ハロー、こちら最果て星





誰も知らない小さな噂


はるか昔、地位も名誉も金も手に入れたものを「スター」と呼んだそうだが、昔話の人物はみな死んだら「星」になるという。

どっちが正しいかと問うたら、ミャン・ク・メルならきっとこう言うだろう。

「どっちも正しい」

ミャン・ク・メルはまだ地球に人が住んでた頃でいうところの「アイドル」というやつだ。

その名はかつて人間が新天地を求め宇宙へ飛び出たように、希望を満ちながら星から星へと光のように飛び回り、行く先々で歌い上げられた。

はるか昔のネコと言う生物の鳴き声と耳を取り、ミャンと名づけられたその「ロボット」を知らぬものは居なかった。

まぁ、それも今から両手をはるかに余るほど前の話だが……。



「そのネタなら20万ね。高い?当たり前。いいなら他に流しますよ?……ハイ、毎度あり。」

ミャンは2度「星」になり、今では最果ての星で夢の変わりに情報を売っている。

だが、神様は非情で陰険、昔を蒸し返したがる子供みたいなもんで…

「ミャン・ウェガを探している。彼女を是非我が社の番組で使いたい。」

正直、ミャンはやれやれと溜息をついた。

彼女自身その世界に身を置いて、3度「星」になる事は無いと知っているから。

どうせ、いつものようにネタにされて、一時の同情と懐かしみを得るだけ……

でも、悲しいかなミャンは栄光がどれだけ甘美なものか知っていた。

「アイドル」は死んだが、違う形でなら…

もう一度…



「やぁ、ミャン。久しぶりじゃないか!」

ロボットのくせにやたら引きつった笑顔を振りまくプロデューサーが、受付嬢より先にミャンを迎えた。私を事務所から放り出した時より随分と下卑た笑いになって余計鼻についた。

「今度、懐かしい歌手を全部集めてやるデカイ番組を任されてね。是非君をトリにと思ってるんだ。」

これには、すっかりすれてしまったミャンでも驚いた。これほど美味しい話は今ではありえない。

これはもしかたしたら、もしかするんじゃ…

「だから、是非君の体を貸して欲しい!」

……体?

「あぁ、簡単な話だろ?中身はこっちで最新のを歌手を用意するからさ。そのボディだけ貸してくれないか?やー、随分古い機体だろ?もうそのボディがないんだよねぇー、ははは。」

……




それからどうなったか?

さぁ、俺は聞いてないよ。

それ以上聞いても、あいつはふくれるだけだしな。

ただ、その時珍しくアイツがネタを売ってきたを憶えてる。

「今大売出し中のKプロデューサの特ダネ買いません?何で頭部パーツを交換したのか教えますよ。今なら、たったの100で。」



使い道の無いネタだが、限界まで色付けて買ってやったよ。

なんでって?

そりゃ、俺は今でもアイツのファンだからな。



そんな、誰も知らない小さな噂。



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