星の夜辻

 

 

 

 見上げれば、涼やかな風の向こうで星たちが笑いさざめくように瞬いている、そんな夜空だった。
 その下を飛んでいるのだ、少女がどことなくご機嫌な顔をしているのもうなずける。今にも鼻歌を奏で始めそうなくらいだ。
 少女の下、背の高い草で覆われた大地には、草地を割いて真っ直ぐに伸びる一本の道。その先に目的地があるのか、少女は道をなぞるようにして飛んでいる。
 しばらく先で、道は別の道と垂直に交わっていた。十字路に、少女は星空を仰いだまま差し掛かる。


  ☆


「きゃっ」
「おっと」
 交錯する道の真上で、アリスと魔理沙はばったり出くわした。
 より正確には、魔理沙が高速でアリスに突っ込みそうになったと言うべきか。危ういところでアリスがエビ反り宙返りでかわしたため、大事には至らなかったが。
 魔理沙は乗っていた箒をぐいっと引き起こしてプガチョフコブラ、急減速しながらアリスを振り返る。アリスはやや青ざめながら、魔理沙のことを睨んでいた。
「危ないわね! どこ見てるのよ」
「お互い様だぜ。そっちもよそ見してただろう」
 二人は同じように空を見上げながら、同じ高度を飛び、同じタイミングで十字路に侵入したのだった。互いにそれを知って、魔理沙はにんまり笑い、アリスはつんとそっぽを向いた。
「気が合うな」
「……ふん」
「けど、いい夜だよな。そりゃよそ見だってするってもんだ」
「おかげで、もう少しで最後の夜になるところだったわよ」
「こんな素敵な夜に逝けるのなら、そう悪くもない最期だと思わないか? なあ」
「なら、私を巻き込まないで、あんた一人で逝きなさい。いや、いっそ私の手で本物の星に……」
 物騒なことをのたまいながら、アリスは本当に身構えようとする。
 が、ふと何かを思い出した顔つきになって、動きを止めた。そして慌てた様子で、あちこち見回し始める。
「あれ? あら?」
「あー、もしかして、あれか?」
 魔理沙が眼下を指差した。
 その先に目をやって、アリスはあっと叫んだ。十字路のちょうど真ん中辺りに、何やら四角いものが落ちている。
「何か落としたぜ、とさっきから言おうとしてたんだけどな」
「さっさと言いなさいよ!」
 アリスは飛びつくようにして、その落とし物めがけて降下した。拾い上げ、手で埃を払う。
 それは、一冊の分厚い本だった。幻想郷ではあまり見ない、つるりと艶ある素材の表紙。
「なんだ、それ」
 書物と知って、魔理沙は俄然興味を見せた。アリスのそばに降り、物欲も露わな眼差しで覗き込む。
 アリスは急いで本を背中の後ろに回し、敵対的蒐集家の危険な視線からかばった。
「先に断っておくけど、上げないし、貸さないわよ。……外の世界の式神操術に関する書物よ。香霖堂に寄ったら、たまたま見つけたの」
 そう言って、南――自分がいま辿ってきた道の先へ、ちらっと視線を送る。
「これで、夢の完全自律稼動人形の完成に、また一歩近付けるわ」
 本を胸に抱いて、アリスは夢見る少女の表情で、くるりとターンなどした。ふわりと浮かぶスカートの裾を、魔理沙は冷ややかに眺める。
「なんだ、あまり面白そうな本じゃないな。……それにしても香霖の奴、新しい本を仕入れたら真っ先に教えろと言いつけておいたのに、どうして守らなかったんだ。躾が足りなかったか?」
「まっとうな商売を望む人なら、何を置いてもあんたにだけは入荷情報が漏れないよう、気を付けると思うわ。とにかく、これは私が尋常の手段で購入したんだからね。意地汚い手を伸ばそうなんて考えないでよ」
 そうきっぱり跳ね除けても、魔理沙の目は未練がましくアリスの背中に回りこもうとしている。口では興味なさそうなことを言っておきながら、蒐集家としての血が欲しているのだろう。手に入れさえしたら、後は読まなくても、それで満足してしまうタイプだ。
 危険を覚えたアリスは、強引に話題を逸らしにかかった。
「それより。あんたこそ、こんな時間に何をしてるのよ。今からお出かけ?」
 魔理沙が飛んできたのは北、すぐそこに見えている魔法の森の方角からだった。帰宅するなら、逆向きに飛んでいたはずだ。
「香霖堂はもう閉まったわよ。まあ、あんたには営業時間なんて関係ないんでしょうけど」
「違うって。神社に行くところだったんだ」
 魔理沙は東に右手の指を向ける。左の腕には、布の巻かれた何かの瓶らしきものを抱いていた。
「地下ルートから幻の大吟醸を手に入れたんでな。まずは霊夢に見せびらかしてやろうかと。霊夢の悔しがる顔を肴に一杯……ああ、旨いだろうなあ。それから慈悲深い私は、霊夢にも、そっと注いでやるんだ。霊夢は感激に涙酒」
 既に酔っ払っているんじゃないかと思ってしまいそうな、魔理沙の饒舌だった。アリスはうんざりした顔になる。
「霊夢霊夢、うるさいわね。……それで、今から?」
「飲みたいときに飲み、行きたい時に行く。何人たりと、私を止めることは適わないぜ」
「まあ、いいけど。お好きに生きなさいな」
 呆れきった顔で、アリスは深々と溜め息をついた。
「じゃ、私は帰るから。日本酒はそんなに好きじゃないし」
「誰もお前を誘うなんて言ってないんだが。呼んでほしかった? ま、味の分からないお子様に飲ませるつもりなんて、毛頭なかったけどな」
「言ってなさいよ」
 アリスは魔理沙に背中を向け、地面を蹴って再び浮かび上がった。


  ☆


 直後、
「危ない!」
 警告の声が聞こえたかと思ったら、背中に重い衝撃がぶつかっていた。
「なばっ!?」
 アリスの天地が引っくり返る。そのまま彼女は、ぶつかってきた物体と絡み合うように地面へ落下した。受身も取れずに追加ダメージを食らう。
「だ、大丈夫ですか?」
 小さな羽音と共に聞こえてきた声は、小悪魔のものだった。そこでやっとアリスは、自分に突撃をかました物体の正体が、紫色の魔法使いであることを知った。パチュリーはアリスを押さえ込む形で気絶してしまっている。
「カウント取ってやろうか? ちゃんと2.9で止めてやるぞ」
「いいから助けなさいよ!」
 のん気に見ているだけの魔理沙をアリスが怒鳴りつけたりしている間に、小悪魔は着地を済ませていた。
「すみません、パチュリー様ったら年甲斐もなく星に見とれたりして、よそ見してたんです」
「なに、誰にだってあることだ。な、アリス?」
「……そうね」
 諦めたような顔で怒りを引っ込めたアリスに、小悪魔は不思議そうに首をかしげつつ、パチュリーの体を抱え起こす。
 そして魔女の肩を掴んで背筋を伸ばさせたかと思うと、
「はいっ!」
 裂帛の気合と共に、その背中へ思い切りよく膝を叩き込んだ。背骨を砕かんばかりの勢いにアリスたちは目を見開いたが、
「けこっ」
 パチュリーはどうやら無事に息を吹き返したみたいだった。
「……本当に無事なのか? 今の、明らかにやり方を間違っていたと思うんだが」
「あら、魔理沙。奇遇ね」
 パチュリーはけろっとした顔で、小悪魔に支えられるようにして立ち上がると、辺りをきょろきょろと見回した。
 星空の下、四人の少女は十字路の真ん中に立ち尽くす形でいた。傍目には、ちょっと、いわくありげな集まりに見える。
 パチュリーは怪訝そうな目を魔理沙とアリスに向ける。
「……どういうことなのかしら、これは?」
「こっちが訊きたいぜ。何してるんだ? お前が外に出るなんて珍しいじゃないか」
 魔理沙の言葉に、アリスが衣服の埃を払いながら激しく同意。
「まったくよ。まさか、私を夜討ちに来たとでも言うの?」
「それはもちろん、違うわよ」
 パチュリーはかぶりを振って、
「だって、夜討ちをかけるのは魔理沙の家だもの」
「私んちかよ! まさか、またあれか?」
「はい、霧雨邸強襲作戦です。魔理沙さんを徹底的に叩いて叩いて叩き転がして、図書館襲撃の意欲を奪い、さらにコレクションを奪還するこの計画に、今回はパチュリー様も最初から加わってくださったのです」
 とんでもない事をにっこり笑顔で告げたのは、小悪魔だった。が、急に、その顔が曇る。
「……ですが、まさかこんなところで魔理沙さんに出会うとは。奇襲は失敗です。なんてこったです。もはやこれまで、望みは潰えたのです」
 まるで世界の終わりに直面したかのような顔でがっくりうなだれると、くるりと踵を返した。背中が煤けている。
「帰りましょう、パチュリー様。お疲れ様でした。帰ったら私が紅茶を淹れますね」
「まあ、お待ちなさい。ここまで出張ったのだから、せめて本の一冊くらいは返してもらわないと割に合わないわ」
 パチュリーは小悪魔の肩にそっと手を乗せ、そして眠たげな目で魔理沙をじろりと見やった。
 じっとり重い湿気のこもった眼差しに、魔理沙はたじろぎ、酒瓶を抱きしめるような格好になった。マングースに睨まれたハブさながらだった。
 アリスは付き合っていられないとばかり、再び溜め息。
「じゃ、私はこれで」
「おい、アリス! そんなつれないこと言わないで、ちょっと待ってくれよ。私はこれからお出かけなんだし、こいつらに構ってる暇はないんだ」
「そこの夢遊病っぽい魔法使いに言いなさいよ。お休み」
 言い置いて、アリスは三度、夜空に身を投じた。


  ☆


「危ない!」
 なんだかついさっきも聞いたような警告が、アリスの耳を打った。
 はっと首を巡らせた彼女が見たのは、夜空を切り裂いて真っ直ぐ突っ込んでくる、真紅の弾丸だった。
「バッドレディスクランブル!」
「でぼっ!?」
 戦車砲弾なみの衝撃を脇腹へまともに浴びて、アリスの華奢な体は夜空に高々と跳ね上げられた。
 きらり、と一度星になってから幻想郷の重力に引かれて落下し、十字路の中心に土煙を起こす。
「な、なんなの……?」
 大の字になって夜空を見上げるアリスの視界には、ちかちかと、どぎつい色の星が無数に踊っていた。その中に、不意にふたつの人影が侵入してきた。
「あら、済まなかったわね」
「お嬢様が失礼いたしましたわ」
 紅魔館名物の主従だった。
 アリスを直撃したのは、間違いなくレミリアだろう。あれだけの勢いでぶつかったというのに、ボロ雑巾のようになっているアリスに比べて、吸血鬼の方はぴんぴんしている。腕を組み、不遜な顔つきでアリスのことを見下ろしていた。
 世の理不尽に、アリスはなんだか泣きたくなってしまった。
「なに、これ……私に何の恨みが?」
「そんなものないわ。ただ、よそ見していただけ」
「いや、あんた、思い切り技名叫んでたじゃない!」
「こんなに星が賑やかなんだもの。気が昂ぶって、緊急発進のひとつくらいしたくなるのが人情ってものじゃない?」
「ワイルドなお嬢様も魅力的ですわ」
「あんたら、どこから突っ込めばいいのよ」
 アリスは力尽きたかのように、空へ視線を飛ばす。あ、流れ星。


「レミィ、これから帰るところ?」
 突然の騒動にも、パチュリーはまったく動じた様子がなかった。小悪魔と共にレミリアのそばへと足を向ける。
 その向こうでは、パチュリーたちに追い込みを掛けられんばかりだった魔理沙が、声もなく安堵の息をついていた。
 友人の姿を認めて、レミリアがかすかに目を細める。
「ああ、パチェ。外で会うなんて久しぶりかしらね」
「今夜の風は、あまり毒でもないから。それにしても、夜はこれからだと言うのに、ずいぶん早い帰りね。霊夢に追い出されたの?」
「んあ? お前ら、神社から来たのか?」
 二人の会話に魔理沙が口を挟んだ。
 確かにレミリアたちが現れたのは、東、博麗神社へと至る道からだった。その道を真っ直ぐ辿れば、神社の境内裏に出るのだ。
 レミリアは唇を薄く開き、鋭い牙をのぞかせた。
「私も一晩中、じっくりゆっくり霊夢で……霊夢と遊ぶつもりだったんだけどね。つい、抑えられなくなっちゃって。彼女、気が付いたら干からびていたのよ」
「お嬢様、ワイルドでしたわ。私も興奮してしまいました」
「何をしたんだ、何を」
 魔理沙は愕然となりながら、自分の持つ酒瓶に目を落とした。
「それじゃあ、霊夢と朝まで飲もうって考えは、パーかよ」
「あら、どの道、今夜のあなたは私が予約済みなんだから。退屈はさせないから安心なさい」
 パチュリーが振り返る。魔理沙はしまった、という表情になった。余計な口を挟んでいないで、とっとと逃げ出しておくべきだったと気付いたのだろう。既に後の祭りだった。
 白黒の魔法使いが冷や汗を流している光景を、レミリアは愉快そうに見ていた。と、おもむろに空を見上げて、
「あら。咲夜、お茶の時間になってしまったわ」
「まあ、本当ですわ」
 従者がスカートの隠しから金色の懐中時計を取り出して確認する。
「時間までには館に帰られるはずだったのですが。思わぬハプニングに巻き込まれてしまいましたね」
「……こっちのセリフよ」
 なおもダウン中、瞳に星を映して涙していたアリスが、弱々しくうめいた。
 咲夜は聞こえない振りをして、主に問い掛ける。
「いかがいたしましょう」
「そうね……」
 レミリアは十字路狭しとばかりに集まっている面々をゆっくりと見回し、それから夜空狭しときらめく星たちを見渡す。
「たまには外で、大勢で、というのも良いものかもね」
「かしこまりましたわ」
 咲夜はまたポケットに手を入れ、次に取り出したのは、折りたたまれたピクニックシートだった。ばっ、と宙に勢いよくシートを広げ、ふわりと地面に、十字路の中央に敷いた。
 すぐそばに広げられた鮮やかな紅色のシートを、アリスがぼけーっと見ている。
 シートの上には、さらに白いクロスが広げられ、そこへとどめとばかり、ティーセット一式がどかんと乗せられた。
「どこに入れてたんだよ……」
「愚問ですわ」
 ぽかんとなる魔理沙に向かって、銀髪の奇術師はにこりと笑い、瀟洒にお辞儀をして見せた。


  ☆


 こうして時ならぬ――レミリアからすれば時間どおりらしいのだが――お茶会が始まった。それぞれシートに正座して、車座を作る。
「ええ、美味しいわ。美味しいですともよ!」
 復活したアリスにも淹れたての紅茶が振る舞われた。
 膨れっ面でティーカップを口へ運ぶ彼女に、レミリアは紅い瞳に悪戯っぽい光を躍らせる。
「咲夜、気持ちの落ち着くお茶がなかった?」
「ございますよ。少々お待ちください。パチュリー様もハーブティー、いかがです?」
「ええ、お願い」
 パチュリーはうなずいて、それから何気なく、集った面々の上に視線を巡らせていった。魔女と悪魔たち、六人。
 ふっ、と彼女は口の端に微笑を浮かび上がらせる。
「まるで、サバトね」
 ひとり言のつもりだったのだろうが、隣に座る魔理沙に聞きとがめられていた。
「サバト――鯖人? 半魚人?」
「こうやって、魔女と悪魔が集まって行う夜宴のことよ。土曜の夜、こういった四つ辻で行うものらしいわ」
「へえ。魔女の一人にして宴好きの端くれながら、寡聞にして知らなかったぜ。で、それはお茶会の一種なのか?」
「……私も、本で読んだだけだから」
 さしもの咲夜も茶菓までは用意しておらず、その口寂しさを補おうとするかのように、少女たちはしばし、おしゃべりに花を咲かせた。虚実怪しい噂話が飛び交い、どぎつい皮肉が応酬される。
 やがて、誰からともなく言葉少なになっていき、いつしか彼女らは口を閉ざして、星空に視線を集めていた。この奇妙な夜を象徴するにしては、空はどこまでも静かで、澄み切っていた。
「さて、と」
 最初に静寂を破ったのは誰だったのか。
 皆、頃合いだと思い始めていたのだろう。あっさりと腰を持ち上げた。
 咲夜が瞬く間に後始末してしまうのを待って、レミリアは西への道に足を向けた。
「じゃあ、帰るわよ。パチェは?」
「私は、魔理沙を締め上げなくちゃいけないから」
「げっ、今の流れでうやむやになったかと期待したのに」
 パチュリーと小悪魔に再び迫られ、追い詰められた魔理沙は、慌てて懐から一冊の本を取り出した。
「仕方ない。これを貸してやるから、今日のところは引き上げてくれ」
 差し出された本に、パチュリーは訝しげに眉を寄せた。表情はぴくりとも変わらず、だが紫色の瞳に一瞬、好奇の色がよぎったようにも思えた。
 結局、本は彼女の手に渡った。パチュリーはくるりと踵を返す。
「レミィ、一緒に帰るわ」
「あら、そう」
「それでは、失礼しますわ」
「待ってくださいよ、皆さん」
 紅魔館の四人は宙に浮かび上がると、賑やかしく西の空へ飛び去っていった。
 魔理沙とアリスは、その背中が闇の向こうに溶けてしまうまで、ぼんやりと見送っていた。二人とも、疲れきった顔になっていた。
 と、いきなりアリスが素っ頓狂な声を上げる。
「ああっ、私の本がないっ?」
 いつからか空っぽになっていた自分の手を、呆然と見下ろしている。その視線はすぐに鋭いものとなって、魔理沙へと向けられた。
「あんた、さっきパチュリーに渡していた本、まさか……」
「いやあ、コレクションに加え損ねたぜ。ま、いずれ取り返しに行くけどな」
「あれは私の物だってば!」
 アリスは紅魔館の連中が去っていった方へ顔を戻し、一瞬、追いかけるべきか迷ったらしかった。が、すぐに肩を落として、とほほと嘆いた。
「なんなのよ、もう。散々な夜だわ」
「まあ、そう泣くな。ほら、こいつで一杯やって忘れようぜ」
 その肩を魔理沙がぽんと叩き、酒瓶を掲げてみせる。
 アリスは目元を拭い、彼女をじろりと睨んだ。
「私、日本酒はあまり好かないって……」
「飲めないわけじゃないんだろ? この私が苦労して手に入れた酒だ、神社のお神酒よりもありがたいかもしれない逸品だぜ」
「霊夢と飲もうとしてたくせに」
「なんだ、妬いてたのか?」
「ばか。こうなったら一杯とは言わず、とことん飲むわよ」
「ありゃ、余計なこと言っちゃったか?」
 地面を蹴りつけて浮かび上がった二人は、これもやっぱり喧しく、夜空を北へ、魔法の森へと流れ去っていった。



 あとには誰もいなくなり。
 少女たちが交わり、すれ違っていった十字路を、星たちが変わりなく見守っている。

 

 

 

 



SS
Index

2005年9月18日 日間

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