451〜  SS  551〜
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半熟な月






501.ぱっちん

ギル「――――。雑種がまだ残っていたか」
士郎「……!」

はすっ。

ギル「……」
士郎「……」
ギル「――――。雑種がまだのこ」
士郎「やり直すなよ」




502.プロ

ギル「尤も、そのような贋物、一本たりとも世に残さんが」
士郎「ちぃ……!」

ぱちぱちぱちんっ!

ギル「ほら、次がいくぞ?」

ぱちぱちぱちんっ!

ポール牧「はいー」
士郎「ぐあぁー! プロを呼んでくるなんて卑怯だぞー!」




503.オフィシャル(人気投票)で幼女

士郎「……なあ、あんたって労働基準法に違反してるんじゃ」
魃「はい?」
士郎「いや、『なんで?』って顔されても……」




504.辛を知る者

言峰「何も問題はなかろう。魃さんはこう見えて齢20を数える妙齢でな」
士郎「あんたにしちゃそうかも知れないけど……。ばれたらこの店確実に潰れるし」
魃「違うアルよー。今年で12になったよー」
士郎「こっちは暴露するし」




505.言峰疑惑、正確には「不純味覚交友」

奥様「知ってます? あそこの店で不純異性交遊が行われてるんですって……」




506.藤ねえ、嘘つかない

士郎「藤ねえってさ、剣道五段なのにどうして剣道部の顧問やらないんだ?」
藤ねえ「わたしが来たときにはもう顧問の先生がいたからねー。段数でも負けてるし」
士郎「それで弓道部に行った訳か。……でもなんで弓道部に」
藤ねえ「んー、さぼれるから?」
士郎「本音を言うな」




507.どちらにしろ女らしくもないが

藤ねえ「じゃあ、はかま姿が女っぽいから」
士郎「『じゃあ』とか言うな。つまり嘘ってことだろ」
藤ねえ「ホントだよー。嘘じゃないわよー」
士郎「でも、『っぽい』てことは自分が女らしくないと認めることになるが」
藤ねえ「ごめん嘘です」
士郎「よろしい」




508.悪戯心と譲れぬ想い

士郎「……あ、桜、そっちのしょうゆ取って」
桜「あ、はい。――こっちですね」
士郎「ん、ありがとう。……(しゅわしゅわしゅわ)うむ、このとろけるようなテイストにマッチするのはやっぱりしょうゆしかぶはあぁっ!」
桜「せ、先輩っ!?」
士郎「コーラかよっ!」
桜「立ち直るの早い……」
藤ねえ「ふはははーっ! だいせーこー!」
士郎「途中でしゅわしゅわ言ってたのに気付かなかった俺も俺だけど、いきなり何してくれよってんだ藤ねえ!」
桜「せんぱい、方言が混じってます」
藤ねえ「ふふーん。それもこれも、士郎がコカコーラとペプシコーラを間違って買ってくるからいけないのよ!」
士郎「知るか!」
藤ねえ「士郎は知ってる? ……ペプシコーラはね、売ってないところには売ってないのよ!」
士郎「どうでもいいことを力説するなぁ!」
藤ねえ「イチローがコマーシャルしてるのに!」
士郎「人の話を聞けぇー!」
桜「……イチローがやってるからじゃないですか?」
士郎「桜が毒を!?」




509.暇つぶし

藤ねえ「……む」
葛木「(パチ)
藤ねえ「…………むむ」
葛木「王手」
藤ねえ「えぇ! ちょ、ちょっと待って……って、逃げ場ないじゃないですか!」
葛木「王手ですから」
藤ねえ「む、むーん。……それじゃ、オセロなんかどうです?」

藤ねえ「………………むむむ」
葛木「(パチ、ぱたぱたぱたぱたぱた)
藤ねえ「……………………むむむむ!」
葛木「上がり」
藤ねえ「うえぇ!? ちょ、ちょっと待……つまでもなく全部返されてます!」
葛木「運ですよ」
藤ねえ「ぬぅ、ぬぅーん。……それじゃ、碁なんかは」
葛木「私は構いませんが、藤村先生は」
藤ねえ「……仕方ありません、ここは潔く負けを認めましょう」
葛木「そうですか」
藤ねえ「ですが、次はありませんよ?」
葛木「そうですね」
藤ねえ「な、なんて余裕……!」
葛木「そうです」
藤ねえ「認めるし!」

士郎「……何してるんだあの二人は……」




510.無口な聖杯戦争

 タイガー道場内。

せいばー「…………」
さくら「…………」
せいばー「…………」
しろう「…………」
さくら「…………」
せいばー「…………」
しろう「…………」
せいばー「…………」

どかっ!

しろう「…………」
せいばー「…………」
さくら「…………」

タイガ「……あの、何やってるかぜんぜんわかんないんだけど……」
イリヤ「不親切よねー」




511.柑橘類/おいしいごはんの作り方

士郎「藤ねえ、こんなたくさんミカン買ってきてどうするんだよ……。俺と桜がいたって食いきれないだろ……」
藤ねえ「大丈夫よ、いざというときはごはんを炊くときに何個か入れるから」
士郎「玉ごと入れるなよ」
藤ねえ「え……。で、でも、活性炭は直接炊飯ジャーに放り込むでしょ?」
士郎「ミカンは炭じゃないし」
藤ねえ「おいしいのに?」
士郎「炭はまずいぞ」
藤ねえ「まあ、それはそうよねー」
士郎「……食ったことあるのか?」




512.柑橘類/M−38くらいの星雲

士郎「そうじゃなくて、藤村組の人たちに配るとか、学校のみんなに分配するとかさ、他にやり方はあるだろ」
藤ねえ「でも、せっかくわたしが大枚はたいて買ってきたのにぃ……」
士郎「自業自得だろ。あっても腐らせるだけじゃあ、ミカンだって不本意だし」
藤ねえ「……それもそうね。みかん星人の逆襲はこわいって言うし」
士郎「聞いたことないけどな」
藤ねえ「知らないの? 愛媛の人たちは、みんなみんなみかん星人なんだってことを――」
士郎「真剣に語るな」




513.柑橘類/流す

藤ねえ「実を言うと和歌山県民の8割も――」
士郎「はいはい」




514.どうでもいい4

シエル「どうでもいいですけど、カレイカレーって語呂が良いと思いませんか?」
志貴「そうですねえ」
シエル「イカカレーにも興味をそそられます」
志貴「どうでもいいけど、暇なんですね……」




515.カラー/事情

志貴「琥珀さんはカレーを料理と認めていないらしいけど、なんでですか?」
琥珀「いろいろ理由はあるんですけど、第一には……」
志貴「第一には?」
琥珀「黄色いからです」
志貴「……え?」
琥珀「昔っから黄色には気を付けろって言うじゃないですか。そういうことですよ」
志貴「あ、いや、意味わからないんだけど……」
琥珀「志貴さんは黄色くなりたいんですか?」
志貴「いや、なりたくないけど、ならないですし。黄色くは」




516.カラー/真相

琥珀「甘いですねー。志貴さんはシエルさんのようにイロモノになりたいんですか?」
志貴「……えーと、その質問は答えなきゃならないんでしょうか」




517.カラー/血脈

志貴「ってことは、黄色に限らず赤もたいがいイロモノになっちゃうけど……」
秋葉「(ちゅー)……何か?」
志貴「いや、垂れてるから。血」




518.カラー/心的外傷

士郎「……イロモノ多すぎる……」
セイバー「ひょうひひゃんへひゅは、ひぃろう?」
士郎「こやつはなんでも食べるし……。あ、でも黄色くはならないかもしれんが」
藤ねえ「?」




519.標語

橙子「好きだから吸わない、というのは酷く矛盾した感情だと思わないか?」
幹也「いいから煙草やめてください」




520.開き直り

藤ねえ「好きだから食わない、ていうのはある意味正論よね……」
士郎「いいからミカン食え」




521.それぞれのスタイル/三枚刃

シエル「はい、出来ましたよー」
志貴「あ、どうもありがとうございます。今日はいつもより早いですね、料理の時間」
シエル「……ふふふ。実を言いますと、時間短縮のためにある方法を取っているんですよー遠野くん(ジャキッ!)」
志貴「こっ、黒鍵を三つも指に挟んで包丁代わりに!?」




522.意味ねー

シエル「と言いますか、破壊力の方が勝って野菜が粉々になってしまうんですけど」
志貴「……ああ、だからマッシュポテトみたいになってるんだ」




523.それぞれのスタイル/洗脳探偵バージョンで

 まな板に置かれた食材を前にして。

翡翠「(ぐるぐる)……おいしくなーる、おいしくなーる……」

 結果。

志貴「はぶふぅ!」

 ダメでした。




524.それぞれのスタイル/麻婆狂想曲

言峰「…………(ジャキッ!)」
ランサー「おー、切ってる切ってる」
ギル「破砕されて豆腐の原型が無い気もするが……」
ランサー「別にいいんだよ。煮込みすぎて豆腐がぐちゃぐちゃになるのはいつものことなんだし」
ギル「……うむ」
ランサー「ていうか、別にオレたちまで食わんでいいよな」
ギル「うむ」
ランサー「……友達、いねえのかな」
ギル「多分な」
ランサー「つーか、裏切ってるからな」
ギル「女殺しめ」
言峰「……全て聞こえているぞ」




525.それぞれのスタイル/味覚を凌駕するもの

※ 中華飯店の魃さんはオフィシャルでチビっ娘店長に指定されております。

跋「はいー。お待たせアルー」
士郎「あぁ、ありがとう」
魃「お客さん、最近よく来てくれるねー。ありがたいことよー」
士郎「うん、何も辛いものばかりじゃないし……それに」
魃「?」
士郎「正直、魃さん目当てで来るお客がこの店を支えているんだろう……」
魃「あらま」




526.告白と独白

イリヤ「ふぅん、士郎ってそういうのが好みだったんだ」
士郎「――――ッ!?」
魃「いらしゃいませー」
イリヤ「適当にちょうだい。しばらく、シロウとお話しなきゃならないだろうし……ね?」
魃「ごゆくりー」




527.それぞれのスタイル/先祖の祟りか笑いの神か

 凛のお手本in遠坂家のキッチン

凛「料理なんてのはね、下手に小細工しないで地道にやってれば誰にでも出来るのよ」
士郎「お前の場合、ここぞという時に凡ミスかまさなければな」
凛「――ッ! 言っとくけど、あんたの前で失敗したことなんて一度もないんだからね」
士郎「まあ、それはそうなんだけど……。なんか、焦げ臭くないか?」
凛「へ、変ね……。別にガス付けっぱなしでもないのに……」
士郎「……ていうか、台所からじゃなくて別の部屋から臭うんだが」
凛「…………あぁぁッ! アイロン付けっぱなし――――ッ!」

士郎「……で、今度はガスが付けっぱなしになるんだな。凡ミス凡ミスー」




528.それぞれのスタイル/等身大の私

セイバー「……わ、私を食べてください」
士郎「出来ないなら素直にそう言え」




529.それぞれのスタイル/愛のABC

藤ねえ「士郎っ、わたしを食べー」
士郎「よしっ。水族館に持ってってサメの餌にするぞ」
藤ねえ「ひどっ!」




530.それぞれのスタイル/帯に短し、たすきに流し

桜「……わたしって料理出来るし『わたしを食べて』って言うのも冗談ならないし……」
藤ねえ「難しいところよねー」
桜「いえ、藤村先生も結構微妙ですけど……」
藤ねえ「ひどっ!」







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