締め付ける。
「うあっ……」
幸い既に一回抜かれてたおかげで達せずにすみ、落ち着いてーー落ち着いてというのも変だけどーー里香の痴態を眺められる。
「イっちゃった?」
「ゆっ、裕一の馬鹿、エッチ、変態」
僕のあからさまな言葉に里香は息を荒くしながらも切り返してくる。
でもはぁはぁ言いながら赤い顔で言われてるから恐さは全くない。
というよりその里香にそそられてしまう。
「じゃあ動いてもいいよね。」
僕は敏感になってるであろう里香の中をこそげとるように大きく腰を動かす。
「ひゃあっ…私……まだっ…」
里香の必死の静止を無視して腰を動かし続ける。
「あう…んあっ……だめっ……やめて…また…変になっちゃう」
里香の科白と同時に窒もびくびくと締め付けて来、僕に里香が達する寸前だということを伝えてくる。
「わかった、やめる」
動かすのをやめ里香の反応を見る。
「あっ……裕一…なんで…」
限界ギリギリまで持ち上げられていた里香は、いきなり止まった刺激に惜しそうな声を漏らし、僕を見る。
「里香がやめてって言ったから、やめたよ。」
僕は予め用意していた答えを返す。
確かにそうだ。
里香は確かににやめてって言った。
でも本当は じらし ってやつをやってみたかっただけ。
なにしろそれをすれば、女の子がねだってくれるらしい。
あの強気な里香が僕にねだってくれるんだ。
男としてやらないわけにはいかない。
「ゆういちぃ……」
里香が体勢はそのまま顔だけこちらに向けてくる。
明らかに切なそうな表情をしていて、その表情に僕はこれだけで充分な気がしてしまう。
だが待て戎崎裕一。
確かに今の切なそうな里香も可愛い。
ああ、すっごい可愛いいよ、そそられるよ。
だけどもう少し待てばあの里香が僕にエッチな事をしてくれと言ってくれるんだぜ。
どっちが良いかは明白だろ。
だから待つんだ戎崎裕一。
僕は何もわかっていないような笑顔を浮かべる。多分浮かべてると思う。
「どうしたの?」
「ばっ…馬鹿!だから…その……うっ動きなさいよ…」
顔を真っ赤にしながら必至に虚勢を張りつつねだってくる。
「どこを動かせばいいの?」
僕は全てを悟っていながらも、動かない。
「だ、だからぁ……その…裕一のあれを動かしてっ!」
里香はもう限界なのか首筋まで真っ赤にして大きな声で叫んだ。
僕としては是非とももう少しエッチな単語を言って欲しかったけど、満足することにする。
「ひゃあっ……そんな…いきなりぃ…」
「里香がっ…しろって……言ったんだろ…」
散々じらしたかいあってか、僕も里香も急速に高まっていった。
「ふぅっ…私…もう……」
「俺も……一緒に…んっ…里香…」
「ゆういちぃ…んああああああっ」
里香の体が大きく反り、窒が僕のを不定期に強く締め付ける。
「うあっ…」
その刺激に僕も里香に一瞬遅れて果て、中で大きく爆ぜる。
「あ…裕一のが……ふぁあっ」
里香は再度絞り取るようキツク締め付けてくる。
僕はそれを感じつつ背後から里香を抱きしめる。
そのまま息を整えると僕たちは体勢を入れ替えベンチに座る。
ベンチに僕が座り、僕の膝上に里香が座っている感じだ。
「気持ち良かった?」
「馬鹿」
僕の臆面もない問いに里香は端的に答えてくれる。
字面だけ見ると恐いけど、正直まったく怖くない。
顔真っ赤で、息を荒くしながら言われてもねぇ。
「でも気持ち良かったでしょ?」
だからこそしつこく問い続ける。
「だから…………気持ち良かったわよ」
小声でボソッと漏らす。
僕は里香が一層愛おしくなり膝の上の彼女を抱き上げ、こっちに向き直させる。
そして、僕たちは口付ける。
なんだかんだで今日始めてのキスだ。
お互いの口腔を味わい、舌を絡める。
里香の唾液は甘美な麻薬のように僕を溶かしていく。
いや違う。麻薬みたいな悪いものに例えちゃいけない。
アルコール、タバコ……とにかく、すっごく甘美で口を離してからも里香は色っぽくて柔らかい顔をしていて、僕も多分そんな顔をしているんだと思う。
「水谷さーん。どうかしたの?」
「あっいや世古口君、今日はあっちから帰ろう。ね?」
「う、うん。いいけど、どうかしたの?凄く汗かいてるよ?」
「あっ……暑いからさ、汗かいちゃった。あはは」
「今日大分涼しいと思うけど……」
「いいから行こっ。」
僕は水を被ったように冷静になる。
そうだった。
ここは登校路で公道だ。
そんな所でヤっちゃってた訳で。
冷静になった頭が再び恥痴で沸き立つ。
「ちょ里香やばいって。」
僕は慌てて里香の中に入りっぱなしだった一物を引抜き身だしなみを整える。
「んっ…今更慌てたって遅いじゃん。」
里香はどこか堂々としている。
滑稽に慌てている僕と比べると尚更僕が惨めに見える。
「そっそんなこと言ったって恥ずかしいだろ?」
でも恥ずかしい物は恥ずかしい訳で。
「裕一は私を……抱くのが恥ずかしいの?」
里香が邪気のない顔で訪ねてくる。
ただ僕はその瞳に浮かんだ不安を見逃せなかった。
「そ、そんなことないさ。里香は可愛いし、俺の自慢だよ。たださ、その……里香を抱くことは恥ずかしくないけど、してる事を見られるのは恥ずかしいだろ?」
普段だったら蜜柑が沢山飛んで来そうな事を言う。
今、僕は間違いなく顔真っ赤だ。
今日は真っ赤になってばっかな気がする。
「ん、わかった。行こ、裕一」
里香は晴れ晴れとした表情で勢い良く立ち、坂を下っていく。
「お、おい待てよ。こっち向けって。」
素直にこっちを向いた里香のおでこと髪を軽くハンカチで拭う。
まだ僕のが少し付いてたからね。
「うふっ」
里香は嬉しそうに軽く笑いスタコラと前を歩いていく。
結局、なんで口を聞いてくれなかったかはわからなかったけど、仲直りできたから良しとする。
僕は前を歩く姫の後ろを忠実についていった。
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