<注意書き>
大してえろかないんですが、♀×♂です。
更にヨハンとヘルヨが女体化してます。攻めのにょたが駄目って人は逃げて超逃げて!
そしてヨハンが最早別人の域。相変わらず絶好調です。
出口を求めて、身体を熱が駆け巡る。
ぐるぐる、ぐるぐる。無限に続くかのような、その熱を。
「きゃーっははははっは!いい恰好だなぁ、十代いいぃいいぃい!?」
「その笑い、品が無いよヨハン。僕と同じ顔してるんだからそんなだらしない笑い方しないでよ。」
橙の瞳が不満気に顰められるが、蒼の瞳はどこ吹く風。
酷くご機嫌な様子でお人形の背後に回ると、顎をぐいと掴み上げた。
「ほらほらほらあぁ、せっかく良いカオしてるんだからさぁ、ちゃんと見ろよおおおぉ!」
されるがままのお人形の視線の先には、大きな姿見。
素肌にぎりぎりと荒縄が食い込んで、いかにも痛そうなのだけれどお人形の瞳は虚ろなままで。
熱に浮かされて、浮かされて、麻痺してしまったかのように、お人形の琥珀の瞳は現実を映さない。
それが橙の姫君にはお気に召さなかったようで、乾いた音が部屋に響いた。
「ちょっと。僕たちが遊んであげてるのに現実逃避ぃ?」
「まだ遊びたりなくて退屈してんじゃん?ユベルぅ、もっと薬足してあげなよぉ。」
蒼の姫君がじゃれるようにそう催促すると、橙の姫君ははいはい、と呆れたように傍らから小さな注射器を取り出した。
針が室内の明かりを反射してきらりと鋭い光を放つ。…それが虚ろな琥珀に入り込んだ瞬間に彼は絶叫した。
「……ひ、ぁ、…っや、やめろおおおおぉおぉおお!もう、も、ういやだ、もういやだああああぁあぁぁああ!!」
張り裂けんばかりに叫びその狂気から逃れようとするけれど、手も足も拘束されて散々玩ばれていた彼の抵抗などたかが知れていた。
もがく彼を蒼の姫君ががしりと抱きとめ、豊満な乳房を押し付けるようにして耳元でそっと、囁く。
「おとなしくしてろよ。それとも痛ぁいところに、刺されたいのかなぁ?痛いほうが、好き?ねぇ十代、好き?痛いほうが好き!?」
「やだ、いやだぁ!…いたい、のも!あついのももういやだあぁ!やめ、やめてくれやめてくださいいぃいっ、あ…!」
精一杯の哀願も綺麗に無視して、無慈悲に針を彼の首筋へと埋めてゆく。
微かに震える身体と、カタカタと鳴る歯と、零れる涙と。そのどれもが二人の姫君を楽しませるものでしかない。
やがて、つぷりと針が抜かれ。襲い来るであろう熱に彼はまた涙した。
何度も、何度も、何度も繰り返された遊戯。
姫君たちはお人形の熱を煽るだけ煽って、彼が悶え苦しむのを見て歓声を上げ、その癖最後までイかせはしないのだ。
「ふふ、かぁあいい、十代。怖いの?震えてる。…大丈夫だよ。僕たちがずっとついててあげる見ててあげる!」
橙の姫君が、柔らかく囁く。
「どう?効いてきた?見せてよ、俺たちにもっとさぁあ!お前がよがり狂って壊れるところを見せておくれよおぉ、
きひひひぃひ、くはっははははは、きゃーっきゃきゃきゃははっはぁははあ!!」
蒼の姫君が、高らかに笑う。
迫り上げる熱と、痛いほどの視線が彼の意識をぐちゃぐちゃにかき混ぜてゆく。
目の前の姿見には相も変わらず、だらしなく涎を垂らすお人形が映っていて。
ああこのまま思考も現実も放棄できたらどんなに楽になれるだろうか。けれど無邪気で残酷な姫君たちはきっとそれすら許さない。
きっとこのまま、生きながらにして喰われていくのだ。この美しい姫君たちに。
『愛してるよ、十代!』
―――重なる声が、絶望を告げる
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あとがき。
ええと。いつのだ。…そうだ、ほうろさんとこの外道茶の時だ。
衆人環視というお題だった筈なのになぁにこれぇ
駄目だ魔女様ヨハンが抜けてないのがモロバレだ。だって楽しいんだ。高笑いが楽しいんだ。(死ねばいい)
(サイトアップ09.03.08)