霧雨魔理沙はよく森のきのこを使って実験を試みる。
 その頻度は決して多くはないが稀という程でもなく、毒か否かを見極める程度の眼力を備える位には見識もあった。この季節はシメジが美味しいぜ、などと笑いながら大量のワライタケをアリスにプレゼントし、ブチ切れたアリスと未だかつてないほどの弾幕戦を繰り広げたのは記憶に新しい。
 まあ、それはともかく。
 新種のきのこを発見すればまず例外なく実験材料として用い、次に食料になるかを確認する魔理沙は、めでたくその審査に合格した怪しげな色のきのこを美味しく頂いた。
 その数分後。
「……お?」
 魔理沙は、自分の身体が自宅より大きくなっていることに気付いた。





屋根より高い『恋』のぼり





 まあ、流石に自分の身体がそこいらの針葉植物並みにでかくなっているとなれば、疑問に思わない方がおかしい訳で。とりあえずどうしたもんかと腕を組んでいると、そのうち森の外側から紅白に彩られた巫女がすっ飛んできた。
「おーい」
「何してんのよ……」
 博麗霊夢が肩を落とすのを見て、魔理沙は誇らしげに笑ってみた。
「いや、な。きのこ食べたらだいぶ成長しちまってなあ。ははは」
「笑いごとじゃないと思うけどね。それに気付いてないと思うけど、結構声が響くのよ……低音でびりびりと。そこらの蚊取り線香より効果がありそうってなぐらいに」
「いるか?」
「いらないわよ、餌代もかかるし」
「わりと小食なんだが」
「ごめん、私は洋食派だから」
「初耳だぜ」
「一分前からそうなったの」
 不毛なやり取りをしていると、また別の方角から今度は上品な洋服に身をまとった金髪の少女が現れる。しかしながら、金髪そのものはここいらでは珍しくないので、あまりキャラが立っているとは言い難い。
「おおアリス、いつの間にそんなに小さくなったんだ?」
「あんたがでかくなってんのよ! うるさいからもう少しボリューム落としてよね、まったく」
「むう、どいつもこいつもひとを騒音公害のように扱いやがって。蝉だって鳴きたいから鳴いてるんじゃないんだぞ?」
 憤りと共に言い放つと、霊夢がすかさず反応する。
「じゃあ、死にたいから鳴いてるわけ?」
「違うな、することがないから鳴いてるんだ」
「どっちでも同じじゃない。迷惑なだけなんだし」
 そりゃそうだ、と肩を竦める際、アリスを叩き落しそうになる。不遇だ。
「あんまりちょこまかするなよ」
「あんたが控えめに動かないからじゃない! これだから野魔法使いは……」
「で、どうすんの?」
 何が、と身体の向きを変えるだけでも相当億劫だ。この状態ではエネルギー消費が激しいらしい。
 確かに、霊夢の言うことも一理ある。このままでは食料の備蓄はあっと言う間に底を尽き、魔理沙は森の食べ物を荒らし尽くし、知人の家や館を襲っては穀物を食い荒らす不埒な存在になることたろう。
 ……まあ、それならそれで別にいいかとちょっぴり思ってしまったのは秘密だが。
「とりあえず、はら減ったからなんかくれ」
「それじゃあ、あなたが私にくれたシメジをあげるわ」
「ありがたく遠慮するぜ」
「そんなこと言わずに、さあさあさあ!」
 片手にワライタケ、もう一方にベニテングダケを持ってアリス・マーガトロイドが特攻する。霊夢は止めない。空中で器用に足を崩して、そのままお茶でも飲みそうなくらい和んでいる。
 本来はほのぼの出来る状況ではないのだが、まあ、幻想郷を空の上あたりまで一周していれば些細なことでは動じなくなる訳で。霊夢は元々こういう性格であるという説もあるが。
 とにかく、鬼気迫る表情で魔理沙に突撃するアリスも(道連れにされる上海人形も)またひとつの真実であり、目を覆うことも逸らすことも許されない弱肉強食のカースト制度なのである。
「行くわよ!」
 人形およびきのこ弾幕を展開するアリスと、それらを迎え撃つ魔理沙。どっかのゲームみたい、と霊夢はぼんやり思った。煎餅が欲しい。
「甘いぜ……!」
 腰だめに手を添える独特の構え、そして宣言されたカードに記されていたモチーフは『恋』だ。
 流石にこれはまずいんじゃないかと霊夢がしみじみ考えているうちに、もはや弾幕とは言い難いくらいの光量が、きのこ弾幕をアリスと人形ごと吹き飛ばした。




「ねえ、流石にそれはまずいんじゃないかと思ったわ」
「んー、私も耳が遠くなったかね。いまいちよく聞こえなかったが」
「まあ、言ってないんだから聞こえないわよね」
「……あんたら……」
 マスタースパーク的な衝撃の余波を受けてあちこち焦げたアリスが、ボウフラのように浮上してきた。けふ、と口から粉っぽい煙を吐く。漫画だ。
「ふん、別にいいけどね……。使い道のないきのこを処分できたし」
「さすがビニールハウス魔法使いは違うな」
「都会派魔法使いよ! というか温室からビニールハウスを連想って分かりづらいわ!」
 逆上していてもとりあえず元気ではあるらしい。
 魔理沙の巨大化に誰も危機感を抱いていないのではあるが、このまままったりしている訳にもいかない。後で博麗神社に厄介事を持ち込まれても困る、と霊夢は話を元に戻す。
「で、どうすんのよ魔理沙」
「んー、なんかこういう事態に最適な人材がどこぞに居たような気もするんだが、でかくなったせいかとんと思い出せんな」
「瓢箪だっけ?」
 アリスが事も無げに言う。それはそれで間違いじゃないが、指摘するのも野暮なので霊夢は黙っていた。
 魔理沙は巨大な手のひらをぽんと叩いて、衝撃波で吹き飛びそうになるアリスも彼女に同意する。わざわざそれに頷くアリスも、なかなかどうして付き合いが良い。
「そうそう。瓢箪から酒が湧いてくるっていう」
「でも、人間じゃないでしょ」
「お前も十二分に異常な人間だが」
「普通の人間じゃないだけよ! 誰も異常だなんて言ってないっ!」
「瓢箪にも人格を認めるべきだと思うぞ、だってほれ、腰がこんなにもくびれている」
「腰じゃないし」
「そもそも、腰とかいう概念がウリに適用されるのかしら」
 霊夢も思わず口を挟む。集中砲火を受けた魔理沙は一瞬顔をしかめ、すぐに反撃する。
「むう。どこもくびれていない人間は心が狭いな」
「良かったら強引にくびってあげようか?」
「ありがたく遠慮するぜ」
 懐からけばけばしい人形を取り出すアリスに牽制する。
 結論がループしている。どうあっても、彼女たちは敵対せずにいられないらしい。それもまた日常の一部として内包されているから、さしたる問題ではないのだけど。
「で……その、伊吹瓢箪なんだけど」
「そういや、霊夢の家にちょくちょく遊びに来てるよな。呼んで来てくれないか」
「只で?」
「タダで」
「ところで、素敵な賽銭箱は神社の正面に在るわよ」
「じゃあ、この季節に美味しいシメジを供えよう」
「要らない。……と、いうより、それを食べれば元に戻るんじゃないかしら。等価交換で」
「何のだ」
「それじゃ早速、私が根掘り葉掘り食べさせてあげるわよ」
「使いかた違うし」
 アリスが嬉々として擦り寄ってくる。先ほどの発破で粗方消滅したはずなのに、いつの間にやら右手の指の隙間から数本のきのこが生えていた。きっと胞子やら何やらを植え付けられたに違いない、霊夢は不意に手を合わせた。
「可哀相に……」
「まだ死んでないっ!」
「でもまあ、近いうちに死ぬから」
「決定済み!?」
「安心しな、線香の煙くらいは吸ってやるぜ」
「立てなさいよ!」
「やっぱり死ぬのねえ……、ほろほろ」
「そこ、適当に泣くんじゃない!」
 八面六臂の活躍を見せるアリスであるが、根本的な問題は解決していない。ぶっちゃけ無駄な努力っぽかった。
「とにかく、あんたがワライタケを食べれば済む話なのよ! でかくなったんだから、その分だけ胃も大きく腸も長くなってるでしょ。舌に触れさせないで飲み込めば味も感じないし、害があるにしても指先がぴりぴりしたり、待ち合わせの時間にいつも遅れたり、昨日の夕食が思い出せなくなったりするくらいだし」
「ちょっと嫌だなそれ」
「大きいなりして器がちっちゃいわねえ。ほら、なけなしのワライタケなんだから、煮たり焼いたり捌いたりしてさっさと食べなさいよ」
「え〜。だって、ワライタケは毒なんだぜ?」
「最初にシメジだって贈りつけて来たのはあんたじゃないの!」
「馬鹿だなあ、これがシメジのわけないじゃないか。あははは」
「うがー!」
「あ、切れた」
 霊夢は遠巻きに観察している。切れたとはいえ、大は小を兼ねる魔理沙に掛かってはあまり意味をなさない。無造作に降り抜いた手の甲が、容易くきのこ弾幕を弾き飛ばす。
「あーもう! こんなんじゃいつまで経っても勝負が着かないじゃない!」
「ますたーすぱー」
「無理やり幕を下ろそうとしない!」
 ちっ、と舌打ちしたのをアリスはちゃっかり聞いていた。図体がでかい分、隠し事をするのはどうも難しい。
「そうじゃなくて、もっと建設的な解決手段があるはずでしょ?」
「……先に弾幕敷いたのはどっちだと……」
「ただでさえ声が低いのに、わざわざ低音をきかせない」
 地震の前触れにも似た振動を感じながら、目付きが険悪になってきた魔理沙を窘める。言って素直に聞くような人間じゃないことは重々承知だが、それでも忠告しておいて損はない。じゃないとアリスの気が済まない。その代わり、目に見える得も無いが。
 霊夢は、彼女たちのやり取りを他人事のように傍観している。
 というか、完全に他人事としか思ってなかった。
「それ、呪詛みたいねえ」
「……夜、神社にてお前の蓬莱人形に五寸釘を打ち付けてやる……」
「それは迷惑」
「私の方が嫌よ」
「……じゃあ、アリスの額に無数の鋲を打ち込むということで……」
「それは別に」
「ちょっとまっ――」
「……では早速……」
「やめんかー!」
 ノーマルショット(マジックミサイル)を散らそうとする魔理沙に怒鳴りつけるが、魔理沙はもう止まらない。霊夢は既にショットの射程圏外に退避していて、完全無欠の傍観者を気取っている。本人は上からものを見ている気はないのだろうが、アリスから見れば彼女は立派な超越者だった。
 こんなにも異常な状況を無効化できるような人間は、おそらく彼女をおいて他に無い。
 それでいて無視できないくらいの存在感を放っているのだから、真夏の蚊より性質が悪い。刺して来ないだけ若干マシではあるが。
「ちょ、弾がでかいのは卑怯じゃない! 縮めなさいよ!」
「洗いあがりの綿織物じゃないんだから、そんなに早く縮まないぜ」
「いっそ消えてなくなりなさい……!」
 いつ果てるとも知れないグレイズを繰り返しながら、一向に近付けない霧雨魔理沙の牙城を目指す。
 懐に、最後のベニテングダケを忍ばせたままで。




 余談たが、毒性があるシメジもちゃんと存在する。カキシメジ、マメシメジ、ホテイシメジなど、シメジに似ているものもあれば全く違う外見のものやら。
 つまり、魔理沙も嘘ばかり吐いていた訳ではなく、アリスに届けたバスケットの中にちゃんとシメジも入っていたのだ。ただ、それらが全て毒性のあるものだったというだけで。
「な? ちゃんとシメジだっただろ?」
「『毒』であることを除けばね」
 アリスの口から煙が昇る。
 とりあえず、傍観者である博麗霊夢にとって、シメジなんて瑣末なことはどうでもいいのであった。
「じゃあ、萃香に登場してもらいましょうか」
「早く呼びなさいよ……」
「いや、もういるんだけどさ」
 声はすれども姿は見えず。おろおろと首を巡らすアリスがようやく捕らえたのは、魔理沙の黒い帽子の縁に座り、悠々と酒を呑んでいる伊吹萃香の姿だった。
「あなた、いつの間に……」
「最初から居たけどね〜。私を見ようとしなかったのは、あんたたちの方じゃない」
「お? お?」
「魔理沙、帽子のところよ」
 分かっていない魔理沙に霊夢が指摘する。魔理沙も言われて初めて帽子の縁に指を這わせるが、萃香は千鳥足ながら巧みに回避を繰り返し、巨人の魔の手から逃れることに成功した。
「とっ、とと……。まったく、これじゃあ、いつもと立場が逆ね。
 まあ、あんたたちなら何時かやらかすんじゃないかと思ってたけど。まさかこんな早いとは」
「寝る子は育つって言うしな」
「謎きのこのせいでしょ」
 アリスが冷たく言い放つ。魔理沙は悪びれる様子もなく、そんなこともあったよなあと遠くを見る。
 一応、司会進行役の霊夢が先を促す。
「あんたが何時からそこに居たかはともかく、とっとと魔理沙を元に戻してくれると有り難いわ。でっかいと邪魔なのよ、いろいろと」
「あ〜。たしかにトイレとか大変なことになるわね。それはそれで面白そうだけど」
「酷いぜ」
「原因は変なきのこ。対策として、毒きのこを食べさせるとか、吐かせるとか、出すとか、放っておくとかいろいろあるけど、あんたに頼むのがいちばん手っ取り早いし」
「う〜ん。面倒くさい」
「まあ、そこは心を鬼にして」
「最初から鬼だけどね」
 よいしょ、と軽い身体を起こして、萃香は勢いよく魔理沙の帽子から飛び降りる。
「仕方ないなあ……。でも、その前に少し遊ばせてね」
 意味深な言葉と共に取り出したカードには、鬼の力が備わっている。
 霊夢の承諾を得る間もなく、萃香は己の欲望に従って宣言する。
 舌を噛むので声には出さなかったけれど、その手に秘めるのは鬼そのもの。鬼が鬼であるために必要なもの、それはただ、強大で巨大である他に何もない。
「あー」
「……本当に、あいつに頼んで良かったわけ?」
 アリスが不安げに聞いてくるが、霊夢は適当に答える。
「まあ、一人が一体になっただけだし」
「違うわ。一匹が一体になったのよ」
 同じようなもんだ、と霊夢は心の中で呟く。
 かくして、普通の人間だった霧雨魔理沙に続いて、鬼であるらしい伊吹萃香もまた巨大生物の仲間入りとなった。
 魔理沙は不可抗力だが、萃香はレクリエーションの一環として巨大化しているのだから、その酔狂っぷりは推して知るべしと言ったところだ。まして、魔理沙でさえ自分と同じ境遇に至った萃香を前にしても愉しそうな笑みを禁じえないのだから、そっちの異常っぷりも相当なものであると言えよう。
 渡りに船。たまたま流れついた状況に、二体の大怪獣は喜び勇んで戦闘を開始した。




 ぼそり、霊夢が言う。
「弾幕も何もあったもんじゃないわね……。あ、組み合った」
 轟音と爆音が連続する空間の只中で、冷や汗ひとつ掻かずにアリスが呟く。
「どうでもいいけど、ひとの迷惑ってものを考えたことがあるのかしら。モグラとかスズメとか」
「ちょっとは考えてるんじゃない? ……ほら、必要以上に距離を開けてないでしょ」
「距離が空いたら、その直後にマスタースパークとか花火とかが炸裂するからでしょ」
 萃香は魔理沙の貫手をバックステップで回避し、次打が放たれる瞬間にクロスカウンターを合わせる。
「基本的に、ものを考えてるなら自分の家の周りで肉弾戦を繰り広げたりしないし」
 遠目に見るとかなり大振りだが、サイズがでかいのでそう見えるに過ぎない。霊夢とアリスくらい最前列で観戦していると、暴走超特急が眼前でいくつも行き過ぎる様を体感出来る。
 ふと、アリスが遠い目をして囁いた。
「……そういや、どうしてこんなことになったんだっけ」
 魔理沙の拳と、萃香の手刀がほぼ同時に放たれる。が、萃香の方がわずかに速い。リーチの差がある萃香は、それを見越して勢いのある手刀を放ったのだ。
 お互い、カウンターに気付きながら伸びる腕を止められない。引くよりも、届かせる方がより確実であることを知っている。身体が理解している。当てれば終わる――理性と本能が警鐘を鳴らす。
「シメジでしょ?」
 霊夢が答えても、アリスは相槌をしない。正直、なんかもうどうでもよくなってしまった。
 胸に手を当てて、何やらぶつくさ愚痴っているアリスから目を逸らし、霊夢はぼんやりと大怪獣の死闘を見守る。
 萃香の手刀、魔理沙の拳。
 右と左に分かれた必殺の一撃は、魔理沙の首、そして萃香の角に強烈な衝撃を打ちつけ、そのままの状態で膠着していた。




 そして、お互いの一手が相手を詰んだ瞬間、時間切れなのか萃香の能力なのかは判然としないものの、風船が萎むような具合に二人の身体が急激に収縮していった。
「あー」
「……これで、一件落着ということになるのかしら」
「多分ね」
 見下ろした地面には、大の字で寝転んでいる鬼と人間が一対。そういえば、服のサイズも身体と同じくらい大きくなってたわね、と霊夢はどうでもいいことを思い出す。百歩譲って身体だけならきのこの効能と考えることも出来るが、服も巨大化したとなると……。
「……やめた」
 面倒くさいので、霊夢は考察を放棄した。萃香だって服もまとめて巨大化しているのだからどっこいどっこいだ。
 がり、という固い音に横を向けば、アリスが口惜しげに爪を噛んでいる。
「でも、惜しかったわ」
「なにが?」
「折角、魔理沙に復讐の茸を食べさせられる良い機会だったのに」
 舌打ちするアリスの左手には、やっぱり異様な色彩を帯びたきのこが握られていた。
 あまりにもアリスが残念そうだったので、霊夢はその気もないのに励ましてみる。
「だったら、魔理沙の家に胞子でも撒いとけばいいじゃない」
「……なるほど」
 ぽん、と叩いた手から吹き出る胞子。
 とりあえず、寄生されるとちょっとあれなので霊夢はアリスから距離を置いた。




 後日、野暮用があってアリスの家に赴いた際、彼女が管理する人形と同じくらいアリスが縮んでいたのを発見した霊夢が、面白がって魔理沙に見せびらかしに行ったとか何とか。
 要するに、毒きのこを食べても別に良かったのだ。
 その結論に至った魔理沙が、ちっこくなったアリスに毒きのこを食わせようと一日追い掛け回したのも、幻想郷にはありがちな日常の一頁……てなことを日記につけようとして、やっぱり面倒くさいので霊夢は筆を放る。
 とりあえず、今後きのこを食べるのは出来るだけ避けようと心に決めておいた。





−幕−







SS
Index
2005年2月16日 藤村流継承者

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