そして鳥籠の扉は、軋んだ音を立てて閉ざされた。
「咥えろ。」
目の前に突きつけられたものを戦人は最初理解することはできなかった。
いや、自分にも父親にも付いているものだから知ってはいるけれど。けれど何故それが女のそこに付いているのか。
一向に動かない戦人に痺れを切らしたのか、その怯えた表情だけで充分だったのか。ベアトリーチェが無理矢理に男根を戦人の口の中に捻じ込む。
「ん、ごっ、っ、っ、う、んぅっ、」
「…歯を立てようとか考えは起こすなよォ?そんなことしたらてめぇのも食いちぎってやるからな?くっひゃひゃひゃひゃ!」
前髪をひっ掴んで喉奥まで性器を突き入れる。途切れ途切れの悲鳴をすら愛するかのように小さな口の中をめいっぱいに蹂躙する。
喉を突かれて何度もえづき前髪を掴まれているので逃れられもせずただひたすらにされるがまま。
そもそも恐怖で身体が動かない。振り払おうと思うのに手は震えるだけで思い通りにならない。
好き放題していた凶器が引き抜かれる。安堵する間もなく顔に白濁したものがぶち撒けられた。どろりと頬を伝うそれが愛撫のようで空恐ろしい。
震えながら緩慢な動きで逃れようとする戦人の首を容赦なく掴み叩き伏せる。
「おいおいどこに行こうってんだよ。まだ始まってもいないぜぇえ?」
「や、…………や、」
足を掬い上げられ肩に乗せられても尚逃れようともがく幼子の首筋に噛み付くような口付けを落として魔女は後蕾に手を伸ばした。
すらりと伸びた指が差し込まれると戦人は上擦った悲鳴を上げた。制止や罵倒を投げつけようとしてそれすらも恐怖に飲み込まれてしまう。
意味をなさない言葉が途切れ途切れに漏れた。
怯えた目に、額や頬を伝う白濁に、震える手に、小さな身体の全てに欲情する。我ながら下衆びた性根だとベアトリーチェは思う。
(けれどここで手に入れておかなければそなたは忘れてしまうのだから。)
断末魔のような悲鳴が白い部屋に響いた。
指の代わりに張り詰めた性器を突き入れられてめいっぱいに喉が仰け反る。はく、と空気を求めるように喘いだ。
「流石に、全部は入んねぇかぁ。…大丈夫だってそんな怯えんなよォ、無理に全部は入れないって!」
魔女は本当に楽しそうにきゃらきゃらと笑った。場違いに明るい笑みだった。
その明るい笑みのままベアトリーチェは戦人の幼い肢体を陵辱した。思い切り突いて、焦らすように退いて。
内臓を押し上げられる感覚に震え、律動の衝撃に何度も失神するのを繰り返した。
焦点の合わなくなった黒い瞳にけれど己の姿を見つけて、魔女は嬉しそうに、嬉しそうに微笑んだ。
(ああ、やっとやっと、妾のものだ!)
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(2011.09.02)