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見えない翼4 622(◆cboFLV.7rc)様
そこで部門責任者の方から指示されたのは、まずボタンを外して前を空けなさい、という物でした。
それが終わると次に、並んで立って壁に両手を突きなさい、という指示を受けました。私たちは
それから私たちは私たちの背後に一人ずつ立った武装したままの保安部員の男の人にそれぞれ下着を外してもらい
後ろから自分の性器に彼らの性器があてがわれるのを感じた後、その姿勢のままちょっとのあいだ待機していて、それから
部門責任者の方の合図で一斉に背後からの行為を開始されました。
保安部員の人達はそれが標準装備らしいプロテクタを着けたままで、それでもそれが邪魔にならない慣れた様子で
私たちに行為を続けていました。私たちは壁に手を突いたまま、ほとんど顔や肩までその壁に押しつけられるような
恰好で行為されていて、彼らは左手で私たちの腰を支え、右手で私たちの前をまさぐるようにしながら
機械的に私たちの腰を性器で突き上げて出し入れを繰り返していました。
保安部員の人達は装備を付けたまま、ヘルメットもかぶったままで、そのひさしが影になって目を隠していて
無表情のままだったからベンチに向かい合って座っていたときから私たちには誰がだれだか区別がつきませんでした。
ただその完全武装の恰好で号令に合わせ後ろから私たちの性器をせわしなく突き上げるだけの存在でした。
わたしは行為が開始されるずっと前からこれから何が起こるのかが解っていて、それですっかり心の準備が出来ていたから
そのグローブを付けたままの手がはだけられた胸をまさぐる異様な感触にも、そんな風にされながら後から突き上げられる感覚にも
耐えることができました。そしてそれはわたしのすぐ横で声を押し殺しながら行為されている他の2人の女の子も同じ様子でした。
私たちのグループの女の子の一人はとてもそんな行為が似合わない幼い可愛らしい外見で、もしかしたら飛び級か何かで
実際の年齢も普通より低かったのかもしれないけれど、その彼女もわたしのすぐ隣で唇を噛んで性器を突き上げられる動きに
規則的にくぐもったうめき声を上げるだけでそれに耐えていました。
わたしは壁に突いた手の側で横顔を壁に押しつけてしまうと、そうすると薄暗い装甲車の車内に響く女の子たちの押し殺した声
だけでなく、そうされてる最中の彼女たちの様子、はだけた制服から薄暗い車内に浮かび上がるように見える剥き出しの
彼女たちの白い胸が後ろからの律動に合わせて揺れている姿が見えてしまうから・・・・
まくり上げられてそれでも腰と足に纏わりつくように流れているスカートの裾から見える、今にも崩れそうに震え突き上げる動きに
かかとを上げられるようにされながらそれでも身体を支える為に精一杯伸ばされた彼女たちの足、そんな姿が見えてしまうから
上体を壁に押しつけるようにして背中を大きく反らされ腰だけを後からしっかりと抱え込まれるようにして、そしてスカートと
彼女たちの腰の合間からしきりに出し入れを繰り返されて見える保安部員たちの性器と、そしてそんな風にされている
その最中の彼女たちの・・・・多分自分のと同じ涙の滲んだ虚ろな瞳が見えてしまうから・・・・それが耐えられなくて、それで
私は壁に真っ直ぐ目を向けるようにしたままただひたすら自分の性器から伝わってくる感触に耐えてなんとか声を押し殺していた。
それはわたしが行為されることを学んでからずっと経験してきた感覚と同じでした。
あの自主練習は、わたしがわたしの想いを寄せていた彼との行為の後もずっとそれまでとは違う反応をし続ける事に気づいた
男の子達が、それが目当てで毎回その彼を招いて最初にわたしに行為させて、その後で複数の男の子たちが順番にわたしの
反応を楽しみ続ける、という形でその後もずっと続いていました。
そんな毎日を続けながらわたしは次第に空を見上げることが多くなってきていて、気が付くとそこに微かに小さく光って見える筈の
ステルヴィアの姿を探し求める様になっていて・・・・
そして、ある日校長室に呼ばれ受験生の成績の集計が終わった結果、わたしのこれまで提出された成績が私たちが思っていた以上に
良い結果で自分が合格候補者に挙げられている事を知らされて、その上でもし自分がどうしてもステルヴィアへ行きたいと
考えているのなら・・・・とその後の話を切り出されたときに・・・・その時のわたしにはそれがどんなことかが解っていたように思うのに・・・・
わたしはその校長先生の話に承諾を与えてしまっていました。
学校に迎えに来た保安部員に連れられてその車でホテルに直行し、その部屋の豪華さに驚くわたしにまだ若くて学校を卒業したばかりだと
言うその新米の保安部員の男の人は苦笑いして、ここは僕の部屋だけれども上司のお供でこうして地上の担当地区を回る時にしか
取れない部屋だよと前置きして、君は僕と一緒にこのホテルに来て僕の部屋で僕と一緒に進学の為の資料をずっと見ていた事になる、
そして君は深夜になる前にこの部屋を出て一人で帰る事になるのだと念を押されました。
本当は帰りも車で送る所だけどね・・・・君がそれで何を得るのかは僕には関係ないし君は覚悟の上で平気だと思ってるのは解るけれど
それでも終わった後の君と顔を合わせるのは・・・・勘弁してくれ。僕はもうそんな時の女の子には合いたくない、とも。
そして数時間待たされた後にようやくその部屋を訪れたわたしの面接試験の面接官、保守部門の責任者の方は
事が始まる前に、目の前でこのホテルの豪華な部屋の椅子に制服姿で落ち着かない様子で座るわたし、普段の学生の日常生活からは
すっかり切り離された場所に置かれて頼りなさげに不安そうな様子をさすがに隠せなくて、この時ばかりは小さく儚げに椅子の上に
畏まっているように見えた筈のわたし、自分の住み慣れた環境からいきなりここへ放り込まれた世間慣れしていない女の子のわたしに
こんな風に物事を解りやすく説明してくれました。
君たちの合格はこれまでの試験結果や面接内容から既に決まっていて、何事もなく放って置けば君たちはもう自動的に
それぞれの進路に向けてその道を入手できる段階になっているのだ、と。だから仮にもし君が今ここで
自分にはまだ社会に参加する心構えが出来ていない。その準備が自分には足りない、と自己判断したとして
その結果別の誰かが君の代わりに君の進路に進む事はないのだと。試験はもう終了していて、ただそこに残念ながら欠員が発生するだけ。
だからこの後はこれはもう君自身の自分の判断と選択の問題になっている。
自分に社会に参加するだけの心構えが出来ているかどうか、今ここで自分で選択しなさい、と。
わたしはその椅子の上で自分に言われた事を理解して、それからその部屋で8時間を過ごしてそれが終わると最後は一人で家まで帰りました
わたしたちが兵員輸送車の前に集合してその前に立ち車内に招き入れられるのを待っていたとき、わたしが彼女たちの瞳をそっとのぞき見たとき
窺い見た女の子たちの瞳の奥にあった想いは多分そのときのわたしの物と同じ。それが直接ステルヴィアへの進学とは限らなくて
宇宙局や太陽系連盟関係への進学だったのかもしれないけれど、そこに並んでいた女の子たちは皆わたしと同じ様な選択を既にしてきていて、
そしてこれからどんなことが起こるのかも解っていてそれを受け容れた哀しい瞳をしてそこに並んで呼ばれるのを待っていたのだと思います。
兵員輸送車の中の私たちの回のそれはわたしがそうやって過去の経験を思い出して心を埋めている間もずっと長時間続いていました。
私たちの回の3人はたぶんその為に呼ばれて選ばれた3人だったのだと思います。前の回の3人は保安部員が2巡しただけで終わったのに
私たちのそれは3巡目に入ってまだ終わる様子が見えなかったから・・・・。私たちを後から規則的に突き上げている無表情な保安部員たちに
割り当てられた時間、彼らが一巡するまでの時間は実際にもそうだったのだと思うけれどわたしには普通でなく長く感じられました。
2巡目の終わりにわたしのすぐ隣にいた幼い外見の女の子はもうその大きな目を虚ろに見開いたまま突かれる動きのままに声をあげるしか
出来なくなってしまっていて、3巡目の始めに身体を支えきれなくなってそのまま外へ連れられて行きました。もう一人の女の子は
3巡目の間、声をずっと押し殺しながらももうこれ以上耐えきれない様子で何度も何度も懇願する様な目で背後の保安部員を振り返るような
しぐさを見せてそして最後に崩れ落ちてしまいました。そしてわたしはその後もずっとその行為を続けられていました。
後ろから腰を引き寄せられる動きに両手を壁にまっすぐ伸ばしてそれでかろうじて身体を支えている状態で、たぶん後ろから見れば長い髪も
背中から前へ流れてすっかり乱れてしまっていて、足を伝って流れる前の保安部員の人の精液を感じながらそれでもその今にも崩れそうな足を
なんとか伸ばし続けてそれで身体を支えて、たぶんそんな非道い有り様の女の子に見えてしまっていると思うのにとても堅く大きく感じられる
保安部員の人達の性器を後ろから受け容れながらそれでもわたしは他の女の子より行為され続ける事ができて・・・・
そして4巡目を終えてようやく解放されてそれでその回の面接を終える事ができたんです・・・・」
「わたしはそうしてステルヴィアへやって来ました。
ステルヴィアは素晴らしい場所だった。ここで私は自分が地上で見た夢と違うもの、地上で見つけられなかった夢が
必ず見付かると思ってた。そんな風に肩肘を張っていつも生真面目に怒ったような顔をし続けていて
そしてここで出来た友人達、わたしの仲間たちがそんな私を変えてもくれた。
でも彼女たちはもうしっかりとしたステルヴィアにかけた自分たちの夢を持っていて、彼女たちが宇宙で自分の可能性を見てみたい
この宇宙のむこうを見てみたい、と話すときわたしは・・・・自分自身がなぜ宇宙に来たのかそれを思い出さずにはいられなかった。
成績でも性技の競技でもわたしは・・・・同じ場所からスタートした筈のそんな彼女たちにどんどん追い越されて水を空けられてきていて・・・・
そして・・・・ここで私は宇宙への夢を追いかける筈だったのに・・・・やっぱりまた一人の男の子を好きになってしまった。
それもあんなガサツで無神経でチンチクリンの奴なんかに。そんな筈じゃなかったのに。
でもわたしは・・・・それを大事に思う自分の気持ちにもうこれ以上嘘が付けなくなってしまったんです・・・・
わたしが手に入れたもの、わたしができるようになった事は他の人が誉めてくれるものではないと思います。
それでもわたしはただ何も出来ずに想った人を遠くから眺めているだけだった頃のわたしから大きく変わったと自分では思ってた。
わたしは失恋なんか怖くない。なのに今・・・・もしその彼と行為することになって・・・・そうなっても応えられない自分、相手に自分の気持ちを
伝えられない、以前の経験でそうだったときのそのままのわたしだったら・・・・
もし彼に挿入されてそれでも何も感じられなくて涼しい目で彼を見上げているだけの自分だったら・・・・
そうしたら多分彼を傷つけてしまう。そんなのはわたしの望んでいることじゃないから、だから・・・・だから・・・・
・・・・・・・・・・・」
「・・・・そうね。今日はもうこれで良いかも・・・・大体のところのお話はわかったわ。ありがとう。
ここで結論は出さないでね。これはあなたが整理して自分の体験を考える事ができるようにする為のもので
そもそもわたしにはあなたのしてきた選択の善し悪しなんかは決めることが出来る筈がないの。
前回の話のあったDLSの適合性の話は練習の為の機会を用意してあげられる。個人差はどうしようもないけど
あなたの場合は慣れでなんとかなると思うわよ。
競技相手の様子がお友達が競技しているときと明らかに違っていて性技科目でも上手く行ってないようだ、というのは
記録をチェックしてみたけれど、あれはあなたの側の問題じゃなくて競技相手の男の子たちの側の心理的問題だと思うの。
前回の検診結果ではあなたの身体には異常はないわ。健康そのものよ。女の子の感じ方は個人差があるものだからという話は前回したわよね。
それに好きになった男の子との性技についてだけれども・・・・前回も言ったようにそういう場合には何もかも最初から上手く行くんじゃなくて
不器用ながら少しずつ二人で上手になっていくのが良いんだと私は思うんだけどな・・・・
でも、それについてのあなたの決心は変わらないのよね?そうであれば・・・・補習授業を用意してあげる。
転科やステルヴィアを降りる事についての相談は迅雷君やレイラでないと駄目ね。
でもあなたの場合は・・・・まず最初にそのあなたの経験について自己昇華するのが先で、それは彼らでは・・・・ちょっと無理ね(笑)
2人ともなんだかそっち方面にはとっても疎い人たちになっちゃったから(笑)。昔はもうちょっとマシだったんだけどな(笑)
私の個人的意見を聞きたい?」
蓮花はリモコンに指を伸ばしてそこで映像記録を止めてそれまで座ってそれを見ていた椅子の背もたれに深く身をもたせかけた。
長い自分の経験を語り終えた後、それを話すことそのものの心理的抑制で微かに身体を震わせながら、それでも普段どおりなら
その性格的に決して自分の行動に対する他人の評価をおとなしく受け容れるようなタイプに見えないその少女の瞳の奥の
切実に答えを請い求める瞳の色に彼女自身がどれほど真剣にこの問題を捉えているかを見て取りながら、そんな少女の
まっすぐな瞳や唇を引き結んだその表情を前にして蓮花はその少女に何と答えたのだったか・・・・
「私は・・・・あなたのその好きになった男の子との関係を大事にしたいという気持ち、女の子としての夢をつまらないものだとは思わないな。
ここは確かに宇宙で、ステルヴィアにあなたは地上で見れない夢をみることができる場所というあこがれを持ってやって来たけれど
そんなあなたもいずれすぐにステルヴィアが地上の夢と無関係で理想的な場所なんかじゃないことに気が付くと思うの。
結局それはこの宇宙のステルヴィアもまた人の住む場所だから・・・・
でもそうだから、ステルヴィアもまた人の住む場所だからこそ、人と人との繋がりを大事にしたい、男の子を好きになってそれを大事に
したいと思える自分でいたいというあなたのその夢は宇宙にふさわしくない夢、なんかじゃないわ。
あなたはもう自分自身で自分の経験に整理がついてる。宇宙で自分の可能性を見てみたい、宇宙を自分の目で確かめてみたいというあなたの
お友達の夢をあなたは応援できるんでしょう?そしてその自分自身が大事にしたい事、自分の、宇宙に上がってきた女の子の、
その夢へ向かうための何か・・・・何ていったらいいのかな・・・・夢に向かって前進するために必要な何かをあなたはもう手に入れていると思うの。
それが足りない分は私達教官が、そしてこのステルヴィアが補ってあげられるわ。
だからあなたのその夢を諦める必要なんかないんじゃない?大事にしていれば?・・・・・・」
普段のカウンセリングでは滅多に感じない気後れを感じながら蓮花はそのときそんな風に答えたのだと思う。
たぶんあの真っ直ぐな瞳の女の子の中にどうしてだか自分の姿を重ねてしまっているせいよね。だからまるで自分に言い聞かせているような
内容になっちゃってる。もう私は女の子なんかじゃないのにな、と蓮花は帰り支度を始めながら微かに苦笑していた。
それに・・・・本当かしら?今では自分にとっても大事な物となってしまっているこのステルヴィアも、結局は集団の、地上の目的の為に
建てられた施設にしか過ぎないんじゃないかしら・・・・
200年近くもの間人類の懸案だった2ndWaveをしのぎ、その設立目的のほとんどを占めるグレートミッションを終えた今、保安部門を始めとして
この巨大な基地の維持運営に当たり長年の間GMという絶対の目的の元、一方通行で肥大してきた各関連部門がその目的を失ったこの機会に
それぞれの思惑で相手の手を窺いつつ自身の影響力を拡大しようとしている。この私の単なる学園の保健医として一面の職域にしても・・・・
学園は現在ステルヴィアでは最大の運営部門になっている。今のところステルヴィアの司令長官は学園長が兼ねていてそれでこれまでは
保安部門を始めとした対抗勢力からの干渉は極力抑えられてきたのだけれども・・・・とうとう妥協せずにはいられない所まできてしまった。
結局ステルヴィアも彼女に語ったようには、今までと同じ自分や自分の大事な人達の住む場所なだけでは、いられなくなってきてしまっている。
もし彼らの地上の議会への動きが効を奏して学園長を始め現在そのブレーンの役職を兼ねているリチャード教授、ヒュッター教授までもが
更迭されてしまったら・・・・彼らは所詮学識者に過ぎず、将来必要が予測されるそれ以外の現実対処能力を理由に更迭される動きがある事は
充分に予想されていた。何と言っても・・・・結局お年寄り過ぎるのよね。迅雷君がもうちょっと頑張ってくれると有り難いんだけど・・・・
そんなのは無理かな(笑)。なにしろそういう性格じゃないんだから。
それに・・・・もしも観測中の天体の異常で世界が本当に明日にも終わってしまうのなら、ステルヴィアを自分の好きなステルヴィアのまま保つ為に
私達の・・・・私のしている事には何か意味があるのかしら・・・・
真っ直ぐな瞳が印象に残る、それに今後の蓮花の別の予定にも組み込まれているカウンセリング中の少女についての考えから離れて
とめどなく沸き上がってきてしまう将来への不安を頭から振り払いながら蓮花は帰り支度を急ぎ始めた。一度自室に帰っていつも着ているこの
略装の制服ではない正式の制服に着替えなければならない。まったく・・・・そういうのがお好みなのはなんとなく解るけれど・・・・
そんなに目立つ恰好で外で会うなんて保安部長としては不安に思わないのかしら?だいたいあれは脱ぐのが大変なんだから・・・・
自分の身体には辛いが即効性のある排卵誘発複合剤も持っていこう・・・・長時間になると思うから少しは役に立つはず。
最後に退室するためドアに手をかけて室内を見渡しながら蓮花は最後に考えてみた。
・・・・1stWaveが襲来する前、まだ宇宙にステルヴィアがなかったその頃、一生
・・・・宇宙に上がることがなかった筈の女の子たちもこんな苦労をしていたのかしら。
・・・・そんなの・・・・解るわけないっか(笑)。数百年前も前の世界で誰がどうしてたなんてね。
蓮花は最後にそう思うとクスッと笑ってドアを閉めた。
(終わり)
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