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ステルヴィアの必須科目 245(◆cboFLV.7rc)様


「しーぽんー、頑張れー、が・ん・ば・れ・しー・ぽ・んーーー」

ここはステルヴィアの学園専用体育館のひとつ、アリサの元気な応援の声が響き渡る中、
いつもの一行は明るいライトの下、中央に隆起する形で段差のつけられた5つの円形のステージの一つを
見つめていた。

「あ・・・・もう駄目かな・・・・」
オペラグラスを片手にアリサの横でステージの様子を観戦していたお嬢ことやよいがつぶやく。
「え、どれどれ見せて見せて・・・・」
やよいの手からそれを奪って息を飲んでステージを見つめるその反対側の隣では晶が冷静に
戦況を分析していた。

「もう膝が笑っていて腰が全然動かせてない。上半身は両手を突いてかろうじて支えてはいるが・・・・
 今にも相手の上に崩れ落ちそうだ。息もすっかり上がってしまっているみたいだし・・・・目も・・・・
 うつろっぽい・・・・。第一、自分が攻撃の側だというのに腰の動きが止まってしまっているから
 相手に下から突き上げられるままになっている。あれじゃ攻守あべこべだ。
 あ、・・・・。」

一行が見つめているステージのサイドに設置されたライトが青く点灯して、その側に座っていた
青いパイロットスーツの3人が肩を抱いて喜んでいるのが見える。反対側の赤いスーツの一団は反対に
がっくりした様子だった。

「しーぽん・・・・逝っちゃったか・・・・」
「逝っちゃったわね・・・・。一人目クリアして3人目までもう少しだったのに・・・・」

「あーあ、いつもの一人目で轟沈から進歩して上出来っ!と言ってあげたいけど、しーぽんこれで5連敗!?
 ・・・・競技成績がこれだと試験の方は?」

「・・・・残念だけど、性技科目の及第はちょっと・・・・むずかしいかもね(苦笑)」

「うーんどうしてこんな競技があるのかなあ。信じられない。ステルヴィアってこういう事とは
 関係ないと思ってたのに・・・・スーツだって前と後ろが外れてあんなにHな恰好になるとは
 思わなかった・・・・幾ら心拍数や脈拍数をモニタする為だからってあんな恰好のままで・・・・」

「あれ?アリサちゃんの居た所にはあったよ?性技実習の科目と試験。
 あたしもあんまり得意じゃなかったけど。それにしーぽんすっぽんぽんの方が良かった?(笑)」

「私の居たところには、な・か・っ・た・の!
 だいたいお父さんのだって見たことなかったのに何で何でいきなり・・・・
 その前の・・・・破瓜処置の手術だって・・・・すっごく恥ずかしかった・・・・」

お疲れさまの声を受けテーブルについてメニューを選びながら志麻のぼやきはまだ続いていた。
寮へと戻る帰り道、志麻とアリサ、やよいは居住区にあるパーラーで寄り道をする事に決めたのである。

「科目実習の開始の前に先生から説明があったんじゃなかった?ええとお、たしか・・・・」
「ファウンデーションでの狭い宇宙空間内に隔絶された社会で長期に渡って安定した社会生活を営むには
 それぞれの専門技術に習熟するだけでなく高度な対人の社会的技術を持つことが必須となる、でしょ?」
「そう!それそれ!」

「でも、でも何も・・・・あんな明るいところでやらなくても・・・・」

「ステルヴィアは元々移民航行を想定して作られたものだから人口維持能力の確保、という意味からも
 どうしても乗員に性的に健全な社会的要素を満たしている事が求められちゃうんじゃないかしら・・・・

 昔みたいに性的な事を抑圧された状態にしておくと何かと都合が悪かったんじゃないかと思うの。
 もし航行中に超高速飛行の実現が間に合わなかったら数世代に渡って航行する事になるのだし、
 選抜試験の前の健康調査でもDNA異常や家系を遡っての世帯数傾向とかが調査されて選抜されてるって
 聞いたことがあるから・・・・
 私達はもともとそういう意味でも選ばれてこの先その方面の資質も要求される存在なのかもね。」

「あははー。難しくて半分位しかわかんないや」

「もう(笑)。それよりしーぽん・・・・科目及第の方だけど・・・・そっちは大丈夫?」

「うーん、私も頑張ってるんだけどな・・・・。
 蓮花先生には基準に達しさえすれば良くてそうしたらそれまでの成績は関係ないから頑張りなさい、って
 言ってもらってるんだけど・・・・あと一回しか競技ないし、いつまでたってもああいうこと上手にならないし・・・・
 頑張らなきゃ駄目だっていつも自分に言い聞かせて・・・してるんだけどどうしても慣れなくて・・・・もう駄目かな(涙)」

「こればっかりはアドバイスではどうにもならないことだし・・・・困ったわね・・・・」
「性技って必須科目だからしーぽん落第しちゃうの?」

「いえ、蓮花先生はそんなことしないんじゃないかな。それはやっぱり修得が遅れるだけの話だし。
 ただ・・・・性技科目の補習生扱いされる事にはなると思うの。それはどういう事かというと
 ・・・・本科の男子寮の入り口近くの通路で時々女の子がうろうろしてるの知ってる?」

「あ、知ってる知ってる。なんか枕抱いてうろうろしてる子たちでしょお?あれ何だろっていつも思ってた。」
「あ・・・・あれがそうなの?」

「そう。性技科目を苦手にしてる女の子ってしーぽんの他にも毎年結構多いのよ。
 で、落第者が出ると蓮花先生は落第の代わりにその子を補習生にして前もって決めてある本科の男子生徒の
 部屋番号を伝えるの。次の週末に枕ひとつだけを持ってそこへ行きなさい、って。」

「え!?」
「・・・・それって。」
「・・・・・・・・・・・。」

「乱暴な事にはならないからそれは大丈夫。本科の男子生徒の方は蓮花先生が選んだ生徒だしそれに
 顔を真っ赤にしてドアの前で枕ひとつ胸に抱いてチャイム押す予科の女の子の姿を見ちゃったら
 そんなことになりっこない、って本科の人は言ってたかな。そんな人は最初からステルヴィアなんかには
 合格して来れないでしょ?それと本科の男子寮も予科と同じで二人部屋で、二人とも蓮花先生に言われて
 同時にその子を指導することになるからお互いの目があることもあってそんな滅多な事にはならないって。」

「ただ女の子によっては魅力的すぎたりしてやっぱりどうしてもある程度までは度を超してしまうこともあって
 ・・・・そういう意味では、しーぽんも危ないかな。脅かす訳じゃないけど・・・・。
 しーぽん可愛いし色も白いし声が・・・・ちょっと可愛すぎる時があるから・・・・。
 競技の時も見てたら対戦相手の男子生徒はみんなスーツ姿のしーぽん見てずいぶん興奮してたみたいだし。」

「そーだ!そーだ!」
「もう、やよいちゃんたら。そんなことないよ。」

「話を戻すと、補習生はそうやって週末の二日間ずっとその本科の男子生徒の部屋で過ごすの。
 ベッド2つしかないからそのどちらかに寝かせてもらうかそれともお休みだからずっと夜通しで3人でしてるか
 そのどっちかかな。日曜の晩に自分の部屋に戻ってまた翌週の週末には本科の寮に行って
 それ3回くらい繰り返すんじゃなかったかな。終わったときにはたいていの事はできるようになってるみたい。
 一応最期には試験があってその相手は白銀先生とか・・・・場合によってはリチャード先生になるみたいだけど。
 ・・・・それもちょっとね。」

「うわあ、それ、つらそうだねえ・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「一応それで落第する事だけは避けられるみたいだけど、どうする?しーぽん?
 あきらめてそれを待つ?」

「・・・・やっぱり・・・・そんなに長い間ずっと知らない人とするのは・・・・私・・・・嫌かも・・・・」

「それはやっぱりそうだよね・・・・。
 ・・・・やよいちゃんは?それは今はお嬢が全然問題ないのは解ってるけど最初からそうだった?」

「私も実は性技科目は苦手(笑)。
 私のときはもう一つ方法があって・・・・それは今も同じだとおもうけど、
 でもこれはしーぽんにはあんまり勧めないな・・・・。やっぱり楽しくはないから・・・・。」

「あー・・・・。辛い話なら思い出さなくていーよ?」

「ううん。今のしーぽんの参考になるかも知れないし。
 でもちょっと長い話になるかもね。
 聞いてみる?口を挟まないで聞いててね。それとこの話は他の人には言わないでね。」

「はーい。」
「了解っ!」

「そうね・・・・ちょっと思い出すのはやっぱり辛いかな・・・・
 この種類の話は寮長に相談する事ができるの。寮長は今もそうだけど本科の女子生徒が勤める事になってるから
 それを希望する女の子に本科の男子生徒を紹介する事もできるし、寮長がその子を気に入った場合には
 自分が参加してる性技実習の自主練習に連れて行って参加させる事もできるのね。

 私の時がそれだったの。落第しそうで悩んでた私の相談を受けた当時の寮長はちょうどすぐに自主練習が
 あるからって、その時同じ悩みで相談しに来ているもう一人の子と一緒に2人して連れて行ってあげるから
 訓練になるしそうしなさい、と言ってくれたのね。私は不安もあったんだけど寮長も居るしそれに2人なら良いかと思って。
 それでその週末に寮長に連れられて本科男子寮の貸し切りの大部屋に行ったの。

 本科の男子生徒は全部で16人。寮長の知り合いばかりだからエリートの人達ばかりだったんだけど
 あんまりその場の雰囲気は良くなかったかな。でもみんなとても紳士的な人ばっかりだった。
 その中には今のビック4の一人のケントさんもいたし・・・・その頃はまだそれほどは目立ってはいなかったけれど
 体育競技ではとても強くてあこがれてる人も多かったのね。だから少し安心してた。
 それから寮長が集めた女子生徒が8人。私ともう一人が予科生でそれが今の町田さん。知ってるでしょ?ビッグ4の。

 町田さんとはそこで顔を合わせたのが知り合った最初だったのだけど、とても驚いた。彼女は成績が良くて気は強かった
 みたいだけれど小柄で今よりずっと可愛らしくて私にはちょっと今のしーぽんと重なる感じがしてた。
 ただそれまでに見かけてた彼女は成績で悩んでる風には全然見えなくて、それがこんな所で一緒になるなんて
 私は町田さんも私と同じなんだなあと思ってちょっとだけ嬉しかったの。
 そのほか本科の6人の女子生徒を含めて男子生徒もみんなその場では私服を着ていて、予科の制服を着た私たちは
 とても目立ってたみたい。歓迎はされたのだけれども。

 しばらくその場でみんなで座って自己紹介や雑談なんかをして
 それから寮長と相手の男子生徒の代表は相談して今日はゲストも居ることだし特別に2グループに分かれて
 競技形式で実技の自主練習をしようと決めたの。男子2人女子1人で1チーム、4チームずつの2グループで
 女子が男子2人に勝つかタイムで勝敗を争って勝った方のチームが抜ける、負けた方は続けて次の相手チームに当たる。
 ベッドが2つあって同時に各グループが一試合ずつ出来る。予科生の2人はそれぞれ別のグループに分かれて
 最初の2つの試合はそれぞれ予科生のいるチームにしよう。予科生はもし恥ずかしかったら制服着たままでいいよ、と。

 私も、たぶんそれにそんな素振りは見せなかったけれど町田さんも制服の話を聞いてちょっと安心してて
 それでそれに気を取られていて、そのルールだと私と町田さんが本科生に勝つ事ができない限り、それぞれのグループの
 全部のチームの相手を二人で最初から最後までし続けなければならない事に気づかなかったのね。
 それに気づいたのは始まってから最初の試合に二人とも負けてお互いに2回戦を開始したときだった。

 試合の合間に抗議してみたのだけれど弱い人がより多く練習できるようになってるルールなんだよ、という答えが
 返ってくるだけで受け入れてもらえなくて・・・・あまりにもつらいルールだったのよ。

 案の定、私と町田さんは本科生にはかなう筈もなくてずっと相手チームの男子生徒に行為されっぱなしだった。しかも、
 試合形式でそれを続けている間は乱暴な事には全然ならなかったのだけど私、そのうち意識がはっきりしなくなってきてて
 気がついたらその部屋には本科の男子生徒たちだけになってて、町田さんと私の他は女子生徒が居なくなってたの。

 最初からそういう取り決めになってたのかどうかは解らないのだけれど、寮長や他の女の子達は私と町田さんの
 二人の予科生を置いてみんな帰っちゃってたのね。とり残された私たちはその後一日かけて残り半分のグループの
 男子生徒の相手を続けるしかなくて・・・・
 私より町田さんの方がその場の男子生徒に人気があったみたいで町田さんの方が余計非道い目に遭ってたみたい。
 ひどいと言ってもそんな乱暴な事にはならなかったのよ。みんな一応紳士的ではあったから。

 ただ、同じベッドに私と町田さんのお互いの頭がくっつくような形で仰向けに並べられて、その状態でヨーイドンで行為開始して
 どちらが先に逝ってしまうか、とか、同じようにベッドの上に寝そべった2人の男子生徒の上にそれぞれ私と町田さんが
 並んでまたがって行為開始して、どちらが先に自分の相手の男子生徒を逝かせる事ができるか、とか、競技練習だと言われて
 ずいぶんその手の事はされたかなあ。私たちはもうこの場所に取り残されてこの先どうなるか解らない事を悟ってたから、
 勝った方は休憩して構わないけど負けた方は特別な練習をさせる、と告げられてしまうとどうしても一生懸命にならざるを
 得なかったのね。だから二人並んでそれぞれベッドの上で懸命に腰を動かして・・・・周りの本科生達からするとそんな様子が
 いじらしく見えた、というかどう見ても普段そんな事に慣れて居なさそうな私たちの、その時のそんな様子を楽しまれて
 しまってたんじゃないかと思うの。

 その最中には何度かお互いに顔を合わせる事があってその時の町田さんの顔はひどかったなあ。あんなにたくさん
 男の人の出すあれを被った人の顔はそれまで見た事がなかったから。
 でも彼女もそんな目で私の方を見てたからわたしの状態も似たようなものだったのかも。
 たぶん町田さんもそう思っていてその時は自分のそんな姿を私に見られた事がショックだったんじゃないかな・・・・。

 人気の話をしたけど、そのときの町田さんは今よりずっと可愛らしい印象の外見で、でも意志が強いというか強情そうな所は
 今と同じで色んな事をされてる間にもなるべく声を出さないようにして我慢してるようで、そんな彼女の様子が男子の本科生の間で
 なんというか・・・・妙な感じで少しづつ注目されてる雰囲気になってた。さっき話した競技で結局私が先に勝って結果、
 町田さんが特別な練習、と決まったとき、多分それは特別に出すのが遅い男子本科生が彼女の方に割り当てられていて
 仕組まれてた勝負だったみたいなの。

 「負けだから仕方ないね」と強引に説得すると男子本科生たちは集中して町田さんの指導、て言うのかな?それに取りかかったの。
 「まず君は我慢せず声を出すところから始めた方が良いかな。それが自然なんだ。」とか言ってたかな。彼女はそれまでと同じようにして
 それを我慢しようとしてたみたいだけど今度は全然歯が立たなかった。本科生たちは一人ずつ彼女に覆い被さって絶え間なく声を出すよう
 促しながらそれに従わなければ声が出るまで幾分乱暴に激しく行為して、声を出すようであれば彼女の弱い所を探るような優しい
 動きに変えて、それを3人くらい立て続けに続けることで本科生たちはあっさり彼女の防壁を崩してしまったのね。
 それが満足できる結果に終わると彼らは数人がかりで今度は彼女の泣き声の質そのものを変え始めたの。
 それまではまだ鳴き続けているといっても悲鳴に近かったのだけれど。

 彼女の声がどんどん切なげなそれまでと全然種類の違う物になってくのを私はちょっと信じられない思いで聞いてた。
 町田さん自身もその時自分でもどうして自分がそんな様子で声を上げ続けているのか理解できなかったんじゃないかな。
 本科生たちはその頃にはただほんの少し行為のテンポを変えるだけで、自由に彼女からいろんな表情の鳴き声を引き出す事に
 成功してたのね。

 多分唇を噛んでそれでも無理矢理出るようにされてしまっているような押し殺した喘ぎ声、そこから
 いきなり引きずり出されるたて続けの高い悲鳴のような鳴き声の連続へ、そして明らかにそれとは種類の違う懇願するかの
 ような切なげなすすり泣きからまた抵抗の悲鳴へと・・・・ほとんど自由自在に扱われてしまっていたみたい・・・・。
 多分慣れてない私たちは、これまでずっと性技実習を続けてきている本科生たちにとっては余りにも操作が易しい機械とか・・・・
 扱いやすい小動物みたいなものだったのかも。

 最期に「自分がどんな風に仕上がったか友達にも見て貰うといいよ(笑)」と言われながら四つんばいになって行為されてる顔を
 私に良く見えるように晒されて声を上げ続ける町田さんの目はすっかり飛んでしまってた様に見えた。
 でもその時の私の状態が似たようなものでなかったかどうかは自信ないな・・・・私もその間ずっと行為され続けだったから・・・・
 そしてそれがその後もずっとそんな感じで続いたのね。 

 それで翌日、2巡目か3巡目か訳の解らなくなったあたりで解放されたの。
 私も町田さんも翌日は授業を欠席しなければならなかったけれど、その次の日あたりからは普通通り出席できて
 私はこれが私だけの話だったら起こったことを誰か先生に抗議する事ができる、とも考えたのだけれど結局それはしなかったの。
 それだと必然的に町田さんの事も明らかになってしまうから。そして町田さんの方も同じだったみたい。
 結局そんな感じで私は性技科目の方も及第することができたんだけど・・・・

 ・・・・今でもちょっと忘れられないな。全部が終わった後・・・・
 「じゃあ科目の方も頑張ってね(笑)」とだけ言われて、丸2日近くずっとその中で過ごした部屋のドアから簡単に送り出され、
 バタンと閉められたドアの前でお互いの顔を見合わせ放心した様子で立ち尽くしている・・・・色んな・・・事をされすぎちゃった
 予科生の制服姿の女の子ふたり・・・・それがその時の私たちだったの。

 ディタイムが終わりに差し掛かっていて夕焼け空だった。ドームから放射される夕方特有のなんだか切ない光のなかで
 私たちは短い間、お互いの顔を見つめていて・・・・そしてすぐに目を逸らしたのね・・・・

 私の目に映る町田さんの顔はいつもの涼やかな整った顔立ちをしていたのだけど・・・・でも私の目には同時に
 何人もの男子本科生を受け入れて少しずつ色んな事を覚えさせられていたときの町田さんの様子がまだハッキリと
 浮かんできてた。多分町田さんの方も同じ。私たちはこれからもずっと、顔を合わせてお互いの顔を見るたびに
 この時の事を・・・・まだ何も知らなくて色々なことをさらけ出してしまったお互いの姿を思い出して重ねて見てしまうのかな
 別々に帰りながらそのときなんだかそんな事を思ってた。
 多分それが一番・・・・その時、取り返しのつかない事だったのかも知れないけれど・・・・」
 
「・・・・御免ね。ちょっと思い出に浸っちゃってた(苦笑)。
 他にも色々あったのだけれどこの話はこれでおしまい。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「うあああ・・・・・・・・お嬢・・・・それはちょっと・・・・。しーぽんの参考には・・・・ならないかも・・・・
 しーぽん?・・・・大丈夫?しーぽん?・・・・おーい、しーぽーんー」

「うう・・・・」
「なんかこの手の情報処理しきれなくてしーぽん固まっちゃってるし(笑)」

「御免ね(笑)。余計なこと話しすぎたかも(笑)。
 でも、たぶん今の寮長でも相談すれば本科男子生徒を紹介する事はしてくれる筈よ。
 っていうか今の寮長って他ならぬその町田さんなんだし(苦笑)。
 町田さんはその後飛び級して、飛び級した子って性技科目の実技ではやっぱりパートナーとして人気者だと聞いてるから・・・・
 自主練習のつてとかはあるんじゃないかしら。
 それで・・・・どうする?しーぽん?」

「・・・・それも・・・・ちょっと・・・・私には・・・・」
「ってお嬢どうするってそれはいくらなんでもしーぽんには無理でしょお!」

「うーんじゃあちょっと頼りないけど同期の予科の男子生徒の誰かに練習相手を頼んでみる?
 ピエール君とか大ちゃんとか光太君とか?
 しーぽんは光太君がいいのかもしれないけど・・・・恋愛と性技は別だから恋愛相手を性技科目の練習相手にするのは
 ちょっと勧めないなあ・・・・しーぽんがどうしても他の人では嫌というならそれしかないんだけど・・・・
 それに競技に光太君が出てるの見てたけれど、光太君、普通の人よりちょっと早くていつも競技には負けてるみたい。
 成績もなんだかぱっとしないし、二人だけじゃ・・・・競技に向けた練習にはならないんじゃないかなあ・・・・」

「それは・・・・・・・・・。そうかも・・・・。」

「うーんこれは難問かもね。かといって、しーぽんを落第させる訳にもいかないし・・・・。
 ・・・・!?よし解った!解決策はこのアリサちゃんにまかせなさいっ!
 やよいちゃんこの後、今日時間ある?」

「あるけど・・・・。それってどういう事?」
「そうよアリサちゃん。またロクでもないこと考えたんじゃ・・・・」

「またとは何かまたとはっ!いいからいいからまかせなさいっ!
 とにかく帰ろっ!話はその後その後っ!」

「ううっ・・・・不安だなあ・・・・どうなるのかな?」

(終わり)


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