自分の目の前でホウ徳の陰茎がどんどん大きくなっていく様子を直に見てしまった成公英はあまりにも恥ずかしくなって死にそうだった。
目をそらそうとしたが気になって気になって仕方がなかった。そしてついに・・・
「あっ・・・いやあぁ・・・まだこんなに出るなんて・・・」
彼女の乳房と鎖骨辺りに大量の精液が水溜りのように広がっていた。
「すまない・・・こんなにしてしまって・・・あまりにも・・・。」
ホウ徳は精液に濡れて頬を赤く染めて恥ずかしがっている成公英の口周りを拭いた。
あんなに扱いたのに、あんなに舐めたのに、あんなに飲んだのに・・・まだこの男は・・・
子供の頃から無理やりされていた成公英が男にする口淫や手淫は相当上手なもので並の男ならこの2つの愛撫によって完全に昇天し、
それ以上の行為をしなくて済むようになっていた。しかしホウ徳はまだいけるのか、成公英にこう言った。
「そろそろ・・・お前の・・・ここに・・・」
彼女の濡れて濡れて水浸しになったような女の部分をなでながらホウ徳は成公英を口説き始めた。
(嫌・・・韓遂様以外の男が・・・しかも馬超の部下なんかに・・・。でも・・・この男は馬超と仲たがいをして魏に降りた。
私と同じ傷を負っている・・・私なら・・・この男の傷を癒すことが・・・出来るのだろうか・・・)
もう、決めた。
――――韓遂様、私はこの男と・・・
「・・・挿れて・・・挿れて・・・ください・・・」
「では、頂く。」
「ひっ!!!!ぎゃあああぁぁ!!いやああぁぁ!痛いっ!!」
彼女は突如今まで想像できない痛みを感じた。まるで・・・四肢を引きちぎられるような痛みを。それだけではなかった。
心が裂けそうだった。女になる事が。韓遂様以外の男と結ばれる事が。そしてその男が
敵である男の部下であった事が。痛々しかった。
「英殿・・・力を抜いてくだされ・・・その方が痛いのが和らげるぞ。」
「嫌だ!!お前なんかに・・・お前なんかの為に女になるんじゃあなかった!!でも・・・でも・・・なんでだろう・・・
悲しいのに、悔しいのに、憎いのに、何故かお前を・・・愛してしまいそうで・・・韓遂様・・・韓遂様・・・!!」
「韓遂殿はもう居ない。今ここでお前を抱いているのはこのホウ令明だ・・・」
「いやああ!!その名を言うな!!」
でも・・・でも・・・私はこの男を殺す事が出来ない!!!!
成公英はホウ徳とつながっているうちに、彼が魏に来て居場所がないことの寂しさ、
韓遂に自分を頼まれて守っていこうとする誠実さを感じてきた。
痛みがどんどん引いてきた・・・
「あっ・・・あああっ・・・ダメっ・・・!」
ホウ徳は成公英が苦痛しているのがどんどん無くなってきたのを感じたのか体位を変えた。
胡坐をかいているホウ徳の上で成公英は彼と繋がっていた。
「あっ・・・あああっ・・・ホウ徳・・・ホウ徳殿・・・もう私は・・・」
成公英は初めてホウ徳を名前で呼び始めた。
そしてホウ徳の唇に自身の唇を近づけていった。
成公英は初めて男と口付けをした。
「・・・あなたは・・・私と同じ・・・ですね・・・」
「そうだな・・・そろそろ・・・もう駄目か?」
「あっ・・・もう・・・限界がきそう・・・ホウ徳殿・・・中に・・・出してください。
私を・・・完全に・・・女にしてくだ・・・さい・・・!!!あああっ!!」
とその瞬間、成公英は声にならない声を絶叫した。
大量の精液が彼女の膣を・・・子宮を駆け巡ったのだ・・・。
あの夜の出来事が終わり、朝になった。ホウ徳が目を覚ました頃はもう彼女の姿はなかった。
おそらく自分の部屋に戻ってまた仕事に復帰したのだろう。ふと、ホウ徳は一枚の手紙を見つけた。
そこには、こう書かれていた。
『ホウ徳殿、あなたのおかげで私は幼い頃の呪縛を完全に断ち切れました。韓遂様はあなたのことを見抜いていたのでしょうか。
・・・私は今も昔助けてくれた韓遂殿を愛しています。でも・・・今の私を助けたあなたも愛しています。もうあなたを憎む事はやめます。
わたしは・・・私を助けてくれたあなたと韓遂様の思いを守るために、この国の為に戦います。』
「あの・・・成公英様・・・この前はごめんなさい・・・
私はあなたのことをちゃんと知らずにあんなこといってしまって・・・。」
「いいのですよ。私もあなたに謝らないといけません。あなたは子供と離れ離れになっているだけでなく、
お父様を失ってしまった事もあったのですね・・・。私は自分が一番不幸だと自虐していました。
でも・・・それは間違いでした・・・貴女の言うとおり、私は今を大事に生きようと思います。
ごめんなさい・・・」
「・・・ありがとう!!!」
蔡文姫と成公英は互いに涙を流しながら抱き合った。
219年。ホウ徳が戦死した時に成公英は親友となった蔡文姫と、
小さな幼い少女とともに彼の死を悲しんで大声で泣いていたという・・・。
そして成公英は、魏皇帝となった曹丕の命令によって再び戦場に出る事になる。
韓遂様・・・ホウ徳殿・・・私は・・・大切なものを守るため、再び戦います!
【完】