香霖ぐマイウェイ2



「はあ…もう店を閉める時間か、最近お客が少ないなぁ…ん?」

 香霖堂が一日の店じまいをしようかという時、
一つの黒い影が飛び込んできた。

「よう、香霖!」
「…なんだ魔理沙か、今日はもう閉めるんだけど」
「お客様は大事にしないと駄目だぜ?ただでさえ少ないんだろ?」
「…君はあまりお金にならないからね。」
「おっハッキリ言ったな?折角キノコを焼いて持ってきてやったのに。」
「どうせ毒でも入ってるんじゃないのか?」
「失礼な奴だな、大丈夫だから食べてみろよ」
「しょうがないな…もぐもぐ…ん?結構いけるじゃないか。」
「そうだろ?いっぱい持ってきたからどんどんいってくれ。」
「もぐもぐ…魔理沙、まさかこれでツケをチャラにしてくれなんて言わないよな?」
「えっ?うっ…バレたか」
「キノコくらいで君の莫大なツケは消えないよ。」
「ちぇっ…じゃあ身体で払ってやろうか?」

 突然押しかけてきて魔理沙は香霖に身を摺り寄せ顔を近づけてくる。
驚きと胸の高鳴りで顔を真っ赤にさせる香霖。

「なっ…ま、魔理沙…何を」
「んー…」

 香霖の心臓は限界までドキドキしていたが
そんな事は知らない魔理沙は目を閉じたまま唇を近づけてくる。
応えようと香霖は精一杯だが小さく声を絞りあげた。

「いっ…いいんだな魔理沙…んっ」
「…プッ!ハハハハッ!嘘だよばーか!」
「えっ…なっ…」
「本気にしやがって…ハハ、私の身体はそんなに安くないぜ!」

 じゃあな、と言って飛び去ろうとしたが香霖の異様な雰囲気に
振り返ってみる。

「騙し…ふふ…魔理沙…ハァハァ………クロスアウッ!」

説明しよう!香霖はある日を境に性欲が極限まで高まった状態で
なんらかの刺激を受けると理性が吹っ飛び変態香霖になるのだっ!

「なっ何してんだ香霖!怒ったのか!?それともさっきのキノコのせい…うわぁ!」
「フォオオオッ!さあ魔理沙君私を騙したオシオキをしてやろう、覚悟はいいかな?」
「なんだその変なポーズは!?なんで全裸に網タイツなんて履いてんだ!?ま、まさか変態か?」
「ご名答、いかにも私は変態だ…正義の変態仕置き人だ!ではいくぞ!」

 変態に変身した香霖は後頭部に両手を挟んだお馴染みのポーズでゆっくりと腰を揺らしながら
じわりじわりと魔理沙に歩み寄る。

「うわっ来るな変態!」
「ふんっ!」バシィッ!

 パワー最大値で放ったマジックミサイルに対し香霖は即座に後ろを向き
尻を絞めて放たれたショットを掴み取る。

「寄ってくるな!スターダストレヴァリエ!!!」
「フンッフンフンフンッッッ!」バシッビシッピシィッ!!!

 魔理沙のスペル、星型で分散する弾幕に今度は正面を向きそそり勃った一物で全て弾いてみせた。

「あぁ…う…寄るな…寄るなぁ…」
「君のスペルは弾いた…今度は私がスペルをみせる番だな」
「痴散『変態蝶-八分咲き-』!!!」

 ガクガクと震える魔理沙に画面いっぱいにオタマジャクシ型の白い弾幕が飛び、
時折大きな白弾が襲い掛かってくる。

「うわっうわぁ…勘弁してくれぇ…うぅ…ベトベトして気持ち悪い…」
「ほほぅ、カスリながらも被弾は避けている。流石だな魔理沙君。」
「うぅ…なんとしても逃げてやるぜ…恋符『マスタースパーク』」
「またスペルを使ったか、じゃあ私もスペルを切り替えよう。変符『オタマースパーク』」

 魔理沙の代名詞、マスタースパークに対しオタマジャクシ型の弾が一点に集まり
棒の先端からでる白いレーザーに乗りマスタースパークを喰らう程の太い光線を発した。

「くそぅ…ヤバイぜ、こんなの絶対喰らいたくない!ファイナルスパークゥ!!!」
「いっぱいいっぱいのようだな、ふんんっ!『変者の意志』!!!」

 さらに巨大なレーザーに対し今度は無数に現れた一物の分身から白い弾を発し
ファイナルスパークの威力を弱めたところを本体の一物で弾き返した。

「ハァッハァッ!…マジかよ…」
「もう限界かな?ではゆっくりと料理してあげよう」

 ブラブラと振り子のように棒を揺らしながら腰に手を当て肩で風をきるように歩み寄ってくる。

「うぇぇ気持ち悪いっ!こ…こうなりゃ最後の切り札だ…ブレイジングスター!!!」

 全魔力を込め箒に跨ったまま突進する。
距離をつめている香霖はさすがに切り返せなかった。

「ふぁぁっはぁっ!流石に喰らったな…このまま貫いてやるぜ!…あれっ?…押し切れないっ!」
「ふぅ…危なかったぞ、これぞ我が喰らいボム…EXカリ棒(エクスカリバー)だ…」

 箒の先端に隆々といきり立つ物を絶妙の角度で当て突進は止められた。

「う…嘘だろ…もう…魔力が…」

 全ての魔力を使い果たした魔理沙は動けずその場にへたり込む。
ろくに動けなくなった獲物に口元を緩めながら香霖が近づいてくる…あのポーズを維持して。

「もう動けないのか…ではお仕置き再開といこうか…」
「や…やめろぉ…やめてくれぇ…」
「ほぉらほぉら眠くなーる眠くなーる」
「やめてぇ…目の前でそんなモノ…ブラブラさせるなぁ…」
「む、効かないか…では特別なスペルを使ってやろう、
 たしか悪魔の妹もこれと同じようなスペルを持っていたかな。」
「フランと…同じ…?何する気だよぉ…」
「これぞ 禁男『ソコを刻む棒計』」

 弾を飛び散らせながら棒を時計回りにくるくると回転させ時折鼻の先を掠めながら
魔理沙の目の前をズームインとフェードアウトを繰り返す。

「あっ当たってる!…やめろっ気色悪いぃ!…お願いだからやめてぇ!」
「素直な口調になってきたな、どうかな?やめてほしいかな?」
「いやだぁ…やめてっ…もうやめてぇ…」
「よし良く分かった、イヤよイヤよも好きのうちというからな。さあ、ゲーム(お仕置き)を続けようか」
「ごっ…ごめんなさいぃ!もうしませんからぁ…許してぇ!」
「そんなつれないこと言わずに…ほぉ〜らほぉ〜らチッチッチッチ…
 大きなスペルの振る時計〜香霖棒の時計〜♪魔理沙と一緒にチクタクチクタク♪」

 母親が子供を寝かしつけるような優しい歌声に反する地獄のような低音と豪棒が奏でる
メロディーに空気までもが震えていた。

「やっ…やめぇ…あぁ…」
「ん?もうスペルの時間切れか、運が良かったな魔理沙君。」
「ぉ…終わった…?」
「うんにゃ、もう一回ある…だが良かったな、これで最後だ。なあに、すぐ終わるさ。」
「ま…まだあるの…か…」

 香霖はブリッジの態勢で少し空を飛び大きめで大量の白弾幕ともに魔理沙目掛けて降ってきた。

「これが最後だ!金忌『スター棒ブレイク』」
「え…あ…わぁっ!…あっ」 フッ

ビタンッ べちょっ…ぬらぁ…

 被弾した瞬間、魔理沙は白目を向き気を失った。

「む、気を失ったと同時に残機も失ったようだな。これにて成敗完了ッ!」ビシィ!←決めポーズ

                                糸冬
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後書き

一つ目書いた勢いで書いてしまった…
もしかしてシリーズ化…か?

今日も事件を解決した幻想郷のニューヒーロー、変態香霖!
明日は彼に何が待ち受けているのか!?
頑張れ変態香霖、戦え変態香霖! ジャジャーンッ!

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