洞窟の中に入ると涼翔は董白を降ろした。
涼翔「焚き火をするための木を集めてくるからここで大人しく待ってろよ」
董白「わかったわよ!」
董白は暗い洞窟の中でうずくまり、涼翔を待つことにした。
董白「ったく!なんで私があんな奴に子供扱いされなきゃいけないのよ!」
腹がたって近くにあった石ころを壁に向かってぶん投げる。
ごつっ!と壁に石が当たった瞬間、董白は辺りに何かの気配を感じた。
董白「ん?今何か動いたような…」
気配がした場所を見つめていると、突然無数のコウモリが飛び出してきた。
董白は驚いた勢いで壁に頭をぶつけてしまった。
董白「いったぁ…もう!なんでこの私がこんな目にあわなきゃいけないのよ!!」
怒りに任せて思い切り叫んだが、あたりはしーんと静まり返っていた。
あまりの静けさに董白は少し怖くなった。
董白「もう…早く戻ってきてよ…」 

しばらくすると涼翔は両手いっぱいにいろんなものを抱えて戻ってきた。
董白「遅かったわね!待ちくたびれたじゃない!」
涼翔「わりぃ。いろいろ探し回ってた。すぐ火つけるからな。」
涼翔は手探りで、拾ってきた枝や枯れ葉を並べて火をつけた。
涼翔「ほら、傷見せてみろ。」
董白は言葉遣いが気に入らなかったが、傷が気になるので足を涼翔に診せた。
涼翔「ただのカスリ傷だな。舐めときゃ治る。」
董白「え?舐める?」
涼翔は足から出ている血を舐めとった。
董白「ひゃん!」
涼翔は恥ずかしがる董白を気にした様子もなく、拾ってきた薬草を傷の周りにまいてヒモで止めた。
涼翔「この傷はこれでいいけど、足首は捻挫してるみたいだから安静にしとけよ」
と顔を上げて涼翔はあることに気づいた。涼翔の位置からでは董白のパンツが丸見えだった。
涼翔「純白…」
そう呟いた瞬間、涼翔の顔面に董白の蹴りが炸裂した。
董白「何見てんのよ!」
董白は恥ずかしさで顔を真っ赤にしている。
涼翔「わ、わざとじゃねぇよ!たまたま見えただけじゃないか!」
董白「嘘!えっち!私のパンツまでのぞくなんて無礼すぎる!」

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