周期表をめぐっての物語(化学の本質的理解の中核です)

元素の周期性(周期律)」を明らかにしたのはロシアの化学者、メンデレーエフです(1869年)。

彼はその当時、発見されていた60種余りの元素を原子量(質量)順に並べ元素の周期表を作りました。

 

それ以前には、ニューランズ(イギリスの化学者)によって、「元素を原子量順に並べてみると、8番目ごとに同様の性質を持った元素が並び、元素の周期性が認められる」と提唱していたのです(1864年)。

 彼は, これを「オクターブの法則」と名づけましたが、音階律から命名された「オクターブ」についての誤解やまだ当時では例外が多かったため彼の説は認められることなく終ったのです。

モーズリー(イギリスの物理学者 1913年)は、「特性X線の波長の逆数の平方根が原子核の電荷(原子番号)と直線関係にある」を見出しました。

これにより同位体の存在が認識され、原子核の質量と原子核の電荷そして原子番号の物理的・化学的関係の意味が整理されました。

具体的には周期表のどのポジションが未発見であって、その未発見の元素を予測する事が周期表から科学的に可能となったのです。

つまり、周期表のシステムが確立した事を意味したのでした。

 

彼は、第一次世界大戦時イギリス軍工兵隊に所属して出征。

ガリポリの戦いに従軍中に狙撃兵に撃たれ戦死、27歳だったといいます。

生存していればノーベル賞の受賞は間違いなかったといわれていました

(ノーベル賞は基本的に研究の資金援助の性格を持つため生存者にしか授与されないのです)

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