<< 戻る

1スレ638- (無題) / 1スレ638(ID:HHeh56J8 OU4R5wVu m/+XMNRQ)氏

「ただいまー」
家の主である良守が帰ってきた。
彼は今パティシエとして自分の店を持つ程になった。そして、時音はパティシエという仕事柄いつも遅く帰宅する良守を食事を作って待ってるのであった。
「お帰りなさい」
「ただいま」
リビングから出て来た時音は良守の所までパタパタと小走りで向かった。仕事後で普通なら疲れているはずであるが幼い頃から想いを時音に馳せていた良守は心中穏やかではない。
(やめてくれ…萌える…我慢できなくなる…)
時音よりもいつの間にか背がだいぶ高くなった良守は愛しい妻の唇に唇を落とした。はじめは軽く徐々に舌をいれ頬張るような口づけが帰宅後の習慣となった。
「んっ…ぁん」
時音の桜色の唇から吐息が漏れる。
ちゅ…くちゅ…
良守は時音の体に手を這わせた。

「んっ…んっー!!」
ドン!
良守はいきなり時音に突き飛ばされてしまった。
ガンッ!
「いてーぇ!!」
頭から倒れタンコブをつくった良守は目に涙を浮かべ時音に言った。
「だっ、だって前も折角ご飯つくったのに食べられなかったじゃないの!!」
顔を赤らめながら言う時音に先程のことなど忘れて良守は不覚にも萌えてしまった。
(……かっ、可愛すぎる。ダメだ…)
もはや時音の言っていることなど耳に入ってこない。
(今すぐにでもベットへ連れていこうか…。いやっ、ちょっと待てよ。時音の○○○○や×××に苺とクリームでも…名菓になりそうだ…)
「って良守聞いてんの!?」
妄想を巡らせていた男は何を言っても駄目らしい。
しかも、今気付いたのだが彼のソレはすでにタッている。

ソレに気付いた時音は先程から赤らめた顔を更に赤らめた。
「ちょっと?!何アンタタタせてんのよ!?」
「しらねーよ…。とりあえず責任とってくれ」
「何が責任とってくれよ?!」
「じゃあ責任とってください。」
「そういう問題じゃないってーの!ああ!食事前なのに嫌だ嫌だ!」
「食事前っていってももう9時過ぎてるぜ。世の中の恋人達は今ごろ…」
「なにわけわかんないこといってんの。それに責任ならとってあげるわよ」
時音、良守の息子に足で一発。
チーン…
「ぎゃあああああ!!!」「ちょっと待てばいいものを…じゃあ早く来なさいよ。今日ビーフシチューだから。」
時音はそういってリビングへ消えていった。
対する良守は大事な大事な息子さんを蹴られて未だ床に撃チンしておりました。

(ったく、良守ったら何考えてんのよ…。)
時音は先程のやりとりを思いだし、赤らみながらキッチンにてビーフシチューを温めていた。
(…あっ)
事実、時音は先程の良守による愛撫で濡れてしまっていたのだが。
(だめぇ、食事の準備が終わってないし…それに良守が入ってきちゃうっ)
時音は自慰をなんとか涙目で堪えながら食事の準備を行っていた。

ガチャッ
良守がリビングに入ってきた。
良守は時音の異変に気付いき小走りで時音へとかけてくる!
(よっ良守…だめっ、来ないでっ!!)
しかし、時音の念も通じず良守は時音の隣へと着いてしまった。
時音は結界術で良守の歩みを止めようとも思ったのだが、さすがに怪しく感じとられてしまうことも考えられたのでそれはできなかった。
「時音、どうしたんだ!?大丈夫か?」
良守は時音を気遣っているのだが、今の時音とすれば早く自分から離れて欲しかった。
「大丈夫よ?なによ、気持ち悪い。」
罪悪感に苛まれながらも時音は平然をなんとか繕った。
「がーん!!気持ち悪い…って時音…」
「はい、じゃあこれテーブルまで持ってって」
良守はビーフシチューを渡され落ち込みながらも、リビングのテーブルへといそいそと歩いていった。



………
食卓に気まずい沈黙が流れる。
(さすがに言い過ぎたかしら…)
(時音が俺のこと気持ち悪いって…。もしかしたらさっきのコト…いやっ、あれは男として仕方ないだろ)
沈黙を破ったのは時音だった。
(うーん…何がダメなんだ…。はっ!もしかして毎晩毎晩ヤるのが嫌なのかも…。確かに今までにも夫婦になってから無理矢理ってのも…)
「ねぇ…良守」
「すまねえ!時音!」
「はっ?」
「時音も女だもんな…そりゃ俺だって…」
「ちょっと、ストップ!!」
「えっ?」
「ごめんね、さっき気持ち悪いって言って」
良守はいきなりの時音の謝罪に戸惑った。
確かに気持ち悪いと言われて傷ついたのは確かだ。しかし反面、今更だとも思う。「気持ち悪い」なんて中学のとき時音を呼び掛けただけで言われたこともあるからだ。
「さっきあたしが気持ち悪いって言ったの気になったんでしょ?」
「えっ?あっ、まぁ」
「だから、謝ってんの」
「あぁ、もうそのコトはいいんだ」
(なんだ、案外平気じゃん。じゃあさっき、時音はどうしたんだ?まあいっか)
やっといつもの二人に戻ってきた。
「あっ!そういやあ、とっておきのお菓子が食後にあるんだけど…」
妙に目を輝かせながら良守は少し沈んでいた食卓を明るくさせた。
「えっ?ホントに?」
昔からお菓子のことになると生き生きすると良守だが気分が少し沈んでいた時音からするとその目の輝きがより鮮やかなものに見えた。
「うん、一つは前から考えていて今日やっと完成したんだけど」
「えっ?一つは、っていくつあんの?」
「まあ、二つなんだけどもう一つはまだ未完成。」
「ふーん、でも一つはできてるんでしょ?じゃあ食べましょうよ♪」

良守特製のデザートは美味しかった。
一見、シンプルなチョコレートケーキなのだかスポンジと薄いビターチョコレートが層になっており上にはラズベリーなどがシンプルに乗せられていた。
一口食べると癖のない甘さとまろやかな果実の風味が口いっぱいに広がる。
「おっいし〜!!」
時音に満面の笑みが浮かぶ。
良守は時音の幸福を感じていることを自身の幸せだと思い同時に自分が手掛けたものを時音が口にしているという事実を至福に感じていた。
それはある意味興奮に近いものだったのかもしれない。
(美味しい…でも、ずっと食べるのを見られるのは…)
そう、良守は先程から自分制作のケーキが時音の口へと運ばれているのを深い愛情を持った目で見続けていたのだ。
しかし、流石といえばいいのだろうか。良守自身はそのことに全く気付いていないのであった。
「やったvvやっぱ時音にいって貰うと嬉しいヨナ」
「なに訳わかんないこと言ってんの。さっ、お風呂入ってるから入ってらっしゃい。」
「時音も一緒だろ?」
「んなわけないでしょ」

なんとか良守を説得して風呂へと行かせた。
時音はしばらく食事の片付けをすることにした。
「ぉ〜い時音ぇ、タオルないぞ」
「えっ、あっごめん。そこにあるから持ってて」
時音はリビングに畳んでおいといたタオルを良守にもって行かせようとしたが思いだしたことがあった。
(…そういえば今日まだ庭に干しといたタオル取り込んでなかった!)
「良守、もう服脱いじゃった?」
「まだだけど、ヤりたいのK「ちがう!!」
「そんなに否定しなくても…」
確かに良守とヤりたくないというと満更嘘ではないが、今は少し困る。
「違うのよ。今日ね、洗濯物取り込むときあんまり多すぎてタオルあとにまわしちゃったのよ」
「式神つかえばいいじゃん」
「うっ…、まあそうなんだけど電話なったり来客があったりして忙しくて忘れちゃったのよ。それであんたにタオル取り込んで欲しいんだけど」
「いいよ、別に」
「ごめんね、仕事で疲れてるのに」
小さな気配りも時音らしい。そんな細部にもますます惹かれていく良守だったがそれ以上に時音に『癒して貰う』という欲望を形にするために任務を遂行する良守であった。

洗濯物を取り込むために庭へ出て来た良守。
庭には斑尾と白尾の犬小屋がある。
「良守、あんた何がんばってんだい」
斑尾がいきなり話しかけてきたので良守は思わずタオルから手を離しそうになった。
「ヨッシーがハニーを愛してるってのはよくわかるがあんまりに無理強いはいけないぜ」
二匹の妖犬のいうコトに唖然となる良守。
「お前らみてたのか?」
「もちろんさ〜、ねっ白尾新婚初夜からいままでの営みは全て…」
「おいっ、斑尾…!」
白尾に言われて気付く。
「えっ……はっ!!」
斑尾が良守の顔を見るとそこには子供がみると百発百中泣くような顔があった。「ぎゃーああああ!!!」「ぎゃーじゃねーよ。俺だけの可愛い時音を見たのかよ…!?!?!?」
「まあまあ、落ち着きな。ヨッシー。心中穏やかじゃないってのはあんただけじゃないってことさ」
犯人の一人に言われて落ち着くのもどうかと思ったがとりあえず話は聞くことにした。
「ヨッシーが今日気持ち悪いってハニーに言われるまでハニーは大分やばかったんだぜ」
「だからあの時、良守が近くに寄ったとき雪村の娘は拒んだんだ」
良守はなんとなく胸の奥のモヤモヤが消えていくのを感じた。
そして二匹の妖犬を結界の中へ閉じ込め再び二人の家へと入っていった。

良守が家に戻ると時音はまだ食器を洗っていた。
(時音も嫌じゃないんだよな…。むしろ…)
良守の目に怪しい光が浮かぶが時音は良守が家の中へ入ってきたことさえ気付かない。
「時音」
良守は神業的なスピードで時音に気付かれぬよう近づき後ろから抱き着いた。
「なっ、なに!?」
「俺も手伝ってやるよ」
「いいわよっ、それより離れて!仕事ができないじゃないっ」
しかし、良守は離れるどころか更に密着してきた。
(えっ、良守まさかこんな時に…)
時音の予想は的中。
良守は時音の体に手を這わせて豊富な胸を揉んだ。
「ちょっ、やっ…あっん」「時音、いいのか?食器洗えてないじゃん。」
「だから…ぁん、やめっ」「何?聞こえねっ」
既に時音の息はあがっており秘所も濡れていた。
くちゅっ、ちゅっ
良守は妻の秘所をも刺激し始めた。
蕾を指で挟み、蜜壷に指を出し入れする。
「あっ、やめっ」
「どうして欲しい?」
「そんなこと聞かないでぇ…。はぁん!」
時音の抵抗が弱くなってきたことを確認し、突然体を離した。
(えっ?)
時音はいきなり行為を中断されたことに一瞬不満も感じたがそれより何故中断されたのかという疑問の方が多かった。
「手伝ってやるよ」
時音の頭の上には疑問付が多く浮かぶ。

またもや、沈黙。
しかし、今度は良守は凹むことは無かった。むしろ、恥じらいながら洗いものをしている時音の隣に立ち彼女を見ることを喜びとしていた。
洗いものが終わるとすぐに良守は風呂場へ向かった。つかの間の休憩の間、時音はテレビを見ることにした。
テレビをつけると映画がやっていた。どうやら高校生の時から気にはなっていたものの見ることは無かった恋愛映画らしい。
時音は冷蔵庫から良守が大会でフランスへ行ったときのお土産のワインを取り出そうと思ったが何故か無かったので林檎ジュースで休息をとることにした。
映画は調度、主演二人のムードが高まっていた。
(良守ももっとムードを大切にしてくれればいいのに。流石に一週間も連続で玄関でヤられたくないわ…)もの思いに耽っていたその時、
「時音ぇ〜、ちょっと来てくれよ〜」
良守に呼ばれた。
「ったく、何なのよ…」
ブツブツ文句を言いながらも時音は風呂場のドアを開いた。

ガラガラ
「ちょっと良守、鍵くらいかけておきなさ……」
「結ッ!!」
時音が入ってきたなりに良守は時音の手を結界で封じ、更には風呂場の鍵までかけてしまった。
(しまった!!)
「時音、洗って♪洗ってくれれば結界解いてあげるから」
「洗わないって言ったら?」
「俺が洗ってやるよ」
(あたしにどうしろっていうのよ…)
(時音迷ってる可愛い〜)「まあ、とりあえず風呂入るんだし脱がせてやるよ」(えっ?!)
しかし気付いた時にはすでに遅し。良守は既に時音の服に手をかけ瞬く間に全裸にされてしまった。

時音の裸は驚くほど美しいものであった。
(うわっ、やっぱ何度みても…。それに風呂場結構明るいし…)
日頃から見ているものの、やはり人間美しいものに執着してしまうのか見とれる良守。しかし、見られるほうとすれば恥ずかしくて仕方ない。それに今は結界で手を封じられているため抵抗などできない。
「じゃあ、早速時音に洗ってもらおっか♪」
「洗えって…手ぇ封じられているじゃない…」
「手を使わなくてもいいんだって」
「へっ?!」
「舐めてくれればいいし」時音は良守の要望に正直戸惑った。今まで無理矢理…というのはあったものの良守からの要望というのがほとんど皆無であったからだ。
(なにっ、良守どうしちゃったの?なんか怖いよ…)竦む時音。しかし、良守はそんな彼女を見ても可愛く愛おしいと思い、タタせてしまうのだ。時音も恐怖を感じながらもすでに快感をも感じてしまっているのだが…。
「時音、嫌なの?」
「えっ…」

<< 戻る