なんて悲しい結末。





一体誰がこんなことになると、予想しただろうか。
私達七姉妹の誰も、思ってもみなかったことだった。家具頭であるロノウェ様や師匠であるワルギリア様なら、あるいはどうだろうか?
多分、可能性の一つとして予想はしていたかもしれない。あんまり現実味のない予想だったろうけど。
では、嘗ての主は。ベアトリーチェ様はどうだったのだろう。彼に殺されるのを、誰よりも望んだその人は。
彼が真実に至り、新たな魔女となることを。…予想、していたの、だろうか。
前者は勿論彼女の望みだから当然として。では後者は?…分からない。

けれど、そんなことはきっと瑣末なことだ。…結末は、変わらない。
彼の最終目的は、ベアトリーチェ様の魔女幻想を否定すること。どんなことがあろうとも、必ず其処へ辿り着くだろう。
それは彼が魔女となっても、…ならなくても。変わりない、信念。
憎まれて屠られるのか、許されて消えるのか。ただの過程の違い。

…それでも。それでも嬉しいと。…思う自分が、どこかにいる。

その気持ちに気付いた時、酷く愕然とした。傲慢とは程遠い。傲慢でなければ己たり得ない。だというのに。
吹っ切ろうとした。考えないようにしようとした。なのにその弱々しい思考は、この頭をどうあっても離れてはくれないかった。
だからせめて、他の誰にも気付かれぬように。心の奥の、底の底に仕舞いこんで、鍵をかける。
溢れ出てこないように、閉じ込めてしまおう。
そうして最期の最後のその瞬間。その気持ちを抱いて、きっと私は塵と消えるのだ。

それで傲慢の名を冠するなど、恥知らずにもほどがある。そんなことは分かっている。
嘲りも侮蔑も、当然のこと。
けれど知ってしまったから。冠する名が例えば色欲だったならもっとスマートに、伝えられたのだろうけど。
けれど伝えない。伝えてなんかやらない。そうすることで、私は私の名を保つのだ。





けれど幸せな、過程。





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あとがき。

なんかよく分からない話になった。
戦人は最終的にはベアトの魔女幻想を殺すわけであって、でもそれはきっと、優しい終わり方なんじゃないかなぁと
そう思った。なんでか分からんが凄く漠然とそう、思った。
多分、そんなお話。

(2009.09.08)





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