PHPとは 簡単に述べると、PHPの実体は、Webサーバに置かれるソフトウエアの Apacheモジュールとして動作するスクリプト言語を実行する環境を指します。HTML文書中に記述されたスクリプトを PHPが実行し、結果を HTMLデータとしてWebブラウザに出力する仕組みがあります。 その意味では、PHPを実行させるための Apacheモジュールを Webサーバに置かなければなりません。幸いなことに、Apacheは、世界中で最も普及しているオープン・ソフトであるため、ほとんどの Webサーバに実装されています。 PHPの生い立ち 1994年秋、Rasmus Lerdorf氏(グリーンランド生まれのデンマーク育ち) が自分の履歴書ページの閲覧者を調べるために作っていた Perlスクリプト 「Personal Home Page Tools」 を C言語で書き直し、HTMLフォームを扱える動的な Webアプリケーションのための機能 「Form Interpreter」 に拡張したのが始まりとされ、その頭文字をとって、「PHP/FI」と呼ばれました。 Rasmus Lerdorf氏はこのソフトウエアの開発に誰でも参加できるようにしていたことから、つまりオープン・ソースとしたことで大勢の開発者の支持を得ました。 PHP開発の主体は個人からグループへ変化し、やがて、C、Perl、Java、VisualBasic の新しい仕様まで取り入れるように拡張されました。 その後、技術者にとって非常に取り組みやすい新しい開発言語として発展したことは、現在の PHPの普及をみれば理解できることでしょう。 現在では、PHPの略として「PHP is Hypertext Pre-processer」として呼ばれるようになっています。 なおこのページの執筆時点では、PHP4.3 までがバージョンとしてリリースされている関係で、PHPプログラミングに関しては、PHP4.3 を基本として解説します。 (追記: 2004年3月に PHP5.0がリリースされています。) 何故 PHPなのか? PHPは、Webサーバ上で情報を提供し表現する HTMLに埋め込むタイプのスクリプト言語で、JavaScriptと同じように、プログラムのコンパイル(実行可能なバイナリファイル作成)をする必要のない、テキストベースのインタープリター言語です。 Webアプリケーションを開発する言語は、お馴染みの Perl、Java、Ruby、ASP などが挙げられます。古くからそうした多くの開発言語がありながら、何故今 PHPが注目されているのでしょうか? CGIプログラムを開発する Perl言語は、多くの Webアプリケーションで利用されてきました。多分これからもその主役の座を担うことでしょう。しかし、Perl は、言語的に難しくソースコードが汚くなりやすい欠点を持っています。 PHPは、Perl と同様にテキストベースで構築できる手軽さがあります。基本的には、HTMLファイルに埋め込む言語であるため、簡単なテキストエディタがあれば、誰でも書くことができます。加えて、CGIのようなサーバ負担も少なく、実行が早い利点も持っています。 以下に、PHPが利用されている理由を列挙しました。 * Webアプリケーション開発に特化した言語である。 * 文法が比較的容易に誰でも習得することができる。 * テキストベースで手間がかからず、デバックも簡単に行える。 * 短期開発に向いている。 * CGIと比較すると、実行速度が断然早い。 * どのような種類のデータベースとも接続可能である。 こうした特徴を持つ PHPは、Yahooや 楽天などの商用サイトでも採用され、素早い開発が行われています。また、多くの Webサーバでも PHPを実装しつつあることから、より多くのサイトでも PHPの採用が進められています。 (http://www.scollabo.com/banban/php/php_01.html) ■PHPって何?    Web制作に関わっている方であれば、PHPという言葉を耳にしたこともあるでしょう。では、PHPとは一体何なのでしょうか。 PHPは「PHP Hypertext Preprocessor」の略で、 C言語やJAVA、Perlなどと同じプログラミング言語です。 アドレスの最後が「.html」や「.htm」ではなく「.php」で終わるようなサイトを見たことはないでしょうか。 それらはPHP言語を利用して作られたWebサイトです。 このPHPプロ!もPHPを使用して作られています。 ■PHPとHTMLの違いは?    掲示板やブログ、またはSNSといったWebサービスは、様々な人がリアルタイムで情報を更新する仕組みが備わっています。 ところがHTML単体では、ページの内容を逐一変化させることはできません。 そこで登場したのがCGIなどの、逐一変化する情報に対応できる、プログラミング言語を用いた仕組みです。 PHPも、静的なHTMLページにプログラムを埋め込み、動的なWebページを作成するのために開発されたプログラミング言語です。     ■具体的に、PHPを使うとどんなことができるの?    BBSやブログ、検索システムはもちろん、企業で社員同士の連絡用に使うグループウェアや列車・ホテルなどの予約システム、ネットショッピングなど、 あらゆるWebサービスをPHPを利用して作成することができます。 もちろんPHP以外のプログラミング言語も多くのWebサイトで利用されてきましたが、 PHPがWebでの使用頻度が最も高いといわれています。 個人でホームページを作成する際にも、全てをHTMLで作るよりもPHPを利用した方が作業効率が大幅にアップしますし、できる事が無限大に広がります。 他のプログラミング言語とは違って、PHPなら驚くほど簡単に掲示板や自分だけのブログが作れてしまうのです。 PHPプロ!では始めてPHPを勉強する方に向けてPHP講座や、PHPに関する質問を投稿するQ&A掲示板を提供しているので、ぜひご利用ください。     ■PHPを用いる利点とは    PHPは動的なWebページを生成することを目的として作成されたWebプログラミング言語で、HTMLに組み込む形で処理内容を記述することが出来る柔軟性が特徴です。 この柔軟性と充実したエラー解析・出力の機能を備えたことにより、これまでの動的Webページ作成過程に比べて、デバッグ性が大きく向上しています。 またシステム的な面からは、かつて動的Webページ生成に使用されてきたCGIと異なり、Webサーバのモジュールとして動作することが一般的(※)で、プログラム呼び出しのたびにプロセスを起動しなくてはならないというCGIのデメリットを克服しています。 (※CGIとして動作するバージョンのPHPも存在します) またそういった点以外にも、豊富な拡張プラグインや充実したライブラリなどの存在が、Webプログラミングの効率を大きく向上させてくれます。 (http://www.phppro.jp/phphelp/whatphp.php)