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ウルティマ救出大作戦 7(◆grMr.KOUTA)様


「電話、終わった?」
「うん…」

船の中、ウルティマまであと15日ほどだろうか。
部屋へと戻ってきた志摩を見て声をかける。

「……、ふう」

あまり広くない部屋。
巨大な船のほとんどは推進機関や格納庫であり、
割り当てられた部屋も、狭いわけではないが、居住スペースとしての空間しかない。

「最近、辛そうだね」
「ん…」
枕に突っ伏したまま志摩が答える。

ウルティマ・ステルヴィア、そして地球とも遠いこの場所。
電話とは言っても遅延がひどい。

みんなとも最近話しをすることもなく、地球とは、不安をかけたくない、という理由で。
ウルティマとの通話が唯一となっていたが、
志摩の不安と孤独感、ホームシックと言われる感情が重くのしかかっていた。

「…こわ い よ … っ 」
「…うん…、そうだね…それは、…僕もだよ」
つぶやいた志摩に答える。

ここ数日、つながりはなかったが何か恐ろしい夢ばかりを見る志摩は、
いつしか光太の割り当てられた部屋へ通うようになり、
今では自分の部屋へ戻ることの方が少なくなっていた。

「ウソ… 光太くんは、、怖がってないよ、ホームシックでもない…」
「…ホームシックじゃないかもしれないけど、僕だって怖いよ。」
志摩を見つめながら話す。
こうしているときが志摩の落ち着ける時間の1つになっていた。

「あの…、、私…ずるいよね、、光太くんに頼って、ばっかり…」
「僕は…志摩といられると、とても幸せだから、お互い様だよ、きっと。」
その笑顔に少し落ち着くと、仰向きになり、天井を見つめる。

「低い天井……」
「住めたらいいって、設計だから…ね…」

その言葉ももう何度目だろうか。
こうして身体を重ねる時だけが本当に落ち着くことが出来た。

視界に光太の顔が、徐々に近づいてきた。

「ん、…あ、もっと、、…」
「…うん、、」
ぴちゅ、ちゅ

重なった唇から、すぐに舌が絡み合う。
積極的に光太を感じようとする志摩。

部屋に音が響く。

身体が自然に熱くなる感覚を、志摩は感じていた。

ちゅぷ、
「ん、ぁ」
光太の指先が、膨らみの頂点から全体へと輪郭をたどる。

「志摩は…」
「…あ、…え?」
「こうしてて、幸せ?」

突然の問いに答えられない。
「……あ、、私は、…どうなんだろ…、幸せ、なはずだよ…ね」
「なんだか、毎日こうして。身体ばかり……これでいいのかな。
 僕は、志摩と一緒にいられたら、それだけで幸せだよ」

「うん……」
「それとも…」

手のひらで包まれる。
そのまま少し強く…

「あっ、っ、」
「僕のせいで、志摩はこんなにエッチな子になったの?」
「ひゃっ、そんな!? ちが、ん!!」
スカートの中に伸びる手が志摩の腰から、大切なところへと伸びる。

「…濡れてる?」
「やっ、、」

 まだ、ほとんど何もしていないのに。
 僕も志摩の中に入るのが当然みたいに、興奮してる。
 出発した次の次の日くらいから、ずっとこんな…。
 これで僕たちは…いいのかな…。

「ん、、光太くん…はずかし、い」
そこに触れたまま、動きを止める光太に、志摩が自ら動いた。

「…ん、あ、」
下着をずらし、光太のモノを露わにする。

「あっ、しまっ! …ん、、」
「光太くん、、あっ…んっっ」
そのまま埋め込まれていくペニス。

わずかな湿り気で、その摩擦は強烈だった。
「しまっ、、」「こーた…くん、ん、、あ…」
そのまま志摩は光太をしっかりと飲み込むと、疲れ切ったかのように光太の横に倒れ込んだ。
ナカをねじるような動きに。しばらく身体を硬直させる。

「んっ、…こうたくん」
「志摩…。」
少し驚いた様子で見つめる光太に、志摩は乾いた笑顔を返した。

「こうして…」
耳ともで囁く。

「つながってると…」
「うっ、」
志摩がわずかに動く。

「幸せ…だよ。でも、もっとたくさん…」
「たくさん?」
「知りたい…」
ずにゅ

身体を起こすと、光太の上で身体を動かしはじめる。
「はっ、ああっ!」
「くう、っ…」
きつく締め付けられ光太のペニスが震える。

それを感じた志摩は、少し嬉しそうに、さらに大きく腰を上げると、落とした
「!いっ、、、こう、た…くん」
「うあ、あっ、志摩…」
「いいよ、出して…ナカに、たくさん」
「ん、、…まだ、大丈夫…」

志摩の腰をつかむと同時に、ペニスを志摩の中へ打ち込む。
「ぁが!」
思わぬ深さまで突かれ、呼吸が一瞬止まる。

「ああっ、ぁ、」
「いくよ…」

じゅ、じゅ、じゅじゅずっ

ペースが上がり、志摩の呼吸がどんどん荒くなる。

「はっ、ぁあっ、あか、っ、い、いいっ」
「しま、、、っ、」
光太とつながる一体感。
何度繰り返しても薄れないその感覚に感情が高まり、涙がこぼれる。

「こ、ーた、、ん、っく、るっ、りュ、ぁああああ!!」
志摩が突然大きく震えると、光太に突っ伏した。
「志摩!」

強烈な締め付けと震えに、一気に高まる。
志摩の中に放出される精液が、膣の奥を打つ。

「あ、はぁっ、、。 ん、んっ…。こうた、くん」
「う、、う…、志摩、」
しばらくそのままどちらともなく抱き合う。

「…あ、あのね…」
「うん」

「中途半端…なのって、いけないのかな…」
「…? 何のこと? まぁ、それは事によるんじゃないかな…」 「私たち、だよ。。 毎日…その、通ってきてるみたいで…」 「部屋を一緒にしてもらうべきだ…とか?」
「そうじゃなくて…」
「……結婚するとか?」
「そうじゃ、、、、え? …そ、そこまでの意味じゃないよっ!」
赤くなって否定する。

「なんだか…なんて言うのかな、これだけでいいのかなっていうか、」
「うん…、」

不思議そうに見つめる光太の視線に気が付き、少しあわてる。
「あ、そんなに、大げさな事じゃ…。あ、時間だ。インフィーの訓練だよ」
「ほんとだ、そろそろ準備しなきゃ。」
「うん、じゃあ、今日はこれで」
「…訓練終わったらまた来るんじゃない?」
可笑しそうに笑う光太。実際昨日も一昨日も、そうだったからだ。

「あ、もー…」
そういうと、部屋を出て行く志摩。

「ふう…さてと、着替えないと」

〜〜〜〜〜〜〜〜

本当に困り果てた様子で、そんな一部始終を語り終える。

「…って訳。これって私の領分なのかしら?」
「いや、、そういわれても…。一応、保健医の分野じゃないのか? そういう相談は…」
少しあきれた様子で返す。

「こんな相談初めてよ。熟年夫婦の性生活じゃないんだし…」
「まぁ、、あいつらは特別なんだろ…。しかし、片瀬がそんなことを言うとは…。。」

「、それとも」
「ん? なんだ」
「私への嫌味かしら?」
「……それは考えすぎだ!」

そんな悩みとともに一路ウルティマへ向かう船。
時間の流れは、もう止められない。

いろいろな意味で。


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