101〜  SS  201〜
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半熟な月






151.教授スレ

教授「あのさ、キミがよく見るチャンネルってなに?」
幹也「2ちゃんねるです」
教授「……ふぅん、あそこは何でもアリだからネー」




152.お断りします

 セイバーは密かに賭け事全般に強いという噂だぞ。

士郎「だったら、どういうのがいちばん勘が働くんだ? ともすれば、我が家の兵糧事情は一気に改善するぞ。宝くじで」
セイバー「そうですね……。強いて挙げれば……」
士郎「挙げれば?」
セイバー「ロシアンルーレットでしょうか」
士郎「うわ……。そいつはなんていうか、残念だな……」




153.確信犯的ボケ

士郎「つーか、セイバーの時代はロシアなんて呼び方してなかったじゃん……」




154.やってみたかっただけです

藤乃「――(まが)れ」

 放った球は弧を描き、その過程で不意に軌道を変えた――。

審判「ストライークッ!!」




155.ポジティヴに考えてみます

藤乃「――(まが)れ」

 それだけで、ただの鉄の棒はいともあっさり曲がってくれた。

藤乃「一昔前なら、スプーン曲げで一財産稼げたのに……」

 その日、激しくユリ・ゲラーを憎んだ。




156.フィレ

有彦「なぁ、ななこ」
ななこ「……ふぁい? なんですか、有彦さん」
有彦「俺は馬刺しが食いたい」
ななこ「……はい?」
有彦「食わせろ」
ななこ「へ? ……あ、あの、それって冗談じゃ(かぷ)のわぁぁぁ!」




157.実力は上

ななこ「――突拍子もなくそういうことすると、多少の血を見てもらうことになりますんでよろしくお願いしますー」
有彦「……ありがちな冗談じゃねえか」

 容赦なくボコボコにされた有彦。




158.死活問題

シエル「……セブンが聖典に刺さったらまさしく馬刺し……でもセブンが第七聖典なんですから無理ですよね……」
ななこ「……(マスターがカレーを口に運びながら不気味な呪詛を……!)」




159.あの一年は無駄に……?

都古「おにーちゃん! あたし、ちゃんとスイカの種も取れるようになったんだよ!」
志貴「そっか。偉いね、都古ちゃん。……でもね、世の中には種無しスイカというものもあるんだよ」
都古「え」




160.推奨

志貴「それに、タッチ・アンド・ゴーでおなじみのsuicaというものまであるんだ」
都古「そ…………、それなーに?」
志貴「……やはり、世間には広く浸透していないようだな……」




161.落とす側

霧絵「……あなた……友達になれるかもしれない……」
つかさ「え?」




162.落ちる側

士郎「よく考えたら、俺たちって落ちたり飛んだりが日常茶飯事だし……」
凛「まあねー」




163.落とされる側

シエル「……琥珀さんはともかく、なぜ私がオチ担当なんですか」
琥珀「まあ、どの世界でも必要悪というものは必要ですからねー」
シエル「カレーに……カレーを食べることに、一体どんな悪性があるというのですか!」
琥珀「カレーにはありませんが、カレーでそこまで興奮できるシエルさんに原因があるのでは?」




164.悲しき兄妹愛

四季「秋葉ぁぁぁ――!」
秋葉「お願いですから来ないでください!」
四季「なぜだ!? 俺は、おまえの実の兄なんだぞ!」
秋葉「だから嫌なんです!」
四季「なにぃ!?」

志貴「……あいつって、出る作品間違えたよな」




165.偽りの兄妹愛

四季「□□ぁぁ――!」
□□「兄さま、聞いてください。……わたしたち、本当の兄妹じゃないんです」
四季「なにぃ! でもそんなの気にするかぁ!」
□□「きゃあぁぁぁ!」
秋葉「こんなところまで出張って何をしているんですか貴方は――ッ!」

(検閲削除)

志貴「……しまった。被害が拡大している」
琥珀「あの方は、血の繋がりがあってもお構いなしってタイプでしたからねー」




166.終息宣言

有彦「おい、一子」
一子「ん。どうした弟よ。そろそろマネ○の虎に出る気になったか」
有彦「出ねえよ。もうここじゃ放送してねえし」
一子「だったら何だ」
有彦「単刀直入に言うと、今現在、何の仕事をしてるんだ?」
一子「あぁ――たとえば、一匹の鶏がいたとする」
有彦「まぁ、普通はいるよな」
一子「ん。そして、その鶏の周りには数多くの鶏がいたとする」
有彦「どっかの養鶏場だな。そりゃ」
一子「――で、初めの一匹の調子がどうも良くない。その数日後、養鶏場の鶏が悉く死に絶えたとする。そうなった場合、おまえならどうする?」
有彦「その周辺を隔離する――んだが」
一子「ん。ところで、とある特殊な流通経路で大量の卵を入手してんだが、如何せん量が多くてね。というわけで、食え」
有彦「食わねえよ! つーか今更そのネタかよ! ちゃんと検査して来いよ!」




167.ウェーバー

 それは昔の話。

士郎『爺さん、俺に魔術を教えてくれよ』
切嗣『……それは、どうして?』
士郎『おれ、爺さんみたいになりたいんだ。爺さんみたいになって、それで――』
切嗣『それなら、魔術を覚える必要なんかない。ただ――』
士郎『ただ?』
切嗣『――ただこの髪型を真似るだけで、キミも立派な魔術使いに!』
士郎『それは……イヤだなあ』
切嗣『そんなハッキリ否定しなくても』




168.好意=悪意

言峰『――凛。おまえはやる気があるのか?』
凛『……あるわよ。でも、あんたに教えてもらわなきゃならないことなんて、ない』
言峰『そうはいかん。教育係に任ぜられた限りは、その義務を果たさなくてはな。それに――』
凛『……?』
言峰『凛。近々、おまえに似合う服が届く。ぜひ着て来るがいい』
凛『なんかわかんないけど絶対イヤ』
言峰『む。それは残念だ』

凛「そのとき、わたしは気付いたわ。あいつは、ひとの嫌がる姿を見るのが大好きなヤツだってことがね」




169.穂群原学園の長老(仮)

蒔寺「前々から思ってたんだが、どうしてお前だけ髪が白いんだ? アルビノか?」
氷室「いや、な――。いろいろと苦労が多くてな」
蒔寺「おい。なんであたしを見る」




170.孤独という名の狂気

士郎「イリヤは……本当に色素が薄いんだよな」
イリヤ「そうよ。ウサギとおんなじで、一匹じゃ寂しくて死んじゃうー、みたいなノリなの」
士郎「そ、そうなのか」
凛「まあ、一口にウサギと言っても、キック一発で首を刎ね落とす凶暴なのもいるからねえ」
士郎「……わざわざケンカ売るなって」




171.七夕/誰かの願いが叶うころ

士郎「今日は七夕ということなので、ひとつだけ願いを書いて笹の葉に飾るんだ」
セイバー「願い――ですか」
士郎「そうだ。セイバーは何かあるか?」
セイバー「わ、私は……自身のために掛ける願いなど、持ち合わせていませんから」
士郎「……そうか」
セイバー「では、士郎は何か無いのですか?」
士郎「俺か? そうだな。俺は――」

『――オフィシャルではついぞ叶わなかった、真のハーレムエンドを――』

士郎「いや、俺もそういうのは無いな」
セイバー「そうですか?」
士郎「そうだよ?」




172.七夕/諦観

士郎「遠坂は何を――あぁ、金か」
凛「なんで即答すんのよ」




173.七夕/ウケ狙い

士郎「藤ねえは何だ? やっぱりミカンとかスイカとか」
藤ねえ「そこまで食い意地張ってないわよ。わたしの場合、改名よ改名!」
士郎「……たとえば?」
藤ねえ「藤村ジェニファーとか」
士郎「外人じゃねえか」
藤ねえ「……藤村綾小路とか?」
士郎「両方苗字だっての」




174.七夕/下剋上

ライダー「サクラは何を望むのです?」

桜「もっと――もっと、出番を――! 主にデート!」

ライダー「必然ですね」
桜「貴女が言うことでもありませんけどね」
ライダー「……何のことやら」




175.七夕/一途な権力者

志貴「まあ、これだけ広い敷地なら、竹林の一つや二つあって然るべきなんだろうけどさ。実際に目の当たりにすると、やっぱり金持ちのすることだよなー」
秋葉「変なことに感心しないでください。兄さんも、その遠野家の長男なんですから」
志貴「わかってる。……でも、笹を飾るってことは、秋葉もなにか願いごととかあるのか?」
秋葉「え――? わ、私は、そのような願掛けなどしなくても、大抵のことは叶えられますから、星などという曖昧なものに頼ることなど致しません」
志貴「なるほど。それでこそ、遠野家の当主って感じだよなあ」
秋葉「……兄さんは、私を馬鹿にしているんですか?」
志貴「違うよ。妹の成長を素直に喜んでるんだ」
秋葉「そ――そうですか?」

琥珀「えっと、『兄さんが私の側から離れませんように』……。あと、『人並み以上に胸囲が大きくなりますように』なんてのもありますねー。これをネタにすれば、もう少し待遇が良くなるかも知れませんね……ふふ」




176.七夕/罪悪感

志貴「翡翠は何をお願いしたんだ?」
翡翠「わたしは――もう少し、志貴さまが早く目覚めてくださればと――」
志貴「あ……それは、その。ごめん。悪かった」




177.七夕/彼女が望んだこと

志貴「改めて聞くまでも無いけど……琥珀さんは?」
琥珀「そうですねー、強いてあげれば……みなさんが幸せに暮らしていけますように、とお願いしたくらいです」
志貴「え、本当にそれだけ?」
琥珀「はい。それ以上に望むことなんて無いじゃないですか」
志貴「……ああ、それはそうなんだけど……(それを琥珀さんの口から聞くなんて思わなかったな……。なんか、変に勘ぐってた自分が嫌になる……)」




178.七夕/臨界点

琥珀「ところで、志貴さんは何をお願いしたんですか?」
志貴「あ、俺ですか? 俺は大したことじゃないですよ。ただ、秋葉がもうちょっとだけ優しくなってくれたらいいなって…………やっぱり、駄目か……」
琥珀「駄目ですよねー」
志貴「まあ、琥珀さんが言うことでもないんだけどね……」




179.七夕/印化

志貴「シエル先輩は、カレー以外に願い事とかある?」
シエル「先手を打たなくても、別にカレーが欲しいとか言いませんけどね。でも……そうですね、具体的に言えば……」
アルク「インド人になるとか?」
シエル「違います」




180.七夕/積極性の差

シエル「というか何故アルクェイドがここにいるのです!」
アルク「んー? だって今日は七夕とかいう日でしょー? だから、わたしの願いを叶えに来たの」
志貴「普通、その願いを笹に飾るのが七夕の正しい在り方なんだけどな……。まあ、自分の手で願いを叶えられるなら、それに越したことはないんだろうけど、ね」
アルク「そーんな訳で、わたしの願いは『志貴』! 今度こそわたしの家に連れて行くわよー!」
シエル「待ちなさい! それを言うなら私の願いも……あぁ! 何を言わせるんですか!」
志貴「え、え? あの、ちょっと――(がばっ)て、アルクェイドぉぉぉ!」
シエル「どこに行くのですかぁ! 遠野くんは貴女の私物じゃありません!」
志貴「ぐあ! せんぱ、先輩も見境なしに黒鍵を投げないでー! いっ、腕が! 二の腕がぁ!」
アルク「へへへ、捕まんないよ―だ!」

 ――その後、夜に白い河が架かる頃まで、アルクェイドとシエル先輩の鬼ごっこは続いた。
 ……というか、もう身が持ちません。俺の願いは、ほんのちょっとの平穏です……。




181.動力/一本

志貴「開発者当人に訊くけど、メカヒスイって何で動いてるの?」
琥珀「単三電池です」
志貴「アルカリ!?」




182.動力/翡翠inヒスイ

take2
志貴「メカヒスイは何で動いて――」
琥珀「ゼンマイです」
志貴「……人力なの? それじゃ、操縦者はどこに、って――ま、まさか!」
琥珀「志貴さん。世の中には、知らなくていいこともあるんですよ?」

※ 嘘ですが。




183.動力/最期は宇宙に飛び立ちます

take3
志貴「メカヒスイはどうやって動いて――」
琥珀「原子力です」
志貴「ウランちゃんか!?」
琥珀「ふふ、チェルノブイリの二の轍は踏みませんよー!」
志貴「いや、ぷしゅーとかいってる時点で既にヤバイと思う……」




184.動力/ラヴマシーン

take4
志貴「メカヒスイはなんで動いてるんだ?」
琥珀「愛の力です」
志貴「……そりゃまた古典的な……(ウィ―)って!?」
メカ「シキサマ、シキサマ、シキサマ――」
志貴「うわぁぁぁ! さば、さば折りはホント勘弁ッ! つーか、このネタどっかで見たことある――あだだだだだだ!」
琥珀「あはーっ」




185.動力/チャネリング

take5
琥珀「あ、電波というのもいいですねー」
志貴「それがいちばん妥当だよな……いちばん不可解だけど」




186.動力/そんなヒーロー

志貴「シエル先輩はカレーで動いて」
シエル「んなワケないじゃないですか」




187.ネズミ/マウス

 猫バージョンのレン。

レン「……(しゃ、しゃっ!)」
志貴「まあ、それもネズミだけどさ」




188.ネズミ/反省

レン「……(しゃしゃ、しゃっ!)」
志貴「マウスピースはちょっと強引だと思う……」
レン「…………」




189.ネズミ/勘で

レン「……(しゃっ、しゃ――ガリッ!)」
青年「のあぁぁぁ!」
志貴「ネズミ講!? ……あー、でもよくわかったね、レン」




190.英断

志貴「いま思えば、久我峰って秋葉にプロポーズしたんだよなあ……」
秋葉「――それが何か?」




191.権力>魅力

志貴「あ、そっか。あの人は遠野家を手中に収めたかったんだよな」
秋葉「妙な納得の仕方をしないでください」




192.起源/願望

鮮花「起源が禁忌って……に、兄さんとあんな……あぁん!」
幹也「……なんか背筋が冷たいなぁ」




193.起源/異常と正常の境界は曖昧なんだって

式「要するにアブノーマルプレイってことだろ」
鮮花「く……。そういう貴女だって、そんなプレイをしてみたいんでしょう?」
式「……まあ、否定はしないが」
幹也「しないの?」




194.起源/3連覇

 それはゆっくりと散らかった部屋に重なっていく。
 白純里緒は、それを辛そうな瞳で見つめていた。
「……先輩。貴方のやりたかった事って、こんな事だったんですか」
 僕がまだ高校生だったころ。やりたいことができたといって高校を自主退学した先輩は、静かに首を縦に振った。
「ああ、そうだ――」
 白純里緒は、そう言って空の皿をまたひとつ積み上げた。

『大食い世界選手権1999』




195.夢/溺愛(仮)

黄理『あははーっ、志貴ーっ』

志貴「…………ッ!!」
翡翠「し、志貴さま……? いかがなさいました?」
志貴「い――いや。ちょっと、ヘンな夢を見た」




196.夢/拒絶反応

秋葉『うふふふっ、兄さぁーんっ』

志貴「ごべばっ!」
翡翠「し、志貴さま!? お気を確かに!」
志貴「ひすい……俺は、もう駄目だ……」
翡翠「志貴さま、志貴さま……!」




197.夢/むしろオッケー

式『あはははーっ、みっきー』

幹也「…………」
式「……どうした、オレの顔になんかついてるか?」
幹也「……あ、うん。あーいうのもいいかなぁ、とか思った」
式「?」




198.処置/傷口が透けて見える

 ネロとの邂逅後。

志貴「傷は塞いでおいたって……一体何で塞いだんだ、アルクェイド」
アルク「えーっと、それ」

 と、アルクェイドは床に転がっている小さくて長いモノを指差した。

志貴「――ば、ばかものかおまえ! どこの世界にサランラップで傷口を縛るヤツがいるんだ……!」
アルク「……ついでに、余分な皮下脂肪を取っておこうと思って……」
志貴「民間療法に多大な期待を寄せるんじゃない!」




199.処置/食べ物を粗末にしてはいけません

志貴「傷は塞いでおいたって……一体何で塞いだんだ、アルクェイド」
アルク「えーっと、それ」

 と、アルクェイドは床に転がっている小さくて四角いぱりぱりしたモノを指差した。

志貴「――ば、ばかかおまえ! どこの世界に海苔で傷口を巻きつけるヤツがいるんだ……!」
アルク「……海苔に巻かれた酢飯の気分を味わってみたくて……」
志貴「……で、満足か?」
アルク「うん。ついでに、志貴も食べてみる?」
志貴「食べねえよ」




200.処置/見付けてみれば

ネロ「……磯の香りがする」







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