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1スレ680-686 あたしを愛して / 1スレ676(ID:3EgRrIIM 3i6w4N+5)氏

『あたしを愛して』


夜、屋上


時音は良守を押し倒している。
時音の腕が良守へとのびる。

衣服を少しズラすだけで露になる良守のキスマーク。

「やっぱりね。さっき赤いのが見えたと思ったのよ」

ソレには先ほど妖に走り寄った良守を見た時に気づいたのだ。

良守は決まりが悪そうな顔をする。

「で?」
「へ?」
「だから、相手は誰よ」
「………」

顔をそらす。が、すぐに時音の手によって正面を向かせられる。

「言いなさい」
「………先輩」
「ジュリア?」
「………う、うん」
「そう」

一瞬殴り込みに行こうかと思ったが、考えを改める。

さすがにそれは不味いでしょ

「理由は?」
「え?」
「ちゃんとあるんでしょ?怒るかどうかは内容聞いてから判断するから」
「言わなきゃ駄目か?」
「酷い目にあいたくないなら、言った方が得策ね」

時音の言葉に頬をヒクつかせながらも自分に逃げ場がないのだと悟った。




「せ、先輩が、言うこと聞かなかなったら時音の悪い噂流すって………」
「………それだけ?」
「うん」
「あんたね、たったそれぐらいのことで………あーもう、バカとしか言いようがないわ」

自分のためだということは嬉しい。
でも………

ジュリアの残したキスマークが目に入る。

「もうこの話はいいだろ。早く帰ろうぜ」
「うん………でも」

時音は起き上がろうとした良守を再び押し戻す。

「へ?」


「ジュリアの跡をちゃんと消さなきゃね」


真っ黒な笑みがそこにあった。




ちゅっ…ちゅっ…

「んっ…はぁ、ときね…っ」
「………」

時音は無言でジュリアの跡をすべて自分のものへと変えていく。

「も、もういいだろ………!」
「そうね。もういいかも」

ほっと胸をなでおろしたのも束の間、下の服を下着ごとズリ下ろされる。

そして現れるのは元気な良守の分身。

「え、ちょっ……!」

自分も脱いだ時音はソレを自分のアソコへとあてがう。

「んっ………!キャッ」

突然、良守によって形勢を逆転される。




「な、何すんの…んっ」

文句を言う前に良守の口によって塞がられる。
逃げ惑う時音の舌。だが良守がそれを許すわけがない。

ちゅっ…くちゅ…くちゅっ…

「ん…ふ、はぁっ…んっ……はぁ」

良守は長い長いくちづけを終わらせる。
しばらく互いのうるんだ瞳に酔いながらも良守は口を開く。

「お前な、ちゃんと慣らさないと痛いだろーが」
「だ、だって…早く、ジュリアからあたしのモノを取り返したかったから………」

「…………」

嬉しいことを言ってくれる。

だが分かっていない。
自分が誰のモノなのかを。

「バーカ。俺はお前のモノでお前は俺のモノ、だろ?」
「とか言ってジュリアにイイようにヤられたのはどこの誰よ?」
「…………」

良守は頬をヒクつかせ、時音は勝ち誇った笑みを浮かべる。

「あんた、あたしに言わなきゃいけないことがあるんじゃない?」

そういえばまだ言ってなかった。

「………ごめん」
「許さない」
「…………」




良守は時音の頬を優しく包み、触れるだけの優しいキスを謝罪と供に贈る。

「ごめんな?」

最後にやるせない微笑みを追加しておく。
するとどうだろう。
時音の頬がみるみる赤くなるではないか。

「…………許してほしかったら、」

良守の首に両腕を回しグイッと引き寄せ、口を耳へと近づけて甘く囁く。

「あたしを愛して」






「はぁん………よしもりぃ」

左手で右胸の乳首を転がし、右手はアソコの突起をいじる。
左胸の乳首は口に含み、時々甘噛みするとその度に時音は甘い吐息を吐く。

「なぁ、気持いい?」
「あっ、あっ、あっ、ソコぉ」
「ココか?」

右手で遊んでいたクリトリス。
親指でくりくりと押してやる。

「あんっ!」

時音は大きく仰け反り、白い綺麗な首が良守の前に現れる。

思わず吸い付きたくなるような、白い肌。

良守は迷うことなく、そこに自分の跡をつける。

それに対する喜びのためか、下からの刺激のためか。
おそらくは両方のため、時音はそれまでよりも一層高い声で鳴いた。

「あぁっ!良守、よしもりぃ………!!」

時音のアソコからいやらしい液がたくさん溢れる。




「ね、…あっ……も、いいからぁ、はぁ……ねぇ」
「うん、分かってる」

時音の両足を大きく広げる。

良守は体勢を整えると、自分のモノを時音の入り口へと導く。

ズプッ………

「あぁ!」

スムーズに入っていく良守のソレ。

温かい。

結合部分で二人が溶けて混ざり合っているかのようだ。
本当に一つになれるこの一時が時音はひどく好きだ。

良守はその一時を惜しむかのように、徐々に徐々に動き出す。

クチュ、…グチュッ、…グチュッグチュッ

「あっあっあっあっあっ!!」

何度目か分からない性交。良守は確実にイイところを突いて、時音を翻弄する。




時音も無意識に腰を振る。

「はぁんっ良守ぃ!もぅっあたし…あたし…!!」

息を弾ませながらも己の限界を告げる。

良守は頷いて盛んに奥を攻める。

グチュッグチュッグチュッグチュッ!

「あぁ!もぅっ…!良守!良守ぃ!」
「時音っ!」

「あああぁぁぁぁ!!」

最奥を突いた刹那、時音は甲高い声をあげて良守を締め付ける。

「うっ、あ…」

良守は果てた時音の中で出すのをなんとか耐え、勢いよく引きずり出し、外で果てた。





「ねぇ」
「うん?」
「二度目はないんだからね」
「うっ…わ、分かってるよ。お前が怒ると恐ーもん」
「違うわよバカ。………今度こんなことがあったら、あたし、耐えらんない、から」
「………」
「怒るとか、そういうんじゃなくて、………イヤなのよ」
「…ホントに、ごめんな?しないから。だからもう泣くな」
「泣いてないわよ」
「はいはい」
「もー違うって言ってるでしょ」
「時音、」
「…なによ」


「愛してる」




fin.

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